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平成22年六郷満山峯入り(その2) (長安寺~岩戸寺~丸小野寺~両子寺 2010.4.1-4)
 2010年3月30日~4月4日、大分県国東半島において平成22年六郷満山峯入りが行われた。
 その10年に1度行われるという荒行に一般参加行者として同行することになったらんぼ~流。
 先月に引き続き、その行程(4月分)を記録しておく。
 さて、先月の行動記録導入部では、資料として六郷満山会から配布されたチラシや大分合同新聞の関連記事をスキャナーで取り込んで収録したが、今回はちょうどこの峯入りに合わせるかのように先月30日からサービスが始まったルートラボを使って峯入りのルートを再現してみた。
 とはいうものの、GPSによるログからデータを取得しているわけではないので、実際のものと異なっている可能性も多分にある。特に仕事の都合で隊列から外れていた4月2日から3日午前にかけての行程については、配布された行程表や前回平成12年に行われた峯入りのルート図を元にして作成しているに過ぎない。
 もし、間違い等があれば、メールでご指摘いただければ随時修正していくつもりである。
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峯入り行最大の難所である「無明橋」を越えて、急峻な岩場を下ってくる行者様一行
■4月1日(峯入り行3日目)
長安寺 ~ 実相院 ~ 岩戸寺
39237歩 [29.42km]

 ―― 峯入り行3日目。
 今日は全行程の中でも最もハードな1日とされている。
 設定されているルート上には何カ所か険しい山道もあり、危険度も高い。
 「こいつは何としてもクリアしなくてはならんな・・・」
 僕は密かに闘志を燃やしていた。
 昨夜、3時間ほどしか睡眠をとっていないせいか、何となく頭が重いが、昨日の夕方ほど体調は悪くない。
 何より、寝る前に引地さんにしてもらったマッサージのおかげで足の具合は上々だ。
 さすがに軽い筋肉痛はあるが、これくらいなら少し歩いて筋肉を温めればほとんど痛みを感じなくなるだろう。
 「問題は天候か・・・」
 天候に左右されないらんぼ~流だが、さすがに風邪気味の時の雨は勘弁願いたい。
 それは他の一般参加行者も同じようで、宿坊のロビーにあるテレビが報じる朝の天気予報を喰い入るように見つめていた。
 その様子はまるで山小屋に集う山屋のようだ。
 6時3分、朝食を終え、バスで昨日のゴール地点である長安寺へ移動。
 長安寺の境内で秋吉大先達のお言葉を賜った後、6時40分、隊列の先頭が歩き始めた。
 「それでは行きますか ――
 行者様の後に続いて歩き出そうとすると、いきなり雨がぱらついてきた。
 「おいおい、昼からじゃなかったのかよ・・・」
 溜め息混じりに同宿の仲間と顔を見合わせると、体調に不安のある僕は昨日同様早々にレインウェアを身を包んだ。
 どうせ、昼には本格的に降り出すのだ。
 スタート直後は昨日登った長い坂を延々下っていく。
 その途中、先ほどとは較べものにならないほど強く雨が降り始めた。
 出発前の小雨には様子見を決め込んでいた人たちも、この雨にはたまらず大慌てでカッパを羽織っていく。
 しかし、一時は地面を叩くように降っていた雨も、長安寺の長い坂を下りきった頃にはすっかり小降りになり、結局、このときを境に雨はぱったりと止んでしまった。
 予報では峯入り行後半は連日ほぼ100パーセントの降水確率であったにも関わらず、である。
 「いやはや、これは行者様たちの法力ではないだろうかw」
 行の後半、予報とは正反対の青空の下を歩きながら、僕ら一般参加行者は冗談交じりにそう話したものだ。
 さて、隊列は長い坂道を下り終え、県道548号を一路天念寺へと向かった。
 7時41分、天念寺の前を流れる長岩屋川の橋の上で一旦停止。
 天念寺の手前では行者様たちが地域に古くから伝わる「ビクニ」のお接待を受けることになっている。
 「ビクニ」とは肩車を意味する大分の方言がなまった言葉で、地元の人たちが歩き疲れた行者様を少しでも助けようと肩車で運ぶのだ。
 この日も地域の若者4人が行者様を肩車して50メートル近い距離を歩いた。
 7時44分、天念寺に到着。
 ここは無住の寺だが、毎年旧暦1月7日の夜に五穀豊穣と無病息災を願う衆生鬼会の行事が行われることで有名だ。
 続いて7時47分、長岩屋川の中に浮かぶ川中不動に参拝。
 流れの中の巨岩には3.23メートルに及ぶ不動明王と制多迦童子、矜羯羅童子からなる不動三尊が彫られている。
 川中不動にお参りした後、天念寺でこの日最初のお接待を受ける。
 温かいお茶と菓子で人心地ついた後は、いよいよ峯入り行最大の難所である天念寺耶馬を越えていく。
 奇岩絶鋒が立ち並ぶ尾根筋には有名な無明橋が架かっていることで知られる天念寺耶馬だが、この日、無明橋を渡るのは行者様たちだけ。
 らんぼ~流を含む一般参加行者は無明橋を経由しない別コースを歩く。
 少しばかり残念だが、100人を越える大人数でそのような難所を行くのは現実的に考えて危険度が高すぎる。
 そのうち歩く機会もあるだろう。
 8時9分、天念寺の裏手にある取付きから山道に入る。
 登り口には一般人の登山を禁ずる立て札があるが、あまり守っている人はいないようだ。
 「よし、ここからが本番だな」
 山中に入ると、俄然勢いづくらんぼ~流。
 内心、やる気満々で歩き始めるが、しかし、なかなかどうして手強い登りだ。
 特に尾根筋に出る直前の岩場では鎖を頼りにトラバースしていく必要がある。
 「おおお、こいつはなかなか面白いなあ・・・」
 8時47分、尾根に出たところで無明橋を越えてきた行者様たちと合流。
 目の前には何とも迫力のある岩峰が聳えている。
 「うおっ、ポスターにあった岩場はここかあ・・・」
 岩峰にはしっかりした鎖が設置されているので、山慣れた登山者にとってはさほど難易度は高くなさそうに見えるが、長い錫杖を持ったまま降りるのは相当骨が折れるだろう。
 9時17分、天念寺耶馬を無事クリアして下界に下りてくると、田んぼの向こうに次の参拝地である無動寺が見えた。
 9時19分、無動寺に到着。
 続く、10時5分、應暦寺へ。
 ここでは大般若と呼ばれる法要が行われた。
 その後、霊仙寺を経て、すぐ隣の實相院で昼食。
 時刻は11時59分。
 計ったように順調なコースタイムだ。
 ちなみに、ここでいただいた昼食は本当に旨かった。
 あの味噌汁と佃煮をもう一度食いたい・・・。
 昼食の後、實相院の裏山から再び山道に分け入った。
 ここを越えると、いよいよ国東市に入る。
 1時間ほど山の中を歩き、一度、小さな集落へ出る。
 ここでも地元の方が心尽くしのお接待を用意していてくださった。
 休憩後、またまた山の中へ。
 連続する山道にさすがに隊列が長く伸び始めた。
 さらに峠の阿弥陀堂の直下にあった一人ずつしか登れない木製のハシゴで隊列の体裁が完全に崩れた。
 足元が不安げな女性の行者さんを看ていると、いつの間にか、先行する人の姿は全く見えなくなった。
 「あら・・・(^^;」
 コースの詳しい情報は持っていないので一瞬焦ったが、ここは山の中である。
 踏み跡をトレースするのはお手の物だ。
 15時40分、無事に尻付岩屋へ到着。
 そそくさとお参りを終わらせて、岩屋の前を通っている県道31号の先を見ると、すでに隊列の先頭は次の参拝地である千燈寺まで達していそうな雰囲気である。
 次の千燈寺では、有名な「虫封じ」の加持が行われるはずだ。
 見逃してはなるものかと歩道を走る。
 15時54分、千燈寺に到着。
 らんぼ~流が辿り着いた時にはすでに参拝は終わっていたが、「虫封じ」には間に合った。
 「虫封じ」とは、7歳以下の子どもに対して行うもので、いわゆる「疳の虫」を封じる加持である。
 ちょうど同宿していた引地さんのお子さんも加持を受けるというので、興味深く見守った。
 千燈寺の次は県道を少し戻り「六郷満山ふれあい森林公園」と書かれた看板から旧千燈寺跡へ向かう。
 ここは昨年末、千灯岳に来たときに通った道だ。(→2009年12月記事
 突き当たりの分岐を右に折れ、旧千燈寺の仁王像、奥ノ院、五輪塔と順にまわって千灯岳登山口へ出た。
 ここで本日最後のお接待だ。
 バナナとお茶をいただき、17時15分、取付きから五辻不動尊へ出発した。
 これが本日最後、五辻不動尊を経て、最終目的地の岩戸寺に至る4つ目の山越えだ。
 行者様たちを始め、参加者全員、疲労の色が濃い。
 かく言うらんぼ~流もさすがにちとばててきていた。
 しかし、この尾根を越えれば明日はもう歩かなくてよい。
 心のどこかにそういう思いがあった。
 だが、昨日と違って、今日のコースには要所要所にそれなりに険しい登山道が配置されている。
 アスファルトで舗装された道路ではなく、深い山中を延々と歩き続ける修行なら、らんぼ~流としては本懐だ。
 事実、今日はこの時間になっても昨夕ほど疲れは感じていない。
 明日もまた、いくつか山越えの行程があるという。
 今日のゴールが近づくにつれて、明日歩けないことが少しずつ残念に思えてきた。
 17時35分、五辻不動尊に続く鹿ノ背に到達。
 細く延びる岩尾根には手がかりとなる鎖の手すりが設置されている。
 先頭を行く行者様たちが五辻不動尊から降りてきた後、参拝を希望する一般参加行者も何人か登り始めたが、極端に狭い岩尾根の上では到底離合することなどできはしない。
 一般参加行者の隊列は遅々として進まず、結局、僕たちの順番が巡ってくる前に五辻不動尊への参拝は省略されることになった。
 少し残念だったが、五辻不動尊には以前来たことがある。
 それに僕たちのそばに随行していた光信行者が「私がみなさんの代わりに参拝してきます」と右手を握るように差し出してくださった。
 行者様が五辻不動尊にお参りした後でその手を再び握り返すと、それで参拝したことになるらしい。
 「お願いします」
 周りの人が次々に光信様に手を差し出す中、僕も彼の手を握った。
 不心得者のらんぼ~流が直接お不動様に参拝するよりも、清廉な行者様を通じてお参りしていただいた方がはるかに御利益があるだろう。
 光信様に参拝を託した後、僕たちは本日最後の参拝地である岩戸寺に向けて急峻な岩尾根を下り始めた。
 「ああ、あれが姫島ですね ――
 隊列の中からそんな声があがった。
 遮蔽物のない岩尾根からははるか前方の海の上にぽっかりと浮かんでいる姫島の姿がよく見える。
 五辻不動尊から岩戸寺に下るルートは僕も初めて通るが、なかなかどうして手強い場所だ。
 特に前半の岩尾根部分は鎖のような補助具が設置されているわけでもなく、岩の表面に手がかりを探しながら下りていかなければならない。
 普段の単独行なら何でもないが、100人を越えるパーティーで挑むのはさすがに恐ろしい。
 列の前後を歩く女性に手を貸しつつ、相手と自分の保身をはかる(汗
 岩場を越えると、後は山道をひたすら歩くだけだ。
 途中、尾根をひとつ越えていくので再び登り坂にぶつかるが、それも大した傾斜ではない。
 18時17分、岩戸寺越休憩小屋に到着。
 あと20分ほどで日没を迎えるが、長く延びた隊列を整えるためにここで最後の小休止をとった。
 18時22分、再起動。
 岩戸寺に続く山道を下っていく途中、日は完全に落ち、足下がほとんど見えなくなった。
 一般参加行者の中の数人が手持ちのライトを出して一行の道行きを支えた。
 らんぼ~流もザックの中からe+LITEを取り出し、列の前後を支援する。
 18時51分、ようやく岩戸寺に到着。
 本日最後の参拝をする。
 すっかり日の落ちた境内はいくつものテレビカメラの照明にライトアップされていて、何だかお祭りの夜店に来ているような気持ちになった。
 
 その後、隊列に張り付いていた自社カメラマンの車で空港そばの里の駅むさしへ送ってもらう。
 駐車場にとめておいた社用車を回収してから、荷物を取りに梅園の里に舞い戻った。
 明日は朝から仕事なので、今日でこの宿坊とはお別れなのだ。
 カウンターのスタッフの方に予定通り今日でチェックアウトする旨を伝え、できれば最後に風呂を使わせてもらえないかとお願いしたところ、何と無料で入浴させていただいた。
 何とも、ありがたいことである。
 その後、荷物をまとめ、夕食を終えた行者仲間に再会を約束して、2日間お世話になった宿坊を後にした。
 昨夜、あまり眠っていないので、正直少し不安だったが、そのまま高速をとばして大分市まで戻った。
 帰宅時刻は23時42分であった。
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
梅園の里を出発 梅園の里発着の送迎バス 長安寺
梅園の里を出発 (5:55)
念入りに靴紐を締める参加者の皆さん。
梅園の里発着の送迎バス。
期間中、一般参加行者の足になった。
長安寺 (6:40)
すでにたくさんの人が集まっていた。
長安寺を出発 長安寺からの長い坂を下る途中、いきなり雨が降り始めた 天念寺の手前で古くから伝わる「ビクニ」のお接待を受ける行者様
長安寺を出発 (6:58)
今日の行程が一番ハードだという。
長安寺からの長い坂を下る途中、突然雨が激しくなった。 天念寺の手前で古くから伝わる「ビクニ」のお接待を受ける行者様 (7:41)
天念寺 川中不動 天念寺裏山への登り口
天念寺 (7:44)
ここで本日最初のお接待を受けた。
川中不動 (7:47)
朝方降り出した雨はやんだようだ(^^
天念寺裏山への登り口 (8:09)
行者様一行は別行動で無明橋へ進む。
急登に喘ぎつつ進む一般参加行者 尾根に出たところで無明橋を越えてきた行者様一行と合流した 山越え終了
急登に喘ぎつつ進む一般参加行者。
核心部には鎖場が設置されている。
尾根に出たところで無明橋を越えてきた行者様一行と合流した (8:47) 山越え終了 (9:17)
田んぼの向こうに無動寺が見える。
無動寺 草餅のお接待を受ける一般参加行者 県道654号を北東に曲がり、應暦寺へ至る枝道へと入る
無動寺 (9:19)
とても立派なお寺である。
草餅のお接待を受ける一般参加行者。
疲れた身体に甘いものが嬉しい。
県道654号を北東に曲がり、應暦寺へ至る枝道へと入る (9:53)
應暦寺 大般若経600巻の経典を転読する風を受け、肩を叩いてもらう一般参加行者 沿道にあった不思議な石
應暦寺 (10:05)
ここでは大般若法要が行われた。
大般若経600巻の経典を転読する風を受け、肩を叩いてもらう一般参加行者。 沿道にあった不思議な石 (11:15)
地元の人は「割れ石」と呼んでいた。
中山仙境遊歩道入口 霊仙寺 實相院
中山仙境遊歩道入口 (11:41)
いつか、ここにも登りに来よう・・・。
霊仙寺 (11:56)
すぐ隣に實相院がある。
實相院 (11:59)
ここで昼食をいただいた。
お接待で甘酒をいただく お接待菓子を配る豊後高田市商工観光課の奥田さん 広いお座敷で昼食をいただく
お接待で甘酒をいただく。
とてもうまかった(^^
お接待菓子を配る豊後高田市商工観光課の奥田さん。 広いお座敷で昼食をいただく。
食べきれないくらいの量だった(^^;
昼食の後、再び山道へ 山道の取付きにあった国東半島一周トレッキングの道標。「←至後野越」とある 途中、大量の樹木が伐採されている現場を通過した
昼食の後、再び山道へ (12:58)
この山を越えると国東市に入る。
山道の取付きにあった国東半島一周トレッキングの道標。「←至後野越」とある。 途中、大量の樹木が伐採されている現場を通過した。新しく林道を通すようだ。
山道を抜けた しばしの休息をとる一般参加行者 休憩地点から清浄光寺を遥拝した後、本日3つ目の山越えへ
山道を抜けた (13:56)
出口には嬉しいお接待が待っていた。
しばしの休息をとる一般参加行者。
絵になるシーンだ(^^
休憩地点から清浄光寺を遥拝した後、本日3つ目の山越えへ (14:13)
取付きに立っていた道標 一瞬、林道をまたいで再び山道へ 再突入地点
取付きに立っていた道標。阿弥陀越を経て大藤岩屋に出るまで残り1.1キロ。 一瞬、林道をまたいで再び山道へ。
少しずつ隊列が伸び始める (14:36)
再突入地点 (14:37)
大藤岩屋まであと500メートルだ。
午前中の鎖場に次ぐ急傾斜の山道にペースダウンを余儀なくされる 木造のはしごを登りきった場所にある阿弥陀堂 山道を抜けて林道へ
午前中の鎖場に次ぐ急傾斜の山道にペースダウンを余儀なくされる。 木造のはしごを登りきった場所にある阿弥陀堂。少し朽ちかけている (15:06) 山道を抜けて林道へ (15:29)
先行が見えないため、踏み跡を辿る。
尻付岩屋 次の参拝地まで急ぐ一般参加行者 千燈寺
尻付岩屋 (15:40)
この辺、隊列は完全に分断されていた。
次の参拝地まで急ぐ一般参加行者。
らんぼ~流もダッシュでとばすw
千燈寺 (15:54)
ここでは有名な虫封じが行われた。
千燈寺でのお接待の様子 虫封じ 有名な旧千燈寺の仁王像の横を通り抜け、千燈寺奥ノ院へ進む
千燈寺でのお接待の様子。
おぜんざいが甘くて美味しかった(^^
虫封じ。7歳以下の子どもに対して行う、いわゆる「疳の虫」を封じる祈祷である。 有名な旧千燈寺の仁王像の横を通り抜け、千燈寺奥ノ院へ進む (16:45)
仁聞国東塔 千灯岳登山口駐車場 五辻不動尊直下の岩尾根
仁聞国東塔 (16:49)
仁聞菩薩のお墓と伝えられている。
千灯岳登山口駐車場 (17:15)
お茶とバナナのお接待の後、出発。
五辻不動尊直下の岩尾根 (17:43)
遠くに姫島が見える。
危険な岩場を抜けてほっと一息 再度、坂道を登る 岩戸寺越休憩小屋
危険な岩場を抜けてほっと一息。
あとは比較的緩やかな下りだ。
再度、坂道を登る(汗
この坂を上りきればあとは下るだけだ。
岩戸寺越休憩小屋 (18:17)
あと20分ほどで日没を迎える。
すっかり陽の落ちた山道を歩く 岩戸寺に到着 本日最後のお参りの後、秋吉大先達より労いのお言葉をいただいた
すっかり陽の落ちた山道を歩く。らんぼ~流を含め、数人がライトを準備していた。 岩戸寺に到着 (18:51)
ここが本日最後の参拝地である。
本日最後のお参りの後、秋吉大先達より労いのお言葉をいただいた。
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防水透湿性に優れたウェザーテックと保温素材を組合わせた適度の保温性とフィット感のあるグローブ。手の平部には補強材としてグリップ力の優れたポリウレタンを使用しており、ストックを握るときや鎖場などで威力を発揮する。ウィンターとあるが、防寒性についてはあまり期待しない方がよい。

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黄昏の迫る中、峯入り行の隊列が姿を現した。
■4月2日(峯入り行4日目)
岩戸寺 ~ 成佛寺 ~ 丸小野寺
46970歩 [35.39km]

 ―― 峯入り行4日目。
 今日はどうしても外せない仕事の打ち合わせが午後一番に入っていたため、隊列に加わることは適わなかった。
 しかし、らんぼ~流の担当エリアはまさに峯入り行が行われている地域である。
 当然、今回日程の調整がきかなかった商談もそのエリア内で行われた。
 その後、いくつか得意先で商用をすませ、最後の訪問先を辞して時計を見ると、あと数分で17時になるところだった。
 「よし、今からならぎりぎり間に合うな・・・」
 さすがにこの時間から隊列に加わるわけにはいかないが、本日最後の参拝地である丸小野寺に駆けつけて一行を出迎えることならできそうだ。
 仕事の都合で明日も午後からしか一緒に歩けない。
 だが、峯入りが始まってからは自宅に戻っても肉や魚を口にしていないし、営業車での移動中も暇さえあれば不動明王真言を唱えるようにしていた。
 今は隊列から離れているが、気持ちとしては峯入り期間中ずっと行の中に身を置いているつもりでいる。
 だから、どんな形でもよいから行中の仲間と関わりたかったのだ。
 「―― もしもし、たった今、市役所を出た。そっちは今どのへんにいる?」
 峯入り初日から隊列に張り付いている自社のカメラマンに状況を尋ねると、一行はまだ行入寺を出たばかりだという。
 「うが、予定より1時間近く遅れているじゃないか ――
 カメラマンの目からも一行はかなり疲弊しているように見えるという。
 17時20分、丸小野寺付近に到着。
 行者様や報道関係者の邪魔にならないよう少し離れた場所に車を止めた。
 隊列の到着までにはまだかなり時間があるので、一足先に丸小野寺に参拝する。
 18時20分、山の向こうからわずかに法螺貝の音が聞こえてきた。
 それに呼応するように丸小野寺のご住職が法螺貝を吹き鳴らした。
 「なるほど、こうやって互いの位置とかを教えあっているのだな・・・」
 僕は少しうれしくなった。
 一緒に歩けなかったのは残念だが、隊列を離れることで見えてくる峯入りの姿というのもあるのだ。
 しばらくすると、道の向こうに白い浄衣に身を包んだ人の行列が見えてきた。
 僕は隊列の到着を今や遅しと待ち焦がれている沿道の人たちの中に入ると、今日一日、長い道のりを歩き通した行者様一行をお出迎えした。
 隊列は僕たちの前を通り過ぎ、丸小野寺に続く坂道を粛々と上っていった。
 そして、あたりがすっかり夕闇に包まれた頃、彼らの読経の声が静かに聞こえてきた ――

(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
業務終了 丸小野寺付近に到着 お寺に向かう道の分岐点には、地元の方が隊列の到着を待ち焦がれていた
業務終了 (16:53)
営業先より一路、丸小野寺を目指す。
丸小野寺付近に到着 (17:20)
邪魔にならない場所に車をとめる。
お寺に向かう道の分岐点には、地元の方が隊列の到着を待ち焦がれていた。
今回、峯入り行の裏側で尽力されていたスタッフの方々 隊列はかなり遅れているようなので、先に丸小野寺にお参りに行くことにする 丸小野寺
今回、峯入り行の裏側で尽力されていたスタッフの方々。お世話になりました(^^ 隊列はかなり遅れているようなので、先に丸小野寺にお参りに行くことにする。 丸小野寺 (18:14)
こじんまりした雰囲気のよいお寺だ。
お寺のそばには無縁仏の墓石がたくさん並んでいた 法螺貝の音が聞こえてきた 隊列から発せられる法螺に呼応するように丸小野寺の住職が法螺貝を鳴らす
お寺のそばには無縁仏の墓石がたくさん並んでいた。 法螺貝の音が聞こえてきた (18:20)
しかし、隊列の姿はまだ見えない。
隊列から発せられる法螺に呼応するように丸小野寺の住職が法螺貝を鳴らす。
ようやく隊列が見えてきた 地元の方に混じって隊列を出迎える 相当に消耗しているようだ
ようやく隊列が見えてきた (18:26)
ダッシュで車道まで戻ることに。
地元の方に混じって隊列を出迎える。
本当にお疲れ様でした・・・。
相当に消耗しているようだ。
予定よりも1時間近く遅れたのも頷ける。
行者様たちに続いて、一般参加行者の方々も続々と前を横切っていく 今日のらんぼ~流にはあの中に加わる資格はない 本日最後の参拝を終え、バスに戻る一般参加行者
行者様たちに続いて、一般参加行者の方々も続々と前を横切っていく。 丸小野寺まであと少し。今日のらんぼ~流にはあの中に加わる資格はない。 本日最後の参拝を終え、バスに戻る一般参加行者。明日こそは一緒に歩こう・・・。
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最後の参拝地である両子寺の山門が見えてきた
■4月3日(峯入り行5日目)
丸小野寺 ~ 瑠璃光寺 ~ 両子寺
52329歩 [39.59km]

 ―― 峯入り行5日目。
 待ちに待った土曜日がやってきた。
 僕の担当する得意先は県北地域の官公庁関係が多いので、土曜日は基本的に時間の都合がつけやすい。
 午前中に社内の業務を片付けると、昨夜用意しておいた装備を社用車に積み込み、一路10号線を北へ向かう。
 途中から大分空港道路に乗り換え、国東市へは11時少し過ぎに入ることができた。
 「もしもし、こちら、らんぼ~。目標の現在地はどのへんか?」
 河野カメラマンに代わって今日から峯入りに張り付いている吉田カメラマンに携帯電話で隊列の位置を確認すると、隊列はちょうど宝命寺を出たところらしい。
 「了解した。これより、目標を捕捉する ――
 予想よりも若干ペースが速いが、うまくすれば、国東市役所安岐総合支所の駐車場に車をとめて、そこから隊列に合流できるかも知れない。
 僕は計画通り、安岐インターで空港道路を下り、そのまま安岐総合支所へと車を走らせた。
 11時32分、安岐総合支所に到着。
 駐車場に車を入れ、再度、吉田カメラマンに連絡を取る。
 すると、僕の予想に反し、隊列は安岐総合支所の前を通らずに1つ手前の角を曲がっていったことがわかった。
 「うむむ。・・・どうするよ?」
 現在、隊列は裏道を通っているが、次の参拝地である瑠璃光寺に行くためにはいずれ県道34号に出てくる必要がある。
 このまま県道を張り続けていれば、隊列に合流するのはさほど難しいことではない。
 しかし、道の途中で合流したところで、そうそう都合よく路上駐車できる場所があるとは限らない。
 ここは素直に先回りをして、そこから歩き始めることにしよう。
 僕はそう判断すると、次の参拝地である瑠璃光寺に向かった。
 さて、瑠璃光寺では昼食のお接待が行われる予定になっている。
 そのせいか、すでに地元の方々や報道関係者たちがたくさん集まっていて、その中には何人か見知った顔も紛れていた。
 「おお、山岡くん、今日はここから歩くの?」
 県道から瑠璃光寺に伸びている沿道の途中で国東市商工観光課の金当さんが目聡く声をかけてきた。
 今日はここで行者様たちにお接待をするらしい。
 他にも同課の清末さんや秘書広報課の黒木さんの姿もあった。
 黒木さんは『市報くにさき』の制作を担当している方で市内の行事にはたいていカメラを持って撮影に来ている。
 その取材風景をぜひともサイト記事で紹介しなくてはとカメラを向けると、「僕は撮る方専門ですからっ(>_<;)」と両手で顔をお隠しになった。
 奥ゆかしいナイスガイである(^^b
 その黒木さんの好意で、今日の最終目的地である両子寺にいったん車を置きに行くことになった。
 当初の予定では瑠璃光寺のそばに駐車して隊列に加わり、到着地点の両子寺から吉田カメラマンの車で再び瑠璃光寺まで連れ帰ってもらう手筈になっていたのだが、これで車を取りに戻る手間が省ける。
 今日は宿に予約を入れていないので、両子寺の駐車場で得意の車中泊をするのだ。
 両子寺に車を置き、黒木さんの自家用車で瑠璃光寺に戻ってしばらく雑談に興じた。
 やがて遠くから法螺貝の音が聞こえてくると、俄然、観光協会のスタッフの動きが慌ただしくなった。
 佃煮や豆菓子を山のように盛ったお皿が置かれた長机の上に紙コップを並べ、温かいお茶を注いでいく。
 人の歩く速度というのはなかなかどうして侮れないものだ。
 峯入り行の隊列は視界に入って10分足らずでお接待の場所まで到達した。
 スタッフの後ろからその様子を数枚カメラに収めると、僕はデイパックの中から浄衣と輪袈裟を取り出して隊列の中に入った。
 13時44分、瑠璃光寺に到着。
 ここでは本日の昼食が振る舞われる。
 参拝を終えて、広々としたお寺の境内で握り飯をいただいていると、ほどなく梅園の里で同宿していた顔見知りの一般参加行者に巡り会った。
 1日半、隊列を離れていた僕を彼らは何の屈託もなく迎え入れてくれた。
 14時30分、瑠璃光寺を出発。
 あとは最終目的地の両子寺まで歩くだけだ。
 昨夕は相当に疲弊しているように見えた参加者だったが、今日はやけに元気がよい。
 ゴールが視野に入ったことで精神的な余裕が生まれたのだろうか。
 途中、富永集落センターや両子集落センターでトイレ休憩。
 特に最後のお接待ポイントである両子集落センターでは食べきれないほどの量の握り飯や佃煮、水菓子などを振る舞っていただいた。
 沿道で迎えてくださる地元の方々、早春の風に揺れる可憐な草花、行をともにする仲間たち、目にするもの触れ合うものすべてから力をいただきながら歩き続けていると、はるか遠くに思えていた両子山が着実に目の前に迫ってきた。
 それにつれて、平坦だった道は少しずつ傾斜がきつくなっていく。
 しかし、ゴールを目前にして意気の揚がっている僕たちにとって、少々の登り坂などもはや障害にはならない。
 行者様の後に続いて、ようやく誦んじることができるようになった不動明王真言を口々に唱えた。
 「両子寺はもうすぐそこです。最後は身なりを整え、『六根清浄』を唱和して入場しましょう」
 山門の前まで来ると、一般参加行者を束ねていた行者様にそう諭された。
 峯道を歩き始めてわずか4日の短い期間だが、ここに来るまでいろいろなことがあった。
 山の中を歩くのはそれなりに慣れているが、それでも結構きつい場面もあった。
 特に初日の終盤は体調を崩し、散々な目にあった。
 同宿した一般参加行者の仲間と素晴らしい出会いを得ることができた。
 彼らの助けがあったから歩けた部分も大きいし、願わくは僕も彼らの一助になっていて欲しい。
 行者としてはあまり褒められたことではないが、道中、たくさんの方と話をし、いろいろな刺激を受けた。
 心尽くしのお接待も旨かった。
 国東半島で暮らす方々の温かさ、情の深さには、ともすれば殺伐と表現される現代において、どこか懐かしく、そしてとても新鮮に感じられた。
 特に、雨の降る中、沿道に立って僕のような格好だけの行者にも涙しながら手を合わせてくださったお婆さんの姿と表情は今でも目に焼き付いている。
 途中、1日と半分、歩かなかった僕でさえ心に迫るものがあるのだ。
 全行程を歩き通した人なら、その感慨はなおさらだろう。
 「六根清浄、六根清浄 ――
 静かな山中に「六根清浄」の大音声が響き渡った。
 17時46分、両子寺に到着。
 たくさんの報道関係者の取り巻く中、境内の護摩堂に最後のお参りをした。
 参拝の後、秋吉文隆大先達から労いの言葉をいただいた。
 俺なんかにはもったいない、俺なんかにはもったいない。
 らんぼ~流には本当にもったいないお言葉だ。
 「らんぼ~流には・・・」
 どう考えても照れくさいのだが、心の底から嬉しさがこみあげてきた ――
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
安岐総合支所付近の道路 瑠璃光寺そばに先回り 市秘書広報課の黒木さんの好意でいったん両子寺に車を置きに行く
安岐総合支所付近の道路 (11:39)
ひとつ向こうの道路に隊列を発見。
瑠璃光寺そばに先回り (11:52)
写真は国東市商工観光課の金当さん。
市秘書広報課の黒木さんの好意でいったん両子寺に車を置きに行く (12:06)
再び、瑠璃光寺へ戻る 瑠璃光寺の前では、すでに国東市観光協会によるお接待の準備が整っていた 道路の向こうに隊列を確認
再び、瑠璃光寺へ戻る (12:29)
写真はお寺の位置を指差す黒木さん。
瑠璃光寺の前では、すでに国東市観光協会によるお接待の準備が整っていた。 道路の向こうに隊列を確認 (13:21)
予定より少し早いペースである。
隊列到着 お接待を受ける秋吉大先達 次々にお接待を受ける行者の方々
隊列到着 (13:29)
今日はここから一緒に歩く(^^
お接待を受ける秋吉大先達。振舞いひとつとってみても、人格者だなあと感じる。 次々にお接待を受ける行者の方々。
このあと、浄衣を着て隊列に加わった。
1日半ぶりに隊列に戻る 瑠璃光寺に到着 昼食の様子
1日半ぶりに隊列に戻る。
さあ、ここから歩くぞ・・・。
瑠璃光寺に到着 (13:44)
今日はここで少し遅い昼食をいただく。
昼食の様子。
今日は気候も穏やかで気持ちがよい。
本日の昼食メニュー 他の行者にテーピングを施す引地さん 行の中で行者様の履き古した草鞋は縁起物なのだそうだ
本日の昼食メニュー。
握り飯、うまいよなあ・・・。
他の行者にテーピングを施す引地さん。
地元で整体治療院を営んでいるという。
行の中で行者様の履き古した草鞋は縁起物なのだそうだ。  (14:30~出発)
富永集落センター前 歳大明神宮 山菜の佃煮がとても美味しかった
富永集落センター前 (15:40)
ここでいったん、トイレ休憩をとる。
歳大明神宮 (16:13)
隣には両子集落センターがある。
ここで最後のお接待があった。
山菜の佃煮がとても美味しかった。
赤く塗られた桟橋の向こうに有名な仁王像が見える 両子寺に到着 最後の参拝後、労いの言葉をくださる秋吉文隆大先達
赤く塗られた桟橋の向こうに有名な仁王像が見える。両子寺まであと少しだ。 両子寺に到着 (17:46)
ここが峯入り行最後の参拝地である。
最後の参拝後、労いの言葉をくださる秋吉文隆大先達。ありがとうございました。
全行程を踏破した一般参加行者の方たちの中には思わず涙ぐむ人も 宿舎のバスに乗り込む一般参加行者 今夜は両子寺の駐車場で車中泊(^^;
全行程を踏破した一般参加行者の方たちの中には思わず涙ぐむ人も。 宿舎のバスに乗り込む一般参加行者。
最後の夜、ゆっくりと休んで欲しい。
さて、ここから先はらんぼ~流だ。
今夜は両子寺の駐車場で車中泊(^^;
手製の精進弁当と白エビスの般若湯。そして、原稿執筆用のシグマリオンIII。 腰までシュラフにくるまり、眠くなるまでサイト記事の草稿を書いて過ごす こうして両子寺の夜は更けていく
手製の精進弁当と白エビスの般若湯。
そして、原稿執筆用のシグマリオンIII。
腰までシュラフにくるまり、眠くなるまでサイト記事の草稿を書いて過ごす。 こうして両子寺の夜は更けていく――
就寝時刻は22時30分。
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峯入り行最後の日、両子寺で結願の護摩焚きが行われた
■4月4日(峯入り行最終日)
両子寺
3705歩 [2.88km]

 ―― 峯入り行6日目。
 最終日の今日は最後の巡拝地である両子寺で行の最後を締めくくる結願護摩をして終了だ。
 護摩焚きの前に両子寺奥ノ院へ赴き参拝をするが、それもほんの僅かな距離を歩くに過ぎない。

 さて、前夜、両子寺の駐車場で車中泊をした僕は6時10分に目を覚ました。
 「 ―― ん、思ったより寒くないな」
 助手席に敷いたシュラフの中で伸びをする。
 車の窓ガラスは結露で曇っているが、ここ最近、繰り返し行ってきたビバーク演習の時のように凍りついている様子はない。
 季節はもう春なのだ(^^
 手早く身支度をすませ、車の外へ。
 せっかく現地に前泊したのだから、人が集まってくる前の両子寺の様子を撮影しておく。
 境内を散策し、まだ人気のない駐車場や護摩焚きの行われる広場を撮影して回っていると、お寺の方から読経の声が聞こえてきた。
 入り口から様子を伺うと、行者様たちが護摩堂の中で朝のお勤めをしておられた。
 「ああ、やはり本物は違うなあ・・・」
 ろくに般若心経も唱えられないらんぼ~流も褒められた行者ではなかったが、今回の峯入り行に一般参加した行者の中にはあからさまにウオーキングだけを目的にした人たちもいた。
 そうした参加者を目の当たりにしても、なお行者様たちは自分たちのスタンスを崩すことなく行を貫いておられた。
 沿道で手を合わせる方々に一足飛びに駆け寄ってはお加持をし、颯爽と隊列に駆け戻る。
 その足に履く白足袋は血と泥に朱く染まっている。
 何とも清々しいお姿ではないか。
 もし、次回参加することが叶えば、彼らのようにひたむきに峯入り行と対峙してみたい ――
 僕は素直にそう思った。
 その後、境内のシャクナゲを手始めに、行中、疲れを忘れさせてくれた沿道に咲く草花を撮影して回ることにした。
 今回の峯入り行の体験を多くの方がブログに書かれているが、その中に『目に触れるものすべてに仏が宿っている』というようなことを綴っている方がいらっしゃった。
 ―― 一切衆生悉有仏性、草木国土悉皆成仏。
 その人は延々150キロの道のりを歩く中で仏教の根幹を実感されたのだ。
 前にも書いたが、この峯入り行はまさに修行であり、また仏に出会う道行きなのだ。
 「このあたりはまた、格別にムラサキケマンが多いな」
 僕は有名な仁王像の立っている石段を下りながら、今回の行の中で目にした野仏(=草花)を求めて歩いた。
 道端に咲く可憐な野仏を探して歩くうちに、走水観音まで足を延ばしてみる気になった。
 走水観音までは往復で約2キロの距離だ。
 まだ7時前なので、時間は十分にある。
 7時7分、走水観音に到着。
 ありがたい霊水を一口いただいて7時27分に両子寺境内に戻ると、すでにかなりの人数が集まっていた。
 やがて、それぞれの宿坊から一般参加行者を乗せたバスが到着すると、いよいよ峯入り行最後の1日の始まりだ。
 まずは両子寺の境内に集まり、行者様を含む参加者全員で記念写真を撮った。
 これが結構時間がかかった。
 職業柄、プロの撮影に同行する機会が多い僕からすれば、リハなしでこれだけの大人数を撮影するのはセッティングにそれなりの時間を要してもおかしくないと思うのだが、焦れた参加者の中からはカメラマンを揶揄するような声があがった。
 峯入り行を通じてずっと感じていたことだが、さすがにそれを聞いて、不快な気持ちになった。
 次回、峯入りで一般参加行者として歩きたいと思う方は、修行をさせていただく、神聖な峯道を歩かせていただくという意味をよく考えてから申し込んだ方がよい。
 その後、境内から少し離れた場所にある奥ノ院に移動。
 ここには行中身につけていた浄衣の背に書かれている仁聞菩薩の像が鎮座している。
 奥ノ院に参拝した後は、いよいよ峯入り行の最後、満願成就を感謝する結願護摩となる。
 その詳しい模様をつぶさに紹介すると結構な長さになるので、続く写真記事にてご覧いただきたい。

 1300年前から国東半島に脈々と伝えられてきた峯入り行。
 2010年4月4日、平成に入り3度目を数える六郷満山峯入りが無事に終了した ――
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
起床 両子山駐車場 両子寺境内
起床 (6:10)
さあ、峯入り行最後の日だ。
両子山駐車場 (6:29)
すでに数台、一般車両が到着していた。
両子寺境内 (6:31)
入口からこっそり覗いてみた(^^;
両子寺駐車場上の広場 読経の声に再度両子寺へ戻ると、朝のお勤めをする行者様たちの姿があった 両子寺境内のツクシシャクナゲ
両子寺駐車場上の広場 (6:34)
結願護摩はここで行われるようだ。
読経の声に再度両子寺へ戻ると、朝のお勤めをする行者様たちの姿があった。 僕は僕の勤めを果たそう・・・。
まずは両子寺境内のツクシシャクナゲ。
ムラサキマムシグサ ムラサキケマン 両子寺仁王像
ムラサキマムシグサ。
サトイモ科の植物だが有毒である。
ムラサキケマン。名前の由来は華鬘という仏堂における荘厳具に似ているから。 両子寺仁王像 (6:47)
国東半島を代表する仁王像のひとつだ。
ナノハナ ハナダイコン 国東半島一周トレッキング道標
ナノハナ。
国東市の市の花にもなっている。
ハナダイコン。
これもナノハナと同じアブラナ科の植物。
国東半島一周トレッキング道標 (6:53)
走水観音まで足を伸ばしてみよう。
元気よく葉を伸ばすスギゴケの一種 タチツボスミレ フウロケマン
元気よく葉を伸ばすスギゴケの一種。
地衣類も春を謳歌している。
タチツボスミレ。
春を代表する野の花だ。
フウロケマン。
漢字では『風露華鬘』と書く。
走水観音 この時間、すでに水を汲みに来ている人もいた 両子寺に戻る
走水観音 (7:07)
まずはお参りしてから、お水をいただく。
水量はかなり多い。この時間、すでに水を汲みに来ている人もいた。 両子寺に戻る。思えば、行中、行く先々で満開の桜が迎えてくれた (7:27)
境内に戻ると、かなり人が増えていた 市商工観光課の金当さんと清末さんの姿も 護摩木の受付をする地元旅行会社の櫻木さん
境内に戻ると、かなり人が増えていた。
写真は護摩焚きの準備をする行者様。
市商工観光課の金当さんと清末さんの姿も。休日なのに、ご苦労様です(^^; 護摩木の受付をする地元旅行会社の櫻木さん。お世話になりました(^^;
こちらは一般参拝客用に準備された護摩木の受付所である 護摩焚きの打ち合わせをする行者様たち 一般参加行者を乗せたバスが到着
こちらは一般参拝客用に準備された護摩木の受付所である。 護摩焚きの打ち合わせをする行者様たち。準備に余念がない。 一般参加行者を乗せたバスが到着。
今日で峯入り行は終了だ (8:13)
バスから降り立ってポーズをとる赤嶺さん そろそろ行事が始まるようだ 境内に集合して記念撮影
バスから降り立ってポーズをとる赤嶺さん。とても面白い女性だった(^^ そろそろ行事が始まるようだ (8:31)
場の雰囲気が慌ただしくなってきた。
境内に集合して記念撮影 (9:03)
カメラマンは藤田晴一氏である。
記念撮影の後、両子寺奥ノ院へ移動を開始する 両子寺奥ノ院 結願護摩が始まった
記念撮影の後、両子寺奥ノ院へ移動を開始する (9:25) 両子寺奥ノ院 (9:33)
参拝後、再び境内へ戻る。
結願護摩が始まった (9:48)
いよいよ最後の締めくくりだ。
護摩に火が入れられる 全員で不動明王真言を唱和する 護摩終了後、六郷満山会長の石光順照様が結びの言葉を述べた
護摩に火が入れられる。
何度見ても格好よいシーンだ。
全員で不動明王真言を唱和する。
らんぼ~流も完全に覚えた(^^v
護摩終了後、六郷満山会長の石光順照様が結びの言葉を述べた (10:15)
国東市長の野田侃生氏が地元を代表してご挨拶 一般参加行者に峯入り行で清められたお札が配られた NHKのインタビューを受ける長瀬さん
その後、国東市長の野田侃生氏が地元を代表してご挨拶 (10:18) 一般参加行者に峯入り行で清められたお札が配られた。10年間有効だそうだ。 NHKのインタビューを受ける長瀬さん。
特集番組が楽しみである(^^;
境内ではお神酒も振舞われた 最後に記念撮影 「梅園の里」でバイキング
境内ではお神酒も振舞われた。写真はほぼ一週間ぶりの酒を味わう引地さん。 最後に記念撮影。彼らとは峯入り行を通じて出会い意気投合した (11:15) 「梅園の里」でバイキング (12:08)
前掲写真の仲間とともに、期間中お世話になった宿坊へ昼食に行った。
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襟足の日焼けを完全に防止できる大型のハット。これをかぶっていれば、顔や首周りは日焼け止めを塗らなくても何とかなる。素材に使用されているSupplexナイロンは超撥水素材で、サイドにつけられたメッシュで蒸れないような工夫もされている。

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>> 六郷満山峯入(その1)へ戻る      ▲ ページトップへ戻る     
屋久島トレッキング(1)(楠川歩道~白谷山荘~縄文杉~新高塚小屋 2010.4.29-30)
フェリー屋久島丸にて屋久島に上陸。  2010年4月29日~5月4日。
 ビバーク演習を始めた昨年末から頭の中にぼんやりと思い描いていた屋久島の山々にトレッキングに出かけた。
 出発の前日にようやくゴアテックス・ブーティーの入った登山靴を入手するなど、相変わらずの無計画ぶりであったが、幸運にも期間中ずっと天候にも恵まれ、とても充実した山旅になった。
 撮影した写真も6日間で1200枚にのぼる。

 さて、その行動記録だが、前項の六郷満山峯入りの体験レポートと同一ページに掲載するには、さすがにボリューム感があり過ぎる。
 そこで今回の山行記録は若干レイアウトも変更し、別ページにまとめることにした。

(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
初日に宿泊した白谷小屋 縄文杉の展望デッキを一人占め(^^ 2日目は新高塚小屋そばでテント泊。
初日に宿泊した白谷小屋。
山小屋の中で寝たのは、結局ここだけ。
縄文杉の展望デッキを一人占め(^^
ツアー客は14時を過ぎるといなくなる。
2日目は新高塚小屋そばでテント泊。
やはり、GWは登山客が多すぎる・・・。
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