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第3回夏季ビバーク演習 (長者原~坊ガツル~中岳-稲星山鞍部~長者原 2011.9.23-25)

 5連休となった2年前のシルバーウィークには及ばないが、今年の秋も連休の並びがよい。
 連休前半の先週末は沖縄近海で急発達した台風15号の本土襲来により登山どころではなかったが、今週末は雲一つない秋晴れとなった。
 「よし、理想的な演習日和になったな」
 僕はかねてからの計画通り、新しく購入したアラックのデビュー戦を坊ガツルで行うことにした。
 さて、今回のビバーク演習はアラックの使い心地を確かめることが目的なので、どうしてもテント内生活に重きをおいた装備選定になってしまう。
 「やはり、ケストレルには入りきらんか・・」
 夏山のテント泊登山用として導入したオスプレーのケストレル48のデビューも同時に飾りたいところだが、快適な天幕生活のために本来登山には必要のないSigmarionIIIなどの暇つぶしアイテムやかさばる食材を装備に加えていくと、さすがに48リッターの容量には収まりきらない。
 仕方がないので、今回も80リッターのクーガーに登場を願って準備を終えた。
長者原から坊ガツルへ抜けるルートの途中で憩う登山者
■9月23日(その1)
長者原~坊ガツルキャンプ場

 ―― 演習初日。
 大分市の自宅を9時過ぎに出発して、一路、長者原を目指す。
 途中、先々週お借りしたCDを返却するため、SデザインさんのDAR VIDAに立ち寄った。
 と、ここで小一時間、くじゅう談義(^^;
 この地への強い想いを互いに確認しあった。
 ・・・というわけで、Sデザインさん、久住登山デビューをお待ちしていますw
 長者原には11時36分に到着。
 時間が遅いこともあるだろうが、ものすごい駐車車両の数だ。
 「うーむ、メジャーになるのはよいことだが・・・」
 昨今の賑わいは地元にとっては喜ばしいことなのだろうが、昔からくじゅうに通っていた山屋にとっては少し複雑な心境である(^^;
 さて、手早く準備をして、11時47分、行軍開始。
 大型台風通過の後、登山道の状態がどう変化しているかわからないので、今回はオーソドックスに雨ガ池経由で坊ガツルに向かうことにした。
 ちなみに今回のバックパックの重量は19キロ。
 それなりの重さだが、生野菜やら缶ジュースを大量に詰め込んだ前回の演習時よりはかなり軽い。
 スローペースではあるが、順調に雨ガ池まで歩を進める。
 「おお、このあたりは秋真っ盛りだな」
 台風の雨水が溜まった雨ガ池には一面ヤマラッキョウが群生していた。
 他にも秋の花を代表するマツムシソウやアキノキリンソウ、リンドウ、ワレモコウなどがそこかしこに咲き乱れている。
 幕営地の坊ガツルキャンプ場には14時28分到着。
 「うが、こりゃ、お盆の時より酷いな」
 多いだろうとは予想していたものの、それをはるかに超える数のテントがひしめいている。
 数えたわけではないが、50張は優に越えているだろう。
 中にはツエルトやビビィザック(!)を使っている猛者もいるが、ほとんどは山屋ではなくキャンパーのようだ。
 例によって、一番隅っこに陣取ったものの、今回は場所取り失敗。
 隣のテントでは22時まで酒盛りが行われ、耳栓をして寝なければいけない始末となってしまった(汗
 こりゃ、明日は坊ガツルを離れるとしよう(^^;
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
長者原に到着 行軍準備完了 長者原ヘルスセンターを通過
長者原に到着 (11:36)
台風一過の好天で駐車場もいっぱいだ。
行軍準備完了 (11:46)
今回、ザックの荷重は19㎏に抑えた。
長者原ヘルスセンターを通過。
観光客も多いが、山ガールも多いw
タデ原湿原をのんびりと歩く 林の中の登山道 第1休憩ポイント
この時間からスタートする人は少ない。
タデ原湿原をのんびりと歩く。
林の中の登山道。
台風15号の被害は見当たらない。
第1休憩ポイント (12:32)
昼食代わりにスナック菓子をつまんだ。
崩落地点を通過 第2休憩ポイント 雨ガ池
崩落地点を通過 (13:04)
台風による崩落の拡大は見られかった。
第2休憩ポイント (13:18)
昔からある休憩ポイントである。
雨ガ池 (13:28)
あたりはすっかり秋色に染まっている。
台風でできた雨水湖にはヤマラッキョウが一面に群生していた こちらは代表的な秋の花であるマツムシソウ ワレモコウ、ヤマラッキョウ、アキノキリンソウ、マツムシソウ・・・まさに百花繚乱w
台風でできた雨水湖にはヤマラッキョウが一面に群生していた。 こちらは代表的な秋の花であるマツムシソウ。やはり雨ガ池周辺に多い。 ワレモコウ、ヤマラッキョウ、アキノキリンソウ、マツムシソウ・・・まさに百花繚乱w
新しくできた休憩ポイント 坊ガツルキャンプ場に到着 これより第3回夏季ビバーク演習を開始
新しくできた休憩ポイント (13:51)
坊ガツル湿原がよく見える場所だ。
坊ガツルキャンプ場に到着 (14:28)
予想はしていたが、先客が多い・・・。
いつものように隅っこに幕営地を確保。
これより第3回夏季ビバーク演習を開始。
-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■OSPREY(オスプレー) アルゴン85■
一週間までの縦走やバックパッキングに対応する頼もしいモデル。背面システムのリカーブサスペンションには7075-T6アルミニウムを採用し、大型パックに最適の剛性感とフレキシビリティーを実現している。内側にウェストベルトを備えたトップポケットは、取り外してヒップパックとして使用可能。
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-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■OSPREY(オスプレー) ULレインカバー L■
60L以上のバックパックに対応するレインカバー。ブランドにこだわりのない人は他のメーカーからも出ているので選択の幅は広い。らんぼ~流は好みではないが、明るく目立つ色だと遭難時に助かる可能性があがるかも。パックを汚したくない人は普段からつけておくのも可。
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-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■LEKI(レキ) AGサーモライトアンチ■
トレッキングステッキの老舗レキの衝撃吸収システムを搭載したスタンダードモデル。最近では他メーカーから安価な製品が発売されているが、時に命を預けることのある装備にはある程度の予算をかけておくべき。同社の製品にはさらに軽量のカーボンモデルもあるが、カーボンは一旦傷がつくと脆そうなのでアルミ素材のものが安心。

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今回の演習に持ち込んだ大量の食料
■9月23日(その2)
アラックのことしか書きません(^^;

 さて、なにはさておき、今回の演習はアラックの本格的なデビュー戦である。
 先々週に行われた久住高原国際マラソン&ウォーキング大会の折に南登山口キャンプ場で試し張りはしていたものの、やはり山の道具は山中で使ってみてこそ真価がわかるものだ。
 テントサイトを決めた僕は早速パックパックから新装備のアラックを取り出した。
 広い前室を左右に2つ備えた本格的な2人用ドームテントのアラックの本体は相当にかさばる。
 加えて、付属のスタッフバッグは素早い撤収を可能にするためにかなり大きめに作られているからなおさらだ。
 収納時のサイズはおよそ58センチ×25センチ。
 そのままの大きさだと、バックパックの容量のほぼ半分を消費してしまう。
 しかし、後掲の写真を見ていただくとわかるが、モンベルのコンプレッションスタッフバック(Sサイズ)に収納袋ごと入れて圧縮すると、バックパックの底面に寝かせて入れることが可能となる。
 これからアラックを購入しようという方は参考にしていただきたい(^^
 ポールなど設営に必要なパーツ一式を地面に並べ、行動記録用のデジカメを三脚にセットして設営開始。
 「まずはフットプリントからだな・・・」
 フットプリントとはテント底面の生地を保護するためにテント本体の下に敷くシートのことで、国内テントではグラウンドシートとかアンダーシートと呼ばれるものだ。
 坊ガツルキャンプ場のように下が柔らかな草地になっている幕営地では、必ずしもフットプリントを取り付ける必要はない。
 しかし、アラックのそれは前室までカバーできる代物なので、装着するとまな板を使った調理スペースなど前室を生活空間として快適に活用できるようになる。
 個人的にはフットプリントの使用をお勧めしたいところだ。
 ただし、一見正六角形のように見えるアラックの底面は微妙に各辺の長さが異なるので、フットプリントをつけるとき取り付ける向きを間違ってしまう可能性がある。
 前回、久住南登山口キャンプ場で試し張りをしたときはたまたまミスらずに組み立てられたようでそのことに気づかなかったが、今回は見事に間違ってしまった。
 次回の実戦までには、あらかじめ対応する頂点に目印を付けておくなど工夫する必要があるだろう。
 フットプリントのセットが終わると、あとの設営手順は他の吊り下げ式のドームテントと同じで簡単だ。
 まずは底面を下にしてアラックの本体を地面に広げる。
 このとき、風が強いようなら6隅のループをペグで仮止めしておくと後の作業がしやすくなる。
 次に本体のポールスリーブにポールを差し込んでいく。
 ポールは全部で3本あるが、すべて同じ長さなので迷う要素がない。
 アラックのポールスリーブはそれぞれ対応する差込口に赤、青、白の色のテープが縫い付けられていて、同じ色のテープがあるスリーブにポールを差し込むようにすればよい。
 3本のポールのセットを終えたら、次はテント本体に付いているフックをポールに掛けていく。
 掛ける順序は下から上へ、できればテントの周囲をぐるぐる回りながら均等に掛けていくとよい。
 フックをすべて掛け終えると、続いてテントの天頂部に当たるベンチレータカバーを被せる。
 これもあらかじめセットされているカバーを被せていくと、ちょうどフックが届くあたりにそれを引っ掛けるリングがついているので深く考える必要はない。
 最後はガイラインをペグで地面に固定して終了だ。
 ラインの数が12本と多いのが面倒だが、これもアラックの持つ優れた耐風能力を発揮させるため。
 状況に応じて、しっかりとペグ止めしておこう。
 今回は解説のための写真を撮りながらの設営だったのでやたらと時間がかかったが、アウターとインナーが一体構造のテントなので、慣れれば10分程度で設営できるだろう。
 さて、アラックにばかりかまけて、おざなりになってしまった演習初日の本記事(^^;
 その辺のくだりは続く写真記事でご覧いただきたい――
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
今回のテントはヒルバーグのアラック まずは底面にフットプリントをセット 底面を下にして地面に広げる
今回のテントはヒルバーグのアラック。
本体は圧縮機能付の収納袋に入れた。
ここでアラックの設営手順を解説する。
まずは底面にフットプリントをセット。
底面を下にして地面に広げる。風が強ければ、各頂点をペグで仮止めしておく。
アラックのポールは3本。すべて同じ長さなので、設営時に迷うことはない ポールをポールスリーブへ。対となるスリーブには同色のテープが配されている ポールをすべてスリーブに差し込んだ状態
アラックのポールは3本。すべて同じ長さなので、設営時に迷うことはない。 ポールをポールスリーブへ。対となるスリーブには同色のテープが配されている。 ポールをすべてスリーブに差し込んだ状態。この段階ではまだ幕体は不安定。
ポールに本体のフックをセット 本体のフックをすべてポールに掛け終えると、幕体が完全に自立する 次に天頂部のベンチレータカバーをセットする
ポールに本体のフックをセット。このとき、下から上にバランスよく掛けるとよい。 本体のフックをすべてポールに掛け終えると、幕体が完全に自立する。 次に天頂部のベンチレータカバーをセットする。これもフックで固定するだけだ。
最後にペグダウン。ガイラインのガイドは写真のようにポールに一巻きするべし 12本のガイラインをすべて地面にペグダウンした状態。これで完璧だ(^^v この日は風もないので、ガイラインをストックと連結させて物干し台を作った(^^;
最後にペグダウン。ガイラインのガイドは写真のようにポールに一巻きするべし。 12本のガイラインをすべて地面にペグダウンした状態。これで完璧だ(^^v この日は風もないので、ガイラインをストックと連結させて物干し台を作った(^^;
今回の食料。生野菜や缶ジュースを持ち込んだ前回よりは軽量化されている 少し早いが夕食の準備 夕食
今回の食料。生野菜や缶ジュースを持ち込んだ前回よりは軽量化されているw 少し早いが夕食の準備 (16:35)
ウインナを炒め、ミートソースで味付け。
夕食 (16:45)
食パンと一緒にいただいた(^^
残ったミートソースはパンで拭き取って食べると、無駄なゴミが出ない 黄昏時の坊ガツルキャンプ場 この日は夕方から一気に冷え込んだ
残ったミートソースはパンで拭き取って食べると、無駄なゴミが出ない。 黄昏時の坊ガツルキャンプ場 (17:26)
ものすごいテントの数だ・・・(汗
この日は夕方から一気に冷え込んだ。
気温はすでに5.2℃ (18:49)
夜は1人で酒盛りをする(^^; バーボンを飲みながら、SigmarionIIIで溜まっているサイト記事を書く 周囲の騒音を遮断して就寝
夜は1人で酒盛りをする(^^;
ミックスビーンズとツナ缶で酒肴を制作。
バーボンを飲みながら、SigmarionIIIで溜まっているサイト記事を書く。 周囲の騒音を遮断して就寝 (22:42)
明日はどこか静かな場所に移動しようw
-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■HILLEBERG(ヒルバーグ) アラック■
名門ヒルバーグの2人用自立式ドームテント。1人でも組み立てやすいダブルウォール構造のテントで、居住スペース及び左右2つの前室ともに十分な広さを持つ。重量2.9㎏。また、素材は紫外線による劣化が少なく、引き裂き強度12kgを誇るKerlon1200が使われている。

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-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■モンベル(mont-bell) コンプレッションスタッフバッグ S■
内容物を圧縮する機能を持ったスタッフサック。面で圧縮するため、長さだけでなく直径も小さくできるすぐれもの。3つのサイズがあるが、パッキングにはSサイズのものが使いやすい。ちなみにらんぼ~流はヒルバーグのアラックテントをこのSサイズの中に入れている。
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-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■エアモンテ(AIRMONTE) アドベンチャーハット■
襟足の日焼けを完全に防止できる大型のハット。これをかぶっていれば、顔や首周りは日焼け止めを塗らなくても何とかなる。素材に使用されているSupplexナイロンは超撥水素材で、サイドにつけられたメッシュで蒸れないような工夫もされている。

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坊ガツルを撤収する前にアラックの底面を日光に当てて乾かす
■9月24日
坊ガツルにて怠惰な午睡

 演習2日目は6時22分に起床。
 「うーん、予想を超えて寒いな・・・」
 まだ9月だというのに、夜中は3℃近くまで冷え込んでいた。
 今回はろくな防寒着を持ってきていないのでなおさらだ。
 ゴアテックスのカッパを着込むと、体温を上げるために早速朝食をとることにする。
 インスタントのフレーバーコーヒーを飲みながら、パスタを茹でていると、テントに朝の陽光が当たり始めた。
 テントの内部が一気に暖かくなっていく。
 「ああ、朝日というのは本当にありがたいものだなあ・・・」
 僕はしみじみとそう思った。
 朝日を美しいと思う人はいても、日常の生活の中でそのありがたさに思い至る人はなかなかいないのではないだろうか。
 そのありがたさに気付くことができるのも、ビバーク演習をやっているからこそだと思う。
 しかし、朝食後、朝の散策を終えてテントに戻ってくると、内部が暑くてたまらなくなっていた(^^;
 午前中いっぱいはここでのんびりしたいので、今度はお日様のありがたい光を遮断しなくてはならない。
 人間とは罪深いものであるw
 日光対策にはアルミ蒸着のブランケットをテントの上に被せるのが効果的でお手軽だが、今回は新装備のタープを張ってみることにする。
 使用するタープはインテグラル・デザイン社のシルタープ1、現在国内では販売されていないが、折り畳むと手のひらに納まるサイズになる世界最軽量の極薄タープである。
 実のところ、らんぼ~流はタープを張った経験はほとんどないのだが、基本的にトレッキングポールを使ってツエルトを設営するときと要領は変わらない。
 アラックとの適当な相対位置を割り出すために何度か設営場所の調整をしたが、何とか20分ほどで張り終えた。
 次回からはもっと手際よくできるだろう。
 「うーん、これはなかなかによいな」
 素材が極薄のシルナイロンなので盛夏の直射日光を遮る力はないかも知れないが、今の季節ならこれで十分だ。
 両サイドにあるアラックの入り口を開放し、しばしシェスタと洒落込むらんぼ~流であった(^^;
 10時34分、撤収準備開始。
 静かなテント生活を求めて、新たな幕営地に向かう準備をする。
 アウターとインナーが一体化しているアラックの撤収はすこぶる早い。
 今回は次の設営を楽にするためにガイラインをまとめるのに時間をかけたが、基本的にポールを外して折り畳むだけなので悪天時や急いでいる時は5分もあれば撤収可能だろう。
 12時2分、撤収準備完了。
 これより新天地を求めて再度行軍を開始する。
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
起床 テント内の気温は3.9℃ アウターを開けると、あたり一面、露が落ちていた
起床 (6:22)
寒くてシュラフから出る気にならない(汗
テント内の気温は3.9℃。
9月とは思えない冷え込みだ・・・。
アウターを開けると、あたり一面、露が落ちていた。地面もかなり濡れている。
一方、アラックの内部は快適そのもの まずはコーヒーを飲んで温まろう・・・ コーヒーを飲みながら、朝食の準備
一方、アラックの内部は快適そのもの。3重構造の天頂部は結露さえしていない。 まずはコーヒーを飲んで温まろう・・・。
コーヒーはインスタントのフレーバー。
コーヒーを飲みながら、朝食の準備。
昨日のミートソースを使い切らねば(^^;
朝食の準備中、朝日がテントに差してきた 朝の陽光の中、パスタを茹でる 茹であがったパスタをミートソースの入ったフライパンの中に投入
朝食の準備中、朝日がテントに差してきた。テントの内部が一気に暖かくなる。 朝の陽光の中、パスタを茹でる。パスタは4分で火が通るサラダ用のもの。 茹であがったパスタをミートソースの入ったフライパンの中に投入。
朝食 午前中、日差しが強くなってきたので、新装備のタープを張ってみることに 使用したタープは軽量コンパクトなインテグラル・デザイン社のシルタープ1
朝食 (7:36)
拭き取り用のパン半切と一緒に食べる。
午前中、日差しが強くなってきたので、新装備のタープを張ってみることに。 使用したタープは軽量コンパクトなインテグラル・デザイン社のシルタープ1。
極薄タープなので遮光能力はそれなりw というわけで、テント内でシェスタにふけるらんぼ~流(^^; 撤収準備開始
アラックの内部から見た様子。
極薄タープなので遮光能力はそれなりw
というわけで、テント内でシェスタにふけるらんぼ~流(^^; 撤収準備開始 (10:34)
圧縮機能付のスタッフバックは優秀だ。
荷物をすべてまとめた後、アラックの底面を陽に当てて乾燥させる 撤収準備完了 坊ガツルキャンプ場を出発
荷物をすべてまとめた後、アラックの底面を陽に当てて乾燥させる。 撤収準備完了 (12:02)
さて、今夜はどこで幕営しようか・・・。
坊ガツルキャンプ場を出発 (12:10)
さらば、騒々しき人たちw
-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■PRIMUS(プリムス) P-114ナノストーブ■
登山用ストーブの老舗プリムスの誇る世界最小クラスのガスバーナー。超小型ながら火力は必要十分な2300kcal/h、重量はわずかに64グラム(圧電点火装置部含む)という優れもの。中央のバーナーヘッドから垂直に吹き出る炎はソロ用クッカーを使った調理に最適だ。惜しむらくは圧電点火装置の着火性能がイマイチなので、別途ライターを必携しておくこと。
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-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■Chinook(チヌーク) キャニオン ハードアノダイズド フライパン■
軽量のアルミ製フライパン。取っ手が折り畳めるのでパッキングしやすい。内面はノンスティック加工されており、内容物が焦げ付きにくくなっている。フライパンとしての使い勝手もさることながら、深さが結構あるので袋ラーメンを作るのにベストなクッカーだ。サイズは7.75インチと8.5インチの2種類がある。
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-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■OPINEL(オピネル) ステンレスナイフ #7■
フランス製の伝統ある折り畳み式のナイフ。木製のハンドルは軽量で厳冬期でも冷たくならない。大きさの違うモデルが複数あるが、簡単な料理用のナイフとして使うには7番あたりがバランスがよい。刃はステンレス製のものが手入れが楽。
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演習2日目は中岳と稲星山の間の窪地に天幕を張った
■9月24~25日
新天地は○○の巣窟w

 「やっぱ、あの場所だろうな・・・」
 昨夜一晩、酒宴の嬌声に閉口しながら、僕は次の幕営をどこですべきか考えに暮れていた。
 結果、去年の2月に中岳直下の池ノ小屋に泊まった時に目を付けていた中岳~稲星山鞍部付近の窪地を目指すことにした。
 12時10分、行軍開始。
 とりあえず、法華院温泉に向かって歩きながら、目的地までのルートを考える。
 「やっぱり白口谷を抜けるのが早いかな・・・」
 最もシンプルなルートは、山荘の手前を左に曲がって白口谷登山道から中岳の麓に抜ける方法だろう。
 少し短絡的すぎるきらいはあるが、こんな機会でもない限り、滅多に通らない登山道だ。
 「よし、いくか」
 そう思って、取付きまで行ってみると、白口谷登山道には土石流多発地帯という理由で通行規制がかかっていた。
 「ぐは、最近、くじゅうも規制が多くなってきたな・・・」
 こういう場合、以前なら何も考えずに強行していたのだけれど、山行記録をサイトで公開している現在はなるべくお上の言葉に従うようにしているらんぼ~流である(^^;
 それにまだ、台風15号が通過していくらも経っていない。
 ここは無理をせずに法華院温泉の裏手に回り、北千里ガ浜を抜けて行った方が無難だろう。
 ルートが決まれば、後は目的地までひたすら行軍するだけだ。
 12時38分、法華院温泉山荘を通過。
 続いて、13時20分、北千里ガ浜に出る。
 猿岩の下で軽食をとった後、すがもり越分岐をスルーして久住分れへ向かう。
 14時35分、やっとの思いで久住分れに到着。
 「はあはあ・・・ようやくここまで来たか」
 僕は背中のバックパックを地面に放り出した。
 久住分れ直下の急登で完全に息があがってしまっていた。
 去年の正月、寒さで一睡もできずに大敗した第2回冬季ビバーク演習の帰りにここを通ったとき、激しい疲労から遭難しそうになったのも無理はないと今更ながら思った(^^;
 しかし、ここから先は緩やかな坂道だ。
 気を取り直して中岳の方へ足を向けると、ちょうど同じ場所で休憩していた山屋氏と目があった。
 「今日はどちらへ?」
 「いや、坊ガツルに下ろうか、それとも中岳の下で泊まろうか、悩んでいるところですw」
 どちらが先に声をかけたのか忘れてしまったが、らんぼ~流の普段の山行スタイルからすればすれ違った程度の縁でこういう会話をすること自体珍しい。
 今から思えば、何か予感のようなものがあったのだろう。
 このとき言葉を交わした山屋氏とはこのあと新天地でテントを並べることになるのだが、それはもう少し先の話。
 15時6分、池ノ小屋に到着。
 そこから白口岳の方を見やると、眼下に目的の窪地が広がっている。
 あのへんのどこかに今夜の幕営地があるはずだ。
 しかし、池ノ小屋のある丘からへ中岳~稲星山鞍部へ下ってみても、記憶にあるような砂地のコロニーは見当たらない。
 「むう、下り口を間違えたか」
 いいテン場として使えると印象に残っているからには、記憶の中の場所はもっと水場に近かったはずだ。
 そう思い直して、窪地を神明水の湧き出ている方に引き返していくと、左手に手ごろな広さの砂地が見えてきた。
 「ああ、ここだここだ」
 ようやく辿り着いた場所を改めて検証すると、そこはテン場として非常に優れていることがわかった。
 地面はほどよく柔らかく、辺りに散らばった大きめの岩も地面に深く埋まっていないので整地もたやすい。
 水場も近いし、ソロ用のテントなら4~5張張れるほどのスペースは不思議なことに草一本生えていないから植生を荒らすこともないだろう。
 時刻は15時21分。
 僕はここを今日の幕営場所と定めると、早速、アラックの設営を開始した。
 今回はサイト記事のために設営手順を写真撮影することはしないので勝負が早い。
 数分で大方の設営は終わったが、初めての幕営場所なので念入りにガイラインを張っておく。
 テントを張った後は飲料水の確保。
 水場は久住山南登山口ルートにある神明水だ。
 ここからは歩いて10分もかからない。
 「いや、ここは本当にいいテン場だな・・・」
 そう独り言を言いながら清流でボトルを満たし、速攻でサイトに戻ってテントの中の整理をする。
 あらかた整理が終わって一息ついていると、外で人の足音が聞こえてきた。
 見ると、久住分れで出会った山屋氏だ。
 縁とは不思議なものである。
 人気のないキャンプ地を求めてここまで来たのだが、下界の賑わいから離れたこんな場所で幕営しようとする気骨のあるヒトはしっかりした自分の世界を持っているので話していて面白い。
 それに今夜は初めて泊まるサイトでもあるし、同輩がいるのは何かと心強いものだ。
 話をしてみると、予想通りなかなか面白い御方ですぐに打ち解けてしまった(^^;
 17時51分、隣の山屋氏と天幕越しにバカ話をしながら夕食の準備。
 その最中、蜘蛛のような姿をしたザトウムシが調理場を兼ねたフットプリントの上に進入してきた。
 何気なく手で払いのけ、虫がとんでいった方の地面を見ると、そこらじゅうにザトウムシが徘徊していることがわかった。
 それらが団体さんでテント内に入り込む機会を窺っている。
 「ちょw ここはザトウムシの巣窟だったか(汗」
 「うちもテントの中に3匹入られました~」
 隣の山屋氏も同様に襲撃を受けているようだった。
 もう少し話をしていたかったが、少しずつ天気も悪くなってきたので、早々にテントのインナーを閉め切ってザトウムシの襲撃を防ぐことにした。
 それでも気が付くと、すでに数匹テントの中に侵入されている。
 「むう、不快昆虫ではあるが、害虫ではないしなあ・・・」
 殺すのは忍びないので、見つけるたびにテントの外へ駆逐する。
 その後は音楽を聴きながら、SigmarionIIIで原稿を書き、眠くなるまで時間をつぶした。

 翌朝は5時59分に起床。
 隣の山屋氏もすでに起き出しているようだったので、天幕越しに声をかけた。
 2日前の坊ガツルで3℃ほどだったので、そこよりも標高の高いこのキャンプ地は下手をすれば零下になるかも・・・。
 そう覚悟していたのだが、確認できた最低気温は12℃と全く下がらずじまい。
 外を見ると、案の定、あたり一面ガスが立ちこめていた。
 これでは放射冷却は起こりようがない。
 適度に暖かいのはありがたいが、この空模様だと装備のメンテがままならない。
 お隣さんも同じことを考えていたようで、太陽が出てくれないとテントが乾かせませんねとぼやいていた。
 まあ、今日はもう帰るだけなので焦っても仕方がない。
 プロトレックのアルティメータを確認する限り、天候は徐々に回復傾向にあるようだし、腹をくくって、午前中一杯、ここでのんびりと過ごすことにした。
 簡単な朝食をとり、使わない装備をゆっくり片づけていく。
 途中、何度も撤収準備の手を休めて、お隣さんと装備談義(汗
 隣の山屋氏も山道具には特別のこだわりがあるらしく、国内では販売されていないMSRのガスバーナーなどを披露してくれた。
 11時37分、湿ったテントやシュラフは下山してから干すことにして、撤収準備完了。
 まずは池ノ小屋まで登り返し、久住分れに進む。
 一晩テントを並べた隣の山屋氏はこのまま牧ノ戸へ戻るというので久住分れで別れた。
 いつかまたどこかで会うこともあるだろう。
 13時18分、すがもり小屋跡へ到着。
 このあたりからバックパックの加重が肩にこたえはじめた。
 こうなると再び山道に戻るのは億劫なので、遠回りではあるけれど、そのまま硫黄山道路を進むことにした。
 「くそ、やっぱ、アルゴンかバルトロ買おうかな・・・」
 僕は背負いやすいと噂される大型パックの名前を挙げてぼやいた。
 最後の方は両手を腰の後ろに回してバックパックを支えていないと痛みで歩けなくなりそうなほどだった。
 それでも、14時44分、長者原に到着。
 アラックの高い居住性能も確認できたし、なかなか満足できる山行となった。
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
次の幕営地へ向かう 山荘手前で左に曲がり、白口谷経由で中岳~稲星山鞍部を目指す 白口谷登山道への取付き
次の幕営地へ向かう (12:16)
まずは法華院温泉山荘方面へ歩く。
山荘手前で左に曲がり、白口谷経由で中岳~稲星山鞍部を目指す (12:27) 白口谷登山道への取付き (12:30)
・・・どこかで見たような立て札が(汗
土石流多発につき通行制限 仕方がないので、法華院温泉山荘の裏手をまわって行くことに 法華院温泉山荘の裏から北千里ガ浜経由ですがもり越方面へ
土石流多発につき通行制限。
最近、通行制限多くなったなあ・・・。
仕方がないので、法華院温泉山荘の裏手をまわって行くことに (12:38) 法華院温泉山荘の裏から北千里ガ浜経由ですがもり越方面へ。
法華院温泉の付近は現在治山工事の真っ最中 北千里ガ浜へ登る道 北千里ガ浜に到着
法華院温泉の付近は現在治山工事の真っ最中。たくさんの重機が動いていた。 北千里ガ浜へ登る道。この日は登山道一面に水が流れていた(^^; 北千里ガ浜に到着 (13:20)
今日はやけに視界がいいw
猿岩の下で小休止 本日の昼食 すがもり越分岐
猿岩の下で小休止 (13:22)
軽く昼食をとることにする。
本日の昼食。東ハトのオールレーズンはパッキングしやすい優秀な行動食だ。 すがもり越分岐 (13:44)
スルーして先を急ぐ。
目指す幕営地は正面の峠の向こう 久住分れ 気を取り直して中岳方面へ
目指す幕営地は正面の峠の向こう。
まだまだ遠いな・・・(^^;
久住分れ (14:35)
荷物が重いせいか、相当にバテた(汗
気を取り直して中岳方面へ。
ここから先の登りは緩やかだ(^^
この日見た中で最も美しいリンドウ 御池 池ノ小屋
行程が楽だと周囲に目も配れる。写真はこの日見た中で最も美しいリンドウ。 御池 (14:59)
開放感のあるよい場所だ。
池ノ小屋 (15:06)
昨年の2月はここで一夜を明かした。
池ノ小屋から本日の幕営地を見下ろす 幕営地に到着 アラック設営完了
池ノ小屋から本日の幕営地を見下ろす。
ようやく着いたよ・・・(^^;
幕営地に到着 (15:21)
ここなら植生を荒らすこともないだろう。
アラック設営完了 (15:47)
後ろの山は九州本土最高峰の中岳。
夜間動かなくてすむように近くの神明水で飲料水を補給する テントに戻って、内部環境を整える 久住分れで出会った山屋氏もお隣にやってきた
夜間動かなくてすむように近くの神明水で飲料水を補給する (15:56) テントに戻って、内部環境を整える。
ビバーク演習2日目開始だ。
久住分れで出会った山屋氏もお隣にやってきた。やはり、同輩がいると心強いw
夕食の準備 ツナ、ミックスビーンズ、ウインナ、ミートボールを適当に炒めて・・・ 紙パック入りのカットトマトを投入
夕食の準備 (17:51)
献立は名もないトマトの煮込み料理(汗
ツナ、ミックスビーンズ、ウインナ、ミートボールを適当に炒めて・・・。 紙パック入りのカットトマトを投入。
味付けは特になしw
夕食完成 夕食後は居心地のよいアラックの中で酒を飲みつつ、記事原稿を書く この幕営地はこいつの巣窟だった
夕食完成。ツナ缶など素材の塩味がほどよく効いていて結構うまかった(^^ 夕食後は居心地のよいアラックの中で酒を飲みつつ、記事原稿を書く。 多脚砲台ならぬザトウムシw
この幕営地はこいつの巣窟だった(汗
昨夜とはうって変わって気温が高い 起床 天候は回復基調にあるので、午前中はゆっくりする
深夜の天幕内温度。
昨夜とはうって変わって気温が高い。
起床 (5:59)
あたりは一面ガスっていた。
まずは朝のコーヒーだ。天候は回復基調にあるので、午前中はゆっくりする。
少し遅い朝食 撤収準備開始 撤収準備完了
少し遅い朝食 (9:19)
今回の山行はトマト三昧w
撤収準備開始 (9:39)
ゴミはジップロックに入れると臭わない。
撤収準備完了 (11:37)
かなり待ったが、陽は差してこなかった。
久住分れでお隣さんと別れる すがもり越分岐 分岐の手前にある岩屋
久住分れでお隣さんと別れる (12:27)
また、どこかで会うこともあるだろう。
すがもり越分岐 (13:09)
今日はここから硫黄山道路に抜ける。
分岐の手前にある岩屋。
今度はこういう場所でビバークするか?
すがもり小屋跡 硫黄山道路をひたすら歩く 長者原に下山
すがもり小屋跡 (13:18)
ベンチの上で数人が休んでいた。
硫黄山道路をひたすら歩く (13:49)
この日はショートカットを使わなかった。
長者原に下山 (14:44)
今回もなかなか充実した演習だった(^^
-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■ナンガ(NANGA) ポーリッシュバック250DX レギュラー■
良質なシュラフを作ることで知られている純国産メーカーの3シーズン用ダウンシュラフ。重量570g、収納サイズ15X25cmと携行しやすく、快眠温度域も-1~-6℃と汎用性が高い。修理費無料の永久保証制度があるのもありがたい。

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■モンベル(montbell) U.L.コンフォートシステムパッド 90■
世界最小・最軽量のウレタンフォームマット。バルブを開放するとスポンジの膨張力で自動的に空気が入るというが、それは大嘘。さっさと諦めて自分の息で膨らませるべし。自動膨張はしないが、それ以外の点については非常に扱いやすくよくできたアイテム。大きなサイズもあるが、山屋ならコンパクトな90サイズを選ぶべき。

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-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■GENTOS(ジェントス) エクスプローラー EX-757MS■
エネループに完全対応したLEDランタン。暖色LEDを使用しているので目に優しく雰囲気もよい。また、光量も十分で、夜間、テントの中で読書をして過ごすには大変重宝する。反面、単3電池4本必要なこととそれなりに電池の消耗が激しいので、長期の山行に持って行くのにはあまり向いていない。
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