らんぼ~流 山屋の視点
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アイテム詳説 ~登山時の食料
 ■はじめに
 登山時の食料については、山屋の誰もが多かれ少なかれ一家言持っていることだろう。
 試しにネットを検索してみると、出るわ出るわ・・・山での食事に関する記事がこれでもかと言うほどヒットする。
 そのどれもがとても興味深く、個性に溢れている。中には、180度意見の分かれた記述もあるほどだ。
 考えてみれば、それも頷ける話である。
 何故なら、山における食事の目的は一人一人の登山のスタイルによって異なっていて当然だからだ。
 登山における食事 ―― それは、ある人にとっては「登山の楽しみのひとつ」であり、またある人にとっては「活動するための単なる燃料補給手段」である。
 前者は少々重い荷物になっても献立に凝ったり味の良いものを選んだりするだろうし、後者はなるべく重量的・時間的に行動の負担にならないようなものを選ぶだろう。極端なことを言えば、食わずに動ければそれに越したことはないというスタンスの人もいるかも知れない。
 僕の場合も、どちらかと言えば後者の部類に属している。
 では、らんぼ~流山屋の視点から登山の食料について考えるところをまとめてみよう。
 ■「らんぼ~流」食料選択のポイント
 「何でも食える(山羊の吐いたものでも食える)」とはいうものの、らんぼ~流も普段の山行では一般人と同じようなものを食べる。
 ・・・ていうか、食べさせてほしい(汗
 ネットを検索すると、蛇の生食とか昆虫の正しい調理法とかいろいろな貴重な情報と運命的な邂逅をする。
 そうした情報は知識として持っておく分にはよいが、それが必要となる状況には可能な限り遭遇したくないものだ。
 聞くところによると、蜘蛛はチョコレート味がするそうだが、いかならんぼ~流でも絶対に食べたいとは思わない。

 それはさておき、らんぼ~流の食料に対する基本的な考え方は下記の4項目に集約される。
  1. 軽量、かつ、コンパクトにパッキングできるもの。
  2. 長期間保存ができるもの。
  3. そのまま食べられるもの、あるいは調理時間が短くてすむもの。
  4. コストパフォーマンスに優れているもの。
 具体的には以下のようなものがあげられる。

1. 穀類、麺類
穀類のお勧めは軽くてかさばらないオートミール。お湯さえあれば、調理時間はゼロに近い。塩味のきいたスープや鰹節などを入れて食べるとそれなりにいける。火が通るのに2~3分かかるが、個別包装された切り餅もパッキングに便利。こちらも水煮した後、そのままスープを入れ、雑煮風にする。麺類は調理時間の短いパスタ類(写真のものは沸騰したお湯に入れて90秒で火が通る)やインスタントラーメンを利用する。パスタの方はスープに入れたり、市販のパスタソースをからめて食べる。ラーメンはパッキングのことを考えると、マルタイの棒ラーメンがベストだが、袋ラーメンでも構わない。特に日清のチキンラーメンは火を通さなくてもそのまま食べられるので信奉している山屋も多い。日帰りの山行であれば、カップめんの利用も十分考えられるが、その場合はザックの中で割れないよう紙製のカップを採用したものを選ぶ。
2. クラッカー
副食と合わせて食べることを考えて、くせのないプレーンな味のものがよい。スープやチーズと一緒に食べると結構いける。カロリーが少ない割りにかさばるので長期の山行にはあまり向かないが、日帰りハイク程度であれば充分使える。ちなみに写真のものは、三笠フーヅのクラコットとブルボンから発売されている天然酵母のクラッカー。他にも有名どころにナビスコのプレミアムクラッカーやグリコのバランスオンなどがある。
3. バランス栄養食
らんぼ~流が最もよく利用するクッキータイプのバランス栄養食。他の食料は持たずに、これと水だけで入山することもよくある。最近は各メーカーからいろいろな商品が発売されて、バリエーションに富んでいる。代表的なものに大塚製薬のカロリーメイトがあるが、コスト面を考えるとハマダコンフェクトのバランスパワーがお勧め。ちなみにらんぼ~流の最近のお気に入りはソイジョイだ。
4. ソーセージ
庶民の味方、魚肉ソーセージ。パッキングのしやすさから副食としてよく利用している。行動食として、発汗で失われた塩分の補給にも使える。
5. チーズ
同じく庶民の味方。一部、セレブな製品もあるが、どこにでも売ってあるプロセスチーズで十分。むしろそっちのほうがらんぼ~流の口に合う。そのまま食べたり、クラッカーと合わせて食べたりする。酒の肴としても重宝する一品。
6. スープ
副食として欠かせない一品。単純にスープとして食べたり、パスタなどの味付けにも利用する。袋がスティック状になっているのでポッカのコーンスープがお気に入り。他にも各社から発売されている味の良いフリーズドライのスープもお勧めだ。
7. チョコレート
言わずと知れた高カロリー非常食の代名詞。最近はチョコレートタイプのバランス栄養食も発売されていて、選ぶときに目移りして困る。同じく、山屋の信奉する高カロリー非常食として一口サイズの羊羹や甘納豆など優れた選択肢があるが、スタローン様は食べそうにないのでらんぼ~流としては認められないw
8. キャンディ
疲労回復に効果のあるクエン酸やビタミンC入りのものをよく選ぶ。あと、発汗で失われた塩分やミネラルの補給のために塩飴なども利用したりする。また、できるだけ甘くないものの方が喉が渇かなくてよい。
9. 清涼飲料
ポカリスエットやアクエリアスに代表されるスポーツ飲料、コーヒー飲料、スキムミルク、くず湯、フリーズドライの甘酒など書ききれないほどあるが、いずれも固形のものや粉末のものを選ぶ。最初から液体の製品は重たい上に汎用性が低いので利用しない。
10. 飲料水
写真は最近お気に入りのアクアセラピー・ミナクア。とてもまろやかな味をしている。もちろん、空のペットボトルに水道水を詰め込んでいく方が多い。
11. ゼリー飲料
高カロリーなものから、カロリーゼロを謳っているものまで、さまざまな種類があるが、行程や状況に応じて使い分ける。個人的には燃焼系アミノ酸配合のものがお気に入り。代表的なものにウイダーinゼリー、アミノバイタル(ゼリー)などがある。
12. コンデンスミルク
いわゆる練乳。もちろんチューブ入りのものを選ぶ。普通にパンやクラッカーに塗って食べてもよいし、最悪、舐めて食べてもよい。体力が落ちているときでも、お湯や水に溶かせば容易に摂取できる。個人的には非常食の完成形の一つではないかと思う。
 ・・・こうやってまとめてみると、我ながら何とも味気ない考え方だと改めて気付く。
 基本的に根本的に最終的に、僕は面白みのない人間なのだ(涙
 ちなみに山の食料と言えば、登山ショップなどで売られているアルファ米が有名である。しかし、これは結構高価な代物で1食当たりの重量もそれなりにあったりするのであまり利用しない(最近はかなり安価になってきたけど)。
 アウトドアショップには他にも優秀な携帯食料が売られているが、らんぼ~流はどうしても二の足を踏んでしまう。だから、食料の調達はもっぱらスーパーやドラッグストアに頼っている。
 それに、そうしたお店に行って「山屋の視点」であれこれ考えながら買い物をするのは、登山技術を養う上で立派なトレーニングになるし、何よりとても楽しいものである。
 ■「らんぼ~流」食料のパッキング
 食料に限らず、僕はパッキングが下手糞である。
 ザックがキスリングの時代ならまず間違いなく荷崩れを起こしているだろう。
 モノの本を読むと、生卵をパッキングするのに殻を割って中身だけをナルゲンに詰めていく・・・とか、いろいろな山の先達の知恵が紹介されている。しかし、性能の良い携帯食料が巷に溢れている現在、わざわざパッキングの難しい食材を山に持ち込むのは正直ナンセンスだと思う。もちろん、「厳冬期の山頂でアツアツのスコーンを焼いてお茶をする」という企画登山のときなんかはそうした工夫をしてでも生卵を山頂まで運ぶ必要があるが、山中での行軍を主目的にした通常の登山のときは携帯に便利な他のタンパク源を選択すべきだ。
 よって、ここで触れるのは、食料のパッキング技術ではない。
 「らんぼ~流」食料パッキングとは、食糧を用途別に区分して明確に意識付けをし、有事の際に食糧不足に陥らないことを目的とした食糧の管理方法である。
 と、難解に表現すれば偉そうに聞こえるが、言っていることは至極単純なことだ。
 山中に持ち込む食糧を「行程食(注1)」「行動食」「非常食」の3つにジャンル分けし、それぞれを別の場所(容器)に分けて収納する。
 これだけである。
 ここまで読んでくれた奇特な方から失望の声が聞こえてきそうだが、しかし、こんな単純なことを意識して実行するだけで無計画な食糧の消費をかなりのレベルで抑えることができる。
 最近の山での事故を見ていると、食糧の管理を疎かにしている人がいるような気がしてならないので、老婆心ながらまとめておく。
 注1) 行程食:わかりやすい表現だと思うが、あまり聞かない言葉なので、らんぼ~流の造語と思っておいたほうが無難です(^^;
行程食 1. 行程食
 朝昼晩、定時に食べるために用意する食糧のこと。
 写真は前章で紹介した「らんぼ~流」食料ばかりでかためているが、日帰りのハイキング程度なら弁当やパンでも構わない。らんぼ~流もよくおにぎりや菓子パンを持っていく。あと、少なくとも1食分は予備を持っておくようにする。
 らんぼ~流はいつも黒いメッシュの袋に入れている。
行動食 2. 行動食
 行動中、血糖値の低下や塩分の消耗を補うために摂取する食糧のこと。
 調理せずに食べられるものなら何を行動食に当ててもよい。チョコレートやキャンディ、エネルギーと同時に水分補給もできるゼリー飲料などが一般的。ザックの中のすぐに取り出せる場所やウエストポーチに入れておく。
 ちなみに右の写真で食料と一緒に入っている赤いケースはファーストエイドキット。
非常食 3. 非常食
 予定外の行程遅延で予備の行程食が切れたときや遭難時のための非常用食糧のこと。
 基本的に山の中で食べてはならない。
 ごみと一緒に家までお持ち帰りすべし。
 らんぼ~流はトランギアのメスティンを弁当箱代わりにしてザックの奥に大切にしまっている。
 ■至高の嗜好品、珈琲
マッカラ・ジャパンのフレーバーコーヒーとコールマン社製のパーコレーター  コーヒーについては、ひとつ忘れられない思い出がある。
 もうずいぶんと前になるが、くじゅうの坊ガツルに1週間ほどテントを構え、そこを基点として周囲の山へ毎日繰り出していた時の話だ。大船山を越えて黒岳まで足を伸ばしたまではよかったが、その日はとりわけ暑く、黒岳(高塚山)の山頂にたどり着いた時には僕は相当に消耗していた。ここからまた大船山を越えて、テントまで戻ることを考えると正直気が滅入った。
 そんなとき、ちょうど山頂にいたアベックがパーコレーターで淹れたコーヒーをお裾分けしてくれたのだ。ミルクも砂糖も入っていないにも関わらず、それは甘露と表現されるにふさわしい味だった。きつい日差しと疲労で熱に浮かされたようになっていた意識がコーヒーを口にした途端、みるみる鮮明になっていった。カフェインの効能というのは物凄いな、と僕はそのとき実感したものだ。
 その経験から、山に行くときは必ずコーヒーを持って行くようになった。
 山で飲むインスタントコーヒーはどうしてこんなに旨いのか ――
 行動記録の記事中で某隊長がそんなことを書いているが、それは全く誇張ではない。インスタントでもそうなのだから、山で淹れるレギュラーコーヒーがどれほど旨いかは想像に難くないだろう。パッキングの都合上、今でもインスタントコーヒーを選択することもある。しかし、嗜好品というからには、味にはこだわりたいものだ。
 らんぼ~流の最近のお気に入りはマッカラ・ジャパン社から販売されている各種のフレーバーコーヒーである。フレーバーコーヒーとは、レギュラーコーヒーに食品香料で香りをつけたもので、コーヒー本来の香りに加えて鎮静効果のあるバニラやチョコレートの甘い香りが楽しめる何とも心地よい飲み物のことだ。もちろん添加されているのは香りだけで、味は普通のレギュラーコーヒーと変わりはない。代表的な銘柄にヘーゼルナッツバニラやアイリッシュクリーム、チョコレートマカダミアなどがある。
 ちなみに、本サイトに掲載している某小説の登場人物に『コーヒーに混ぜものをするという悪習については俺も賛成できないな』と言わせているが、らんぼ~流は本来混ぜ物許容のヒトである。
 嗜好品は自身の嗜好に合わせて選ぶべし(^^
 ■アルコールと肴
ロンリコ151ProofUSとワイルドターキー  次に酒と肴について、少し触れておく。
 数年前までは日帰りの山行でもビールを持って登るのが常だったが、ここ数年はアルコールなしでも山に入れるようになった。歳はとりたくないものだ(汗。
 とは言え、今でも一泊二日以上の行程のときは必ず酒と肴を持って行くようにしている。
 しかし、一泊に必要充分な量のビールはどうしても荷物になるので、ウイスキーなどアルコール度数の高い酒を利用する。何より、焚火にはバーボンウイスキーがよく似合う。
 さらに長期の行程になると、より強い酒を選択することも考慮に入れる。世界で最もアルコール度数の高い酒はポーランド産の「スピリタス・ウォッカ(96度)」だが、冷凍庫で冷やしてでもない限り、なかなか生のままで飲める代物ではない。
 そこでらんぼ~流は世界で2番目に強い酒をよく使っている。世界で2番目に強い酒は僕の知る限り3銘柄あり、中でも某コミックの影響で「レモンハート・デメララ151ProofUS(75.5度)」が有名である。他に同じラム酒でバカルディやロンリコといった銘柄にも151ProofUS(75.5度)のものが存在する。販売店にもよるが、特にロンリコの151ProofUSはレモンハート・デメララの半値以下で入手が可能だ。らんぼ~流は主にこちらを好んで飲んでいる。
 また、これらのハード・ラムは緊急時の消毒にも利用できる。一般にアルコール(≒エタノール)の殺菌力は濃度が高くなるほどよいと思われがちだが、実際はあまりに度数が高いと逆に殺菌能力が弱まる傾向がある。事実、日本薬局方から販売されている消毒用エタノールは76.9~81.4度に調整されている。このことからも、ハード・ラムは消毒用途のアルコールとして理想的な濃度に近いと言える。
 酒の肴については、個人で好みが分かれるところだろう。
 だから、ここでは個人的な好みを紹介するに留めておく。
 らんぼ~流はウイスキーやラム酒には比較的甘いものもよく合うと考えている。中でも、砂糖をあまり使っていないバナナチップスの素朴な甘みはバーボンウイスキーにとてもよく合う。また、良質の糖質を多量に含み、軽くて保存性がよいという点も申し分ない。
 ■山屋の伝統食「ペミカン」
山屋の伝統食「ペミカン」  山屋の伝統食と言えば、ペミカンやラーメン餅(インスタントラーメンの中に餅を入れたもの)など、いろいろと工夫に溢れたメニューがある。ただ、今まで述べてきたような現在の食糧事情から考えると、それらはもはや過去のものになりつつあるという感が否めない。
 しかし、山の先人が残した食の工夫を知っておくことは、山での応用力を身につける上で重要であろう。
 そこで山屋の伝統食の代表とも言えるペミカンだけは紹介しておこうと思う。
 ペミカンとは、本来、アメリカの先住民が使っていた保存食の一種で、脂肪分の少ないバッファローの肉を干してそれを粉砕したものと乾燥果実(クランベリーやスグリなど)とを、ほぼ同量の獣脂と混ぜ合わせ、それを皮の袋などに入れて密封したものである。伝統的な製法で作られたペミカンは数年間保存が利く代物で実際に毛皮交易や極地探検の際の携帯保存食として大きな功績をあげたという。日本では南極探検隊が保存食として採用したことがきっかけとなり、山屋の世界にも広く知られるようになった。
 しかし、一般に山屋の世界でいうペミカンは本来のそれとは似て非なるものである。
 伝統食であるがゆえに様々なバリエーションがあるが、山屋の作るペミカンはおおよそ次のような製法で作られる。
 1) 人参や玉ねぎなどの野菜を短冊状に切る。
 2) 1と肉(味の面では豚肉がよいらしい)とを合わせて、ラードで炒める。
 3) 火が通ったら、塩で味付けし、さらにラードを足して熱を加える。
 4) まだ熱いうちにビニール袋などに移して密封する。
 要は肉や野菜を常温でも固まる大量のラードで炒めて真空パックするというものだ。
 食べるときは再度加熱し、水とカレールーを加えてカレーにしたり、味噌を入れて豚汁にしたりするのだが・・・、どちらにしても油でギトギトの食べ物だ(^^;
 しかし、はじめから食べやすいサイズにカットされ、火も通してあるので、少ない手間で調理のできる便利な食材ではある。
 ただし、これらは本来のペミカンとは違い、冬ならともかく夏場なら数日と持たない。
 山でカレーが食べたいのならば、やはりレトルトの方に軍配が上がるのが悲しい現実なのだ。
 ■そして、「フフフ・・・」的アイテム
災害時非常食  さて、当コンテンツのお約束、らんぼ~流山屋の視点で選ぶ「フフフ・・・」的アイテムの紹介だ。
 食品に「フフフ・・・」的要素を求めるのは、少し無理があるような気がしたが、すぐに思い当たる言葉があった。
 コンバットレーションがそれだ(毎度毎度、申し訳ないw)。
 第二次大戦の米軍が使用していたCレーションに始まる現代のコンバットレーションは保存性能と味の両面から改良を重ねられてきた。その代表が米軍のMRE(Meal Ready to Eat)や味の良いことで知られる仏軍のラシヨン・ド・コンバ、そして自衛隊の戦闘糧食Ⅰ、Ⅱ型である。ただし、こうした軍用レーションは一般に民間には払い下げられていないものが多く、実際には入手が困難である。最近ではネットオークションなどで手に入れることもできるが、仮にも食品なので出所が怪しいものについては口に入れるべきではない。少なくとも、医師のいない山の中で食べるのは避けたほうが賢明だ。
 しかし、こうしたコンバットレーションの開発を通して培われた現代の災害用保存食料は販売店を通じて普通に購入することができる。そして、それらにも充分に「フフフ・・・」的魅力に溢れているものがあるのだ。
 その一つを紹介しよう。
 アークⅢ ―― 「命の箱」と名付けられたこの食料パックには3日分の食料と水、そして非常用の毛布として保温力の高いアルミ蒸着のポリエステル・シートが入っている。
 品質保持期限は製造日から約5年。災害用保存食にはいろいろな種類が発売されているが、このアークⅢの特筆すべき点はその耐温性能にある。食料はマイナス40℃から148℃、水もマイナス40℃から110℃までの間で保存が可能なのだ。これなら夏場の炎天下の中、車のトランクに放置しておいても心配はいらない。
 国連本部、世界銀行、米国沿岸警備隊をはじめ、IBMやXEROXなどの一流企業にも採用されているという申し分のない実績にも信頼がおける。
 さて、気になるお味の方だが、らんぼ~流のアークⅢはまだ品質保持期限がかなり残っていたりする。
 というわけで、その感想はもうしばらくお待ちいただきたい(^^;
■2010年1月、第2回冬季ビバーク演習にて試食しました!  >>>開く    
 ■最後に
 らんぼ~流が所属している古国府山友会は「コンセプトのある登山を楽しむ」という一文を隊の基本理念のひとつに掲げている。
 だから、「九州本土のてっぺんでくさやの干物を焼いて食う」という山行計画が立案されれば久住中岳の山頂まで七輪と備長炭をかかえて登ることも厭わないし、「北端の原野でスモークサーモンを作って食す」と隊長が言うなら釣り道具と折りたたみ式のスモーカーを携えて北海道標津町の忠類川を遡上することだって憚らない。
 本来、らんぼ~流登山とそのような企画登山は相容れないものだ。
 しかし、登山を「自然」とよりよい時間を過ごす遊びの一つとして捉え、それを楽しんでいくなら、携行する食料もそのときそのときの山行に合わせて選択する柔軟さを忘れてはならない。
 そうやって、自分なりに工夫をし、試行錯誤を重ねて見出した ―― いろいろな意味で「自然」と、そして「自分」に優しい食事。
 それこそが登山に携行する食料のあるべき姿であろう。
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