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第4回ビバーク演習 (牧ノ戸~天狗ガ城・中岳・白口岳・稲星山~池ノ小屋~牧ノ戸 2010.2.5-7)

 充実した装備の力で快適な一夜を過ごすことに成功した前回の冬季ビバーク演習。
 演習を通じて、最終的には装備を最小限まで絞り込んでいかなくてはならないが、しばらくの間は野営の経験を積み重ねることに重点を置こうと思う。
 今回は第1回から前回までお世話になった坊ガツルキャンプ場を離れ、昨年末に改修された池ノ小屋周辺をビバーク予定地に定めた。
 坊ガツルではすぐそばに炊事棟があり簡単に水が確保できたが、今回は水の管理に充分留意する必要がある。

■今回の装備  >>>開く
凍りついた御池。激しくひび割れている。
■前夜 - 1日目[その1]
牧ノ戸(車中泊)~池ノ小屋

 2月5日金曜日、僕は勤務先の新年会に少しだけ顔を出した後、その足で牧ノ戸に向かった。
 念のため書いておくが、アルコールは摂取していない(^^b
 23時35分、牧ノ戸駐車場に到着。
 駐車場にはすでに4、5台、登山者のものらしい車が駐車していた。
 車の窓があからさまに曇っているので、中には間違いなく人が寝ているはずだ。
 彼らを見習い、早速、車中泊の準備を調える。
 就寝時刻は0時18分。
 翌朝、6時50分に起床。
 駐車場に到着してからは車の中もずっと氷点下だったので意味はなかったが、念のため一晩中、外に出していた冷凍肉を回収する。
 外の気温はマイナス8.4℃、当然、肉は凍ったままだ(^^
 パッキングを終え、7時40分、牧ノ戸登山口より行軍開始。
 沓掛山を越えて、一路、池ノ小屋に向かう。
 積雪はないが、道はガチガチに凍り付き、木々はすべて薄く霧氷をまとっていた。
 「これならアイゼンの必要はなさそうだ・・・」
 僕は地面を何度も踏みつけながら呟いた。
 ソールの下で分厚い霜柱がガリッ、ゴリッと砕ける音がする。
 まだ朝方なので、氷の表面は乾燥している。
 こういうときは滑らないものだ。
 気温が上がり、凍土がゆるんできたら、再度装着を検討することにしよう。
 9時25分、久住山避難小屋を通過。
 久住分れの少し先にある久住山・中岳分岐を中岳方向に進む。
 9時57分、御池に到着。
 想像通り見事に氷結しているが、ここ数日、寒暖の差が激しかったせいだろうか、池を覆った氷は大きくひび割れていた。
 目的地である池ノ小屋に到着したのは10時7分であった。
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
牧ノ戸駐車場に到着 助手席を倒して車中泊の準備 車内の温度はマイナス3.5℃
牧ノ戸駐車場に到着 (23:35)
すでに車中泊の先客が数台あった。
助手席を倒して車中泊の準備。結露の多い車内では化繊綿のシュラフを使う。 車内の温度はマイナス3.5℃。
氷点下だが、まだ快眠温度域内である。
起床 一晩中外に出しておいた冷凍肉 ちなみに外の気温はマイナス8.4℃
起床 (6:50)
窓の内側にはびっしりと氷の膜が(汗
一晩中外に出しておいた冷凍肉。
当然、凍ったままだ。
ちなみに外の気温はマイナス8.4℃。
まあ、解けるわけないな・・・w
出撃準備完了 牧ノ戸登山口 沓掛山山頂
出撃準備完了 (7:37)
駐車場には同輩の車が10台以上(^^;
牧ノ戸登山口 (7:40)
行軍開始である。
沓掛山山頂 (8:12)
荷物が多いせいか、息があがる(^^;
登山道の様子 逆光の中、久住本峰が見えてきた 荘厳な美しさの星生崎
登山道の様子。
積雪はないが、道は凍りついている。
逆光の中、久住本峰が見えてきた。
今日はすこぶるよい天気だ(^^
荘厳な美しさの星生崎。
風格のある岩峰だ。
久住山避難小屋とバイオレット 久住分れ 天狗ガ城・中岳分岐
久住山避難小屋とバイオレット (9:25)
新年早々、お世話になった場所だ(^^;
久住分れ (9:39)
晴天の中で見るのは久しぶりだ。
天狗ガ城・中岳分岐 (9:55)
まずは中岳方向、池ノ小屋に向かう。
氷結した御池 このところの寒暖の差の激しさが、このようなひび割れを起こすのだろうか 池ノ小屋に到着
氷結した御池 (9:57)
ひび割れがひどく、氷上は歩けない。
このところの寒暖の差の激しさが、このようなひび割れを起こすのだろうか。 池ノ小屋に到着 (10:07)
改修後も外観はあまり変わっていない。
-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■OSPREY(オスプレー) アルゴン85■
一週間までの縦走やバックパッキングに対応する頼もしいモデル。背面システムのリカーブサスペンションには7075-T6アルミニウムを採用し、大型パックに最適の剛性感とフレキシビリティーを実現している。内側にウェストベルトを備えたトップポケットは、取り外してヒップパックとして使用可能。
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-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■OSPREY(オスプレー) ULレインカバー L■
60L以上のバックパックに対応するレインカバー。ブランドにこだわりのない人は他のメーカーからも出ているので選択の幅は広い。らんぼ~流は好みではないが、明るく目立つ色だと遭難時に助かる可能性があがるかも。パックを汚したくない人は普段からつけておくのも可。
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-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■CASIO(カシオ) PROTREK(プロトレック)PRG-110CJ-1JF■
山では時を知ることは太陽を味方につけることと同義である。行動計画の管理、撤退やビバークのタイミングを決断するのに絶対に必要なアイテムだ。選ぶポイントとしては電池の交換で機密性が失われないようにタフソーラー駆動であること。あとは予算と相談だ。方角や高度計測などの機能がついた時計は持っていて楽しいが、そのあたりは別途ハンディGPSにまかせてもよい。
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白口岳山頂より中岳・天狗ガ城を望む。
■1日目 [その2]
天狗ガ城・中岳・白口岳・稲星山

 外観はあまり変わっていないが、池ノ小屋の内部は見違えるように美しくなっていた。
 壁面に設置されたベンチは大の大人がゆったりと横になれるほど幅も広い。
 「お~、これは悪くないじゃないか」
 ベンチの下にはたくさんの薪が置かれてあり、床の中央にすでに焚き火をした跡が残っている。
 「お、焚き火できるんか!」
 焚き火好きのらんぼ~流、久しぶりに夜はのんびり焚き火の炎を肴に酒でも飲もうかと喜んだのも束の間、壁の注意書きに『人命に関わる場合を除いて焚き火は原則禁止』という一文を見つけた。
 「う~む、命に関わる場合のみか・・・」
 今回も万全の装備を用意しているらんぼ~流、よほどのアクシデントに見舞われない限り、命の危険はない。
 ここは大人しく焚き火を諦め、正真正銘の遭難者のために薪を残しておいてやるべきだろう。
 そんなことを考えながら、内部の写真を撮っていると、続々と登山者がやってきた。
 風が強いので、ここで昼食をとるらしい。
 こういうとき、ソロのらんぼ~流は肩身が狭い。
 そのうち傍若無人な登山者グループが大声で笑いながらキムチ鍋を始めた。
 小屋の中にキムチの臭いが充満する。
 「私はいつもこのキムチを大量にですなw、こうやってw、こうやってw、こうやってw ――
 馬鹿顔をしたグループの鍋奉行が大声で講釈まで始めたので、小屋の中にメインのザックを残して周辺のピークを一回りしてくることにした。
 折り畳みのサブザックの中に、テルモスと行動食、それから緊急用のツエルトとダウンジャケットを詰め込んで出発。
 最初の目的地は天狗ガ城だ。
 小屋から天狗ガ城の山頂まではわずか10分ほどの距離である。
 背中の荷物が軽いので飛ぶように歩ける。
 山頂直下、氷で若干足元が不安なところがあったが、おっかなびっくり足を運んでクリア。
 こういうとき、着脱の簡単な4本爪の軽アイゼンがあったらいいなと思った。
 帰ったら、購入を考えよう(^^
 11時05分、天狗ガ城山頂に到着。
 続いて、11時24分、九州本土最高峰の中岳山頂にも到着。
 こちらは足場に不安な箇所はなく楽勝だった。
 11時40分、いったん、池ノ小屋に戻って小休止。
 「キムチがですなw、キムチがですなw、キムチがですなw、うわっはっはw ――
 ・・・キムチ鍋奉行、健在(汗
 15分ほどキムチ臭を我慢してみたが、再度、出撃を決意。
 ここから中岳・天狗ガ城以外のピークに行くとなると、少し長丁場になる。
 デポした荷物が少し心配だが、まあ、自分の荷物に加えてあの重量を持って帰る物好きはそうそういないだろう。
 あてもなく、久住山と稲星山の鞍部に向かって下るうちに、白口岳まで足を伸ばしてみる気になった。
 このサイトを立ち上げてから、白口岳には一度訪れたきりだ。
 それも濃いガスの中だったから、白口岳山頂からの展望はまだ写真で紹介していない。
 久住山と稲星山の鞍部に降り立ち、白口岳の方向へ向かっていると、右手に整地されたように整った空き地を見つけた。
 ソロ用のテントなら充分に設営できるスペースだ。
 そばには神明水も湧いているし、テントサイトにはうってつけの場所である。
 「ここにテントを張ってもいいな・・・」
 今回もヒルバーグのアクトを持ってきている。
 もし、池ノ小屋がダメな場合はここで寝ればよかろう。
 12時41分、稲星越を通過。
 12時55分、白口岳山頂に到着。
 その後、稲星山を越えて南登山口へ通じる降り口へ向かう。
 14時4分、神明水でテルモスに水を補給。
 もしかしたら凍結しているかもと心配したが、くじゅうでもっとも高い場所にある湧水は厳冬期でも枯れていなかった。
 ありがたいことだ。
 14時18分、池ノ小屋に帰還。
 小屋の中にはらんぼ~流の大型ザックがぽつんと残っているだけで、誰もいなくなっていた。
 「う~ん、どうしようか・・・」
 ここで寝るか、さっきの場所に移動してテントを張るか。
 少し迷ってみたが、アクトを使ったテント泊が快適なのは前回経験してわかっている。
 当初の予定通り、ここは小屋の中に泊まってみるとしよう。
 僕はそう決断すると、ザックの中の装備をおもむろに取り出し始めた。
 これより、第4回冬季ビバーク演習を開始する。
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
池ノ小屋 池ノ小屋内部 薪はたくさんあるが、焚き火は人命に関わる場合を除いて原則禁止だ
池ノ小屋 (10:07)
では、内部を拝見・・・。
池ノ小屋内部。
中央に焚き火の跡がある。
薪はたくさんあるが、焚き火は人命に関わる場合を除いて原則禁止だ。
ベンチの上の木材は補修資材なので燃やしてはならない 消火用に置かれている水 心遣い、凍ってますが・・・
ベンチの上の木材は補修資材なので燃やしてはならない。 消火用に置かれている水。
嬉しい心遣いである(^^
心遣い、凍ってますが・・・(^^;
まあ、最悪、このまま火にくべれば(ぉ
メインのザックを小屋内にデポ 中岳~天狗ガ城鞍部 天狗ガ城山頂
メインのザックを小屋内にデポ (10:54)
サブザックのみで手近なピークに挑む。
中岳~天狗ガ城鞍部 (10:58)
背後の山は天狗ガ城だ。
天狗ガ城山頂 (11:05)
傾いた道標を支えるらんぼ~流(違
天狗ガ城山頂から見る硫黄山 同じく山頂から見る中岳(写真手前)と大船山(写真奥) 同じく山頂から見る御池
天狗ガ城山頂から見る硫黄山。
今日も噴煙があがっている。
同じく山頂から見る中岳(写真手前)と大船山(写真奥)。 同じく山頂から見る御池。
ほとんど真下にあるのがわかる。
中岳山頂 いったん、池ノ小屋に戻る 久住山と稲星山の鞍部に手頃な空き地を発見
中岳山頂 (11:24)
風が強く、カメラの三脚が倒れた(^^;
いったん、池ノ小屋に戻る (11:40)
15分ほど小休止した後、再び出撃。
久住山と稲星山の鞍部に手頃な空き地を発見。テントを設営するならここだろう。
次は白口岳に向かう 中岳~稲星山鞍部 昼食は行動食のみで済ませる
次は白口岳に向かう。写真は歩いてきたルートを振り返って見たところ。 中岳~稲星山鞍部 (12:15)
懐かしい場所だ。(→2008年3月記事
昼食は行動食のみで済ませる。
写真はザバスのエナジータブ。
稲星越 白口岳山頂 稲星山山頂
稲星越 (12:41)
晴れた日に来るのは初めてだ。
白口岳山頂 (12:55)
後ろに見える山は大船山。
稲星山山頂 (13:26)
ここにストックを置き忘れ、20分ロス(^^;
久住山・稲星山分岐 神明水で水を補給 池ノ小屋に帰還
久住山・稲星山分岐 (14:01)
神明水を汲みに南登山口方向へ下る。
神明水で水を補給 (14:04)
今回は水を大切にしなければならない。
池ノ小屋に帰還 (14:18)
小屋の中には誰もいなくなっていた。
icon -らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■MAGIC MOUNTAIN(マジックマウンテン) ポケッタブルパック■
テントや山小屋をベースにして近くの山頂にピストンしたり周辺を散策したりするのに便利なサブザック。他メーカーからも同様のアイテムがいくつか発売されているが、折り畳んだときのサイズ及び重量と強度とのバランスが最もとれているのがこの製品だと思う。重量220g、容量は15L。

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-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■BlackDiamond(ブラックダイヤモンド) コンタクト ストラップ■
ブラックダイヤモンドのヒット作。気軽に携帯できる軽量コンパクトな10本刃モデルのクランポンで汎用性の高いストラップ式のためミッドソールの柔らかいブーツにも装着可能。ウェブの情報ではトレイルランニングシューズにつけている人もいるという。遮雪性、密閉性の高いABS(アンチスノープレート)を標準装備。

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-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■サーモス(THERMOS) 山専ステンレスボトル 0.5L■
本体の体積の割に内容量の少ない保温ボトルだが、冬山では非常に重宝するアイテムだ。特にこの製品は一般の保温ボトルよりも軽量で保温性能が高い。また、内栓がシンプルな構造のため、トラブルの心配も少ない。

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LEDランタンの明かりの中、池ノ小屋で一夜を過ごす。
■1日目[その3]
池ノ小屋 - ビバーク演習(その1)

 14時20分、第4回冬季ビバーク演習を開始。
 まずは寝床を確保しなければならない。
 ベンチの上にツエルト用に自作したグラウンドシートとMPIのオールウェザーブランケットを重ねて敷いておく。
 少し早いが、次は夕食の準備だ。
 今日は朝も昼も行動食のドライフルーツとザバスのエナジータブだけで済ませていたので、さすがに腹がすいている。
 今回は久しぶりに飯盒炊爨(注1)をしてカレーを作ろうと思う(^^
 らんぼ~流は基本的にお手軽なガスストーブ派だが、今回は遊びを兼ねて、固形燃料を使用して飯を炊くことにする。
 飯盒代わりのメスティンの中に玄米を入れ、ペットボトルの水を注ぐ。
 今回用意した玄米は無洗米なので研ぐ必要はない。
 「さて、これでしばらく・・・うがっ、もう凍りやがる」
 30分ほど水に漬けておく予定だったが、水を注ぐそばから凍り始めるので、すぐに火にかけることに(^^;
 固形燃料を2つ並べてエスビットの五徳にセットし、ライターで火をつける。
 ちなみに今回使用する固形燃料は100均で購入したものだ。
 100均で売られている固形燃料はメタノールをステアリン酸などでゲル化させたもので、保存性こそよくないが、安価で、エスビットやスイスメタのように調理器具を汚すこともない、とても優秀な代物なのだ。(注2)
 途中、燃料が燃え尽きたので、さらに2個追加。
 燃料1個で20分ほど燃えるようだ。
 やがて、吹きこぼれがなくなり、米の炊けたよい香りがしてきたので、五徳からメスティンを下ろす。
 次はカレーである。
 まだ燃料の燃えている五徳の上にチヌークのフライパンを置き、サラダ油を入れる。
 フライパンが炎に馴染んだところで半分に割った冷凍豚肉を投入。
 さらに、レトルトのカレーを追加する。
 カレーが煮立ったところで、蒸らしていたメスティンの蓋を開けると、とてもうまい具合に玄米が炊けていた。
 「おお~、案外うまくいったな~(^^」
 しかし、カレーをご飯にかけるのが難しい。
 仕方がないので、逆転の発想でカレーのフライパンの中に玄米を投入。
 保温を兼ねて、まだ消えない固形燃料の炎で炒めながら、カレーを食した。
 「お、こいつは結構使える技だな」
 おかげで冬山の中で最後までアツアツのカレーを食べることができた。
 夕食後、寝床にエアマットを敷き、その上にダウンのシュラフを広げた。
 今回のシュラフは前回の薄手のものと違い、本格的な冬用シュラフ(注3)である。
 狭いテントの中ならカバーと組み合わせればサマーシュラフでも何とかなるが、あまり保温の効かない小屋の中はそれなりのものが必要になってくるだろうと考えて装備に加えておいた。
 次にカメラの三脚にランタンを吊り下げ、夜に備えた。
 この時間、すでに外に人の気配はない。
 思えば、14時過ぎにこの小屋に戻ってきてから、誰一人、小屋に立ち寄る登山者はいなかった。
 さあ、これからが本番だ。
 池ノ小屋は入口にドアがないので、外気が直接流れ込んでくる。
 さすがに寒いので、シュラフの中にもぐりこんでいると、いつの間にか眠っていたようだ。
 気がつくと、すでに18時をまわっていた。
 外に出てみると、あたりは薄暗く、空には星が光っている。
 ちょうど天文薄明の時間帯だ。
 その後、小屋の中でシュラフにくるまったまま、読書をしたり音楽を聞いたりして過ごした。
 寝る前にペットボトルの水を確認。
 案の定凍り始めているので、湯を沸かして、中身が少なくなっていたテルモスを満たした。
 さらに今日履いていたウールの靴下でペットボトルを包み、シュラフの中へ持ち込む。
 思ったほど冷たくないので、そのまま一緒に眠ることに(^^;
 就寝時刻は22時39分、就寝時の室温はマイナス7.3℃。
  • 注1)飯盒炊爨(はんごうすいさん):飯盒で米を炊くこと。飯盒炊飯とは言わないので注意(^^b
  • 注2)固形燃料:アウトドアの世界で有名なエスビットやスイスメタは価格が高いし、煤が出る。100均のそれは3個で100円と安価で使い勝手がよいのでお勧めだ。
  • 注3)今回使用したシュラフはモンベルのU.L.スーパーストレッチダウンハガー#2。カタログスペックによると、快眠温度域はマイナス4℃~マイナス15℃。
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
第4回冬季ビバーク演習開始 少し早いが、夕食の準備にとりかかる メスティンに玄米を入れ水につけたが、すぐに凍り始めるので5分であきらめる
第4回冬季ビバーク演習開始 (14:20)
ベンチにシートを敷き、装備を出す。
少し早いが、夕食の準備にとりかかる。
固形燃料で飯盒炊爨に挑戦 (14:40)
メスティンに玄米を入れ水につけるが、すぐに凍り始めるので5分であきらめるw
エスビットの五徳の中に100均の固形燃料を2個セットし、着火する 米を蒸らしている間に、豚肉を炒め、レトルトのカレーを加える 飯盒炊爨完了
エスビットの五徳の中に100均の固形燃料を2個セットし、着火する (14:47) 米を蒸らしている間に、豚肉を炒め、レトルトのカレーを加える (15:25) 飯盒炊爨完了 (15:27)
なかなかよい炊き上がりである(^^
炊きたての玄米をカレーの中に投入し、さらに炒めて完成だ 夕食後、寝床をセッティング カメラの三脚にメインランタンを吊るす
炊きたての玄米をカレーの中に投入し、さらに炒めて完成だ(何が?w 夕食後、寝床をセッティング (15:59)
今回のシュラフは冬用のダウンハガー。
カメラの三脚にメインランタンを吊るす。
これで夜は読書をして過ごせる(^^
あとは夜の帳が降りるのを待つだけだ 小屋の中の温度はマイナス5.0℃ 試しにシュラフの中に入ってみる
とりあえず、できることはやった。
あとは夜の帳が降りるのを待つだけだ。
小屋の中の温度はマイナス5.0℃。
入口が開いたままなので、とても寒い。
試しにシュラフの中に入ってみる。
これくらいなら、何とか眠れそうだ。
日没まであと30分 天文薄明を迎えた御池 縮小写真ではわからないが、遭難碑の真上に一番星を見つけた
日没まであと30分 (16:58)
この後、覚えず1時間ほど眠っていた。
天文薄明を迎えた御池 (18:26)
何とも美しい光景だ。
縮小写真ではわからないが、遭難碑の真上に一番星を見つけた (18:29)
寝る前に湯を沸かし、テルモスを満タンにする ペットボトルを靴下で包み、シュラフの中に持ち込む 小屋の中の温度はマイナス7.3℃
寝る前に湯を沸かし、テルモスを満タンにする。今回、液体の水は貴重だ。 ペットボトルを靴下で包み、シュラフの中に持ち込む。これで凍らないだろう。 就寝時刻 (22:39)
小屋の中の温度はマイナス7.3℃。
深夜、何度か起きて天体撮影 露出過多でとても幻想的だ こうして、池ノ小屋の夜は更けていく
深夜、何度か起きて天体撮影 (4:32)
本当は半月だったのだが・・・(汗
街の灯り (4:35)
露出過多でとても幻想的だ(汗
こうして、池ノ小屋の夜は更けていく。
夜明けまであと2時間余り・・・ (4:40)
-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■GENTOS(ジェントス) エクスプローラー EX-757MS■
エネループに完全対応したLEDランタン。暖色LEDを使用しているので目に優しく雰囲気もよい。また、光量も十分で、夜間、テントの中で読書をして過ごすには大変重宝する。反面、単3電池4本必要なこととそれなりに電池の消耗が激しいので、長期の山行に持って行くのにはあまり向いていない。
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-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■モンベル(mont-bell) スーパースパイラルダウンハガー#1■
世界でも評価の高いモンベルのダウンシュラフ。このモデルは1,330gと軽量ながら、使用可能限界温度-22℃という驚異的な性能を誇る。また、同クラスの他メーカーの製品にくらべ、コストパフォーマンスが非常に高いのも特徴的だ。

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-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■THERMAREST(サーマレスト) リッジレスト(ソーライト)レギュラー■
寝心地のよさで定評のあるサーマレストの軽量EVAフォーム。2011年モデルから表面にアルミ蒸着加工が行われ、保温性能がUPした。収納サイズが大きいのが難点だがエアーマットと違って破損の心配がないので長期の山行には向いている。スモールと価格は大差ないので、こちらを購入して好みの大きさに切って使うべし。

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池ノ小屋より御来光を望む。
■2日目[その1]
池ノ小屋 - ビバーク演習(その2)

 5時23分、起床。
 目覚めると、前回同様、点けっぱなしにしておいたLEDランタンの明かりは消えていた。
 寝る前にシュラフの中に引き入れておいたヘッドライトを手探りで探り当て、メインランタンの電池を交換する。
 まだ少し眠かったが、ここで二度寝すると日の出を見逃す恐れがある。
 気合で起きて、飯を食うことにする。
 温かい食事をとれば、目も覚めるし体温も上昇するから一石二鳥だ。
 朝食は前回同様、ラーメン餅である。
 というか、これしか考えられないw
 シュラフの中から靴下に包んでおいたペットボトルを取り出し、軽く振った。
 「よし、全く凍っていないな・・・」
 昨夜思いつきで試した方法だが、予想以上にうまくいった(^^
 フライパンに水を入れ、ガスストーブの火にかける。
 沸騰後、残りの豚肉と切り餅、続いて袋ラーメンを投入。
 麺をほぐした後はガスを止め、残った固形燃料に火をつけて保温しながら食べた。
 朝食後、少し早いが撤収準備を始めた。
 あくまでもここは共同施設だ。
 そろそろ日の出目当ての登山者が立ち寄る可能性もあるから、少し荷物をまとめておいたほうがよい。
 6時30分を過ぎると、小屋の外が少しずつ明るくなってきた。
 「お、そろそろか?」
 撤収作業を中断し、ダウンジャケットの上にゴアのレインウェアを着込んで外へ出た。
 「うおおお ――
 東の空、僕の目の前に素晴らしい光景が広がっていた。
 これはもう、何と表現したらよいのかわからない。
 後掲の写真を見てほしい。
 6時59分、日の出。
 雲海の下、山の稜線の向こうから太陽が姿を現した。
 「おおお ――
 すげえ、すげえ、すげえ!
 僕は小さく叫びながら、ただひたすらカメラのシャッターを切り続けた。
 数分後、少し気持ちが落ち着くと、周りのピークの上に登山者がいるのが目に入った。
 中岳に1人、天狗ガ城に1人、久住山にも1人。
 「 ―― 仲間がいたのか」
 僕は何だか無性に嬉しくなってそう呟いた。
 その後、小屋の中に戻って撤収の準備を続けていたら、登山者が1人入ってきた。
 「え、ここにお泊りだったんですか?」
 驚いた様子だが、こっちから見れば、この時間、ここに来るヒトの方がすごいと思うのだが(^^;
 話を聞くと、さっきの3人のうち中岳にいた人のようだ。
 牧ノ戸を4時30分に出発したらしい。
 8時24分、撤収準備完了。
 あとはのんびりと牧ノ戸に下るだけだ。
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
起床 フライパンに湯を沸かし、残りの豚肉をすべて投入する さらに切り餅を3個投擲
起床 (5:23)
まずは朝メシを食って、体温を上げたい。
フライパンに湯を沸かし、残りの豚肉をすべて投入する。 さらに切り餅を3個投擲。
赤い矢印は豚肉から出たアク(^^;
そして、最後に袋ラーメンを投下 麺がほどよくほぐれたところで塩コショウを振りかけ、完成である 最後の固形燃料を使い、温めながら食する
そして、最後に袋ラーメンを投下。
山の朝食の定番はやはりラーメン餅だ。
麺がほどよくほぐれたところで塩コショウを振りかけ、完成である(^^ 最後の固形燃料を使い、温めながら食する。この技は昨日のカレーで習得したw
朝食後、のんびりと撤収開始 そろそろ日の出の時刻である 日の出
朝食後、のんびりと撤収開始 (6:14)
使わない装備を少しずつまとめていく。
そろそろ日の出の時刻である (6:36)
カメラと三脚を持って小屋の外へ。
日の出 (6:59)
雲海の下、太陽が姿を現した。
・・・何度見ても美しい光景だ そして、雲海の上へ 日の出目当ての登山者を発見
最大ズームで撮影。
・・・何度見ても美しい光景だ。
そして、雲海の上へ (7:02)
やはり来てよかった・・・。
日の出目当ての登山者を発見 (7:03)
まずは中岳の山頂付近に1人。
そして、天狗ガ城の山頂にも1人 雲海の上に完全に姿を現した太陽 朝日を浴びる久住山
そして、天狗ガ城の山頂にも1人。
自分を含め、物好きな人たちである(^^;
雲海の上に完全に姿を現した太陽。
わずか7分間のショーであった (7:06)
朝日を浴びる久住山。
朱に染まった山肌がとても美しい。
同じく朝日を浴びる天狗ガ城 そして、朝日を浴びる池ノ小屋 撤収準備完了
同じく朝日を浴びる天狗ガ城。
山肌の黒い影は中岳のものだ。
そして、朝日を浴びる池ノ小屋。
また、いつか泊まりに来よう。
撤収準備完了 (8:24)
第4回冬季ビバーク演習終了である。
-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■PRIMUS(プリムス) P-114ナノストーブ■
登山用ストーブの老舗プリムスの誇る世界最小クラスのガスバーナー。超小型ながら火力は必要十分な2300kcal/h、重量はわずかに64グラム(圧電点火装置部含む)という優れもの。中央のバーナーヘッドから垂直に吹き出る炎はソロ用クッカーを使った調理に最適だ。惜しむらくは圧電点火装置の着火性能がイマイチなので、別途ライターを必携しておくこと。
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■Chinook(チヌーク) キャニオン ハードアノダイズド フライパン■
軽量のアルミ製フライパン。取っ手が折り畳めるのでパッキングしやすい。内面はノンスティック加工されており、内容物が焦げ付きにくくなっている。フライパンとしての使い勝手もさることながら、深さが結構あるので袋ラーメンを作るのにベストなクッカーだ。サイズは7.75インチと8.5インチの2種類がある。
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-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■MSR 断熱マグカップ■
容量350mlの蓋付きステンレス製二重構造カップ。表面がウレタンコーティングされているので内容物が冷めにくく、本体もあまり熱くならない。取っ手のない1/4円形をしているので荷物と荷物の間に詰め込みやすく、パッキング時に重宝する。

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遭難碑のあるピークより由布・鶴見の二峰を望む。
■2日目[その2]
池ノ小屋~牧ノ戸

 8時28分、中岳のヒトに別れを告げて、池ノ小屋を出発。
 今日はこのまま寄り道せずに牧ノ戸に戻る。
 と言いつつ、すぐそばのピークにある遭難碑に立ち寄った。
 ピークからあたりを見回すと、今日は殊の外、空気が澄んでいるらしく視界がやけに鮮明だ。
 「ほお~」
 いつもはぼんやり見えるだけの由布・鶴見の二峰も阿蘇五山の根子岳も、今朝はくっきりと山肌の質感までわかるほど色濃く見える。
 9時13分、久住山避難小屋を通過。
 「もうお帰りですか?」
 すれ違う登山者が時折声をかけてきた。
 「ええ、まあ ――
 天気がよいせいか、今日はこの季節にしては登山者がやたらと多い。
 おそらく、200人近く入山しているのではないだろうか。
 10時42分、沓掛山山頂に到着。
 遠くに普賢岳が見えている。
 いつか、あそこにも足を伸ばしてみよう。
 11時7分、牧ノ戸登山口に下山。
 前回同様、天候にも恵まれ、とても充実した山行であった。
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
池ノ小屋から撤収開始 遭難碑へ寄り道 遭難碑の裏側
池ノ小屋から撤収開始 (8:28)
今回は寄り道せずに牧ノ戸に戻る。
と言いつつ、遭難碑へ寄り道 (8:40)
山屋なら手を合わせておこう。
遭難碑の裏側。
後ろに見える山は久住本峰。
久住山の向こうに根子岳が見える 久住山避難小屋 沓掛山山頂
久住山の向こうに根子岳が見える。
今日はやけに視界が良好だ。
久住山避難小屋 (9:13)
今回は元気よく素通りだ(^^;
沓掛山山頂 (10:42)
あとは駐車場まで下るだけである。
沓掛山山頂から見る三俣山 遥かに向こうに見えるのは普賢岳 牧ノ戸登山口に下山
沓掛山山頂から見る三俣山。
懲りずにまたやって来ました・・・・(^^
同じく山頂からの展望。
遥かに向こうに見えるのは普賢岳。
牧ノ戸登山口に下山 (11:07)
天候にも恵まれ、久しぶりに満足のいく山行となった。
-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■LEKI(レキ) AGサーモライトアンチ■
トレッキングステッキの老舗レキの衝撃吸収システムを搭載したスタンダードモデル。最近では他メーカーから安価な製品が発売されているが、時に命を預けることのある装備にはある程度の予算をかけておくべき。同社の製品にはさらに軽量のカーボンモデルもあるが、カーボンは一旦傷がつくと脆そうなのでアルミ素材のものが安心。

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-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■Canon(キヤノン) Powershot SX130IS■
山行の記録を残すのに便利なコンパクトデジカメ。芸術的な写真を求めるのでなければ、携帯しやすく使い勝手のよい廉価モデルで十分だ。手振れ補正や光学ズームの大小などカメラそのものの性能も高いにこしたことはないが、何よりも選択の決め手となるのは単3電池2本で駆動することである。
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-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■GARMIN(ガーミン) GPSmap62SJ 日本語版■
ハンディGPSを導入すると、現在地の特定だけではなく、自分の歩いたトラックを残すことによって道に迷った場合でも元の場所まで容易に戻ることが可能になり、道迷いによる遭難の危険が格段に減る。このモデルはハンディ機の中でも精度が非常に高く、衛星電波の受信性能がずば抜けている。さらにアウトドアユースに嬉しい防水性能と単3電池2本で連続20時間駆動するスタミナも併せ持っている。
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第5回ビバーク演習 (長者原~指山~坊ガツル~大船山~坊ガツル~長者原 2010.2.18-20)
第1回おおいたツーリズムサミットIN別府
■前夜 - 1日目[その1]
長者原(車中泊)

 ―― 2月18日金曜日。
 僕は仕事の関係でツーリズムおおいたが主催する『第1回おおいたツーリズムサミット』に出席するため別府市の杉乃井ホテルに赴いた。
 しかし、元来仕事に対する情熱とか意欲とかには無縁のらんぼ~流。
 自然、第1部のシンポジウムを適当に聞き流して、第2部のフードショーに全力投入。
 仕事への意欲はなくとも、食欲は溢れんばかりに持ち合わせている(汗
 日頃お世話になっている県北3市1村のブースに顔を出し、挨拶もそこそこにご当地グルメを食い漁るらんぼ~流であった。
 サミット閉幕後、少しだけ得意先の担当者の方と歓談して仕事をした気になった僕はそのまま別府市内にある100円ショップに向かった。
 第3回演習からメインの調理器具として使っているチヌークのフライパンに被せるアルミの蓋を購入するためだ。
 登山用の装備はまず頑丈であるべきだが、タフさを必要としないフライパンの蓋のような代物はなるべく軽く作られているものの方がよい。その点、100均で売られているアイテムは製造コストを抑えるために使用する材料の量をケチって薄っぺらく作られているので、こうした場合にはもってこいなのだ。
 しかし、である。
 「みつからん・・・」
 僕は某100円ショップ店内の『ザ・調理器具』とか何とか書かれたPOPの前に立ちつくしていた。
 らんぼ~流の持つフライパンの直径は7.75インチ。センチに換算すると約20センチといったところだ。
 だが、目の前に大量にぶら下がっているフライパンの蓋は18センチ専用と20~22センチ兼用の2種類だけであった。
 18センチはぎりぎり使えない。
 22センチ兼用のものなら使いものにはなるが、フライパンと一緒に専用ケースの中には入りきれない。
 「う~む、どうしよう」
 もう19時をまわっている。
 帰宅後、装備をパッキングする時間も必要だし、それにまだ残務の整理も終わっていない。
 しばらく考えた後、今回はとりあえず購入を見送ることにした。
 帰社後、最低限の事務処理を終えて速攻で帰宅。
 前日あらかた準備していた装備と食料をパッキングし、長者原に向けて車を走らせた。
 この週末は特に冷え込んでいる。
 今回、第1の目的はこの冬最後の雪中ビバークである。
 これを逃すと、次に雪の中で寝泊まりできるのは季節が一巡りするのを待たねばならない。
 また、同時に肥大化した装備の絞り込みも今回から少しずつ行っていこうと思う。
 手始めとして、前回使用した飯盒をフライパンで代用できないか試してみる。
 玄米は栄養バランスのとれた食材だが、燃料を大量に消費するので長期山行の主食としては採用しづらい面がある。
 日本人である以上、たまには米の飯を食いたいものだが、メインの食材以外のものに専用の調理用具を用意するのはあまりにも効率が悪い。
 そこで飯盒を使わずに他の調理用具で玄米が炊くことが可能かどうか実証実験を行うのが、第2の目的である。
 23時44分、長者原駐車場に到着。
 いつものように車の中で仮眠をとり、6時48分に起床した。
 テルモスの中の紅茶を一口飲んでから、行軍の準備を整える。
 週末は回復すると天気予報でも伝えていたが、その予報通り今日はとても良い天気だ。
 視界に入る山々はすべて真っ白く雪化粧している。
 予想通り、前々日まで降っていた雪が解けずに残っているようだ。
 「いいぞいいぞ・・・」
 僕は一人ほくそ笑みながら、カリマーのザックを背負った。
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
第1部のシンポジウムでは各地域のツーリズムの実績を報告しあった サミットの第2部は各地域自慢のご当地グルメを披露するフードショー 日頃お世話になっている豊後高田市のブース
第1部のシンポジウムでは各地域のツーリズムの実績を報告しあった (1:30~) サミットの第2部は各地域自慢のご当地グルメを披露するフードショー (4:30~) 日頃お世話になっている豊後高田市のブース。蕎麦とぜんざいが振舞われた。
こちらは杵築市のブース こちらは国東市のブース 姫島村のブース
こちらは杵築市のブース。杵築ど~んと丼ときつきサンドが一品ずつ出品(^^b こちらは国東市のブース。
タコ飯とだんご汁、どちらもうまかった(^^
そして、姫島村のブース。
名物のシュウマイはエビの味が濃厚だ。
長者原に到着 起床 出撃準備完了
長者原に到着 (23:44)
今夜もまったりと車中泊をする。
起床 (6:48)
例によって、窓ガラスは氷づけだ(^^;
出撃準備完了 (7:46)
一路、坊ガツルキャンプ場を目指す。 
-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■モンベル(montbell) スーパーストレッチ バロウバッグ#3■
山では携帯性に優れるダウンシュラフに軍配が上がるが、車中泊となると話は違う。車に積んでおく分には重くてかさばるものでも問題ないからだ。特に閉め切った車中は結露しやすいので湿気に強くメンテのしやすい化学繊維を中綿に使ったシュラフの方が向いている。こちらの製品は濡れても素早く乾くエクセロフトを使用。

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-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■CASIO(カシオ) PROTREK(プロトレック)PRG-110CJ-1JF■
山では時を知ることは太陽を味方につけることと同義である。行動計画の管理、撤退やビバークのタイミングを決断するのに絶対に必要なアイテムだ。選ぶポイントとしては電池の交換で機密性が失われないようにタフソーラー駆動であること。あとは予算と相談だ。方角や高度計測などの機能がついた時計は持っていて楽しいが、そのあたりは別途ハンディGPSにまかせてもよい。
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見晴らしの良い指山山頂 (標高1449.0メートル)
■1日目 [その2]
長者原~指山~坊ガツル

 7時49分、長者原駐車場を出発。
 最初はなるべく早い時間に坊ガツルに入ってベースキャンプを張り、そのまま大船山に登るつもりだったのだが、登山口に設置されている案内看板を眺めているうちに気が変わった。
 長者原から雨ガ池を経由して坊ガツルに至るルートは先月中旬に行った第3回演習で通ったばかりである。
 「う~む、毎度毎度同じコースを歩くというのも何だし、ここはひとつ指山を越えていってみるか」
 さすがに三俣山を越えていく気にはならないが、その手前にある指山ならば歩いてみてもよい。
 それに指山にはまだ一度も登頂したことがないから、行動記録の記事も書きやすくなる(^^
 僕は登山口から少し進んだところにあるタデ原湿原への分岐をやり過ごし、そのまま硫黄山道路を直進した。
 途中幾つか脇道があるが、ことごとく無視して20分ほど歩くと、道の左側に『指山自然観察路入口』と書かれた木製の案内看板が現れた。
 看板に従って左折し、自然観察路に入る。
 「踏み跡が全くないな・・・」
 長者原から程近い位置にある指山は手軽さゆえにハイキングを楽しむ家族連れに人気があると聞くが、さすがに今の時期、このコースを利用する登山者はほとんどいないようだ。
 ルートは雪に覆い隠されているものの、道幅がそれなりにあるので登山道から外れる心配はない。
 自然観察路の入口から15分ほど歩くと、道の右側に比較的新しい道標が見えてくる。
 ここが指山分岐である。
 道標の指示に従って右折し、山頂を目指す。
 ここから先はかなり道幅が細くなる。
 「む~、これは注意していないとルートから外れそうだな・・・」
 目安となる踏み跡が雪で見えないので、マーカーだけを頼りに高度を上げていく。
 結構な角度の斜面を50分ほど登ると、前方の視界が開けてきた。
 一瞬、頂上に着いたのかと惑わされるが、そこはちょうど肩の部分。
 山頂まではプラス15分ほど歩く必要がある。
 9時43分、指山山頂に到着。
 視界を遮るような背の高い樹木もなく、360度の展望が望める。
 「おお~、ここは結構いい場所だな」
 ハイカーに人気があるというのも頷ける。
 目の前には山群の中でも存在感のある三俣山が圧倒的な迫力で広がっている。
 らんぼ~流のコンデジでは全景が入らないほどだ(^^;
 20分ほど景色を楽しんだ後、下山開始。
 登山口にあったルートの概略図では指山山頂から雨ガ池の方向へ直接下ることのできるルートがあるように解釈できたので、山頂から南東斜面に検索をかけると、か細い踏み分けと古くなって色褪せたマーカーが見つかった。
 「う~む、もしかしてこいつか・・・?」
 これまでにもまして怪しげなルートだ。
 道としての体裁はほとんど消えかけていると言ってよい。
 まあ、今回もビバークを前提としたフル装備だ。
 1日や2日、山中を彷徨うことになったところで問題はない。
 実際には結構な問題になると思う(汗)のだが、僕は強気でほとんど獣道のようなルートを下ってみることにした。
 途中、登山道の流失を警告する注意書きを見つけたが、同様の看板を三俣山の上の方でも見かけたことがある(→2007年11月記事)ので、流出した登山道とは三俣山と指山を結ぶルートのことを指しているのだろうと希望的観測に基づいた判断をしてそのまま進撃する。
 しばらく進んでいると、三俣山の山頂に向けて伸びる南東方向のルートと雨ガ池方面につながっていそうな北東方向のルートに道が分かれた。
 「よしよし、何とか行けそうだな・・・」
 マーカーを頼りに雪の積もったスズタケをひたすら藪こぎして進んでいると、数分も進まないうちに前方の視界が開けた。
 「―― ぐはっ」
 目の前に大規模な崩壊地が広がっていた。
 山腹は完全に土砂に押し流され、結構な深さの谷になっている。
 当然、登山道など跡形もない。
 バックパックの中にはそれなりの長さのザイルも入っているから、崩落地点を越えられないことはないが、さすがに少し弱気になってきた。
 「うーん、大事をとって引き返しておくか・・・」
 他にルートがないならいざ知らず、自ら危険なルートを選択して運よくクリアしたところで自慢にはならない。
 ここは安全を最優先して指山山頂まで登り返し、再度、指山分岐を経て雨ガ池に向かうのが懸命な選択だろう。
 僕はそう判断すると、引き返す勇気を発揮して指山山頂に戻ることにした。
 山頂に戻ると、ちょうど2人組のパーティーが小休止をしていた。
 しばらく彼らと山の話を楽しんだ後、指山分岐まで下り、右折して雨ガ池を目指す。
 分岐から30分ほど歩くと、長者原~雨ガ池ルートと合流。
 ここから先は勝手知ったる登山道だ。
 12時23分、雨ガ池を通過。
 雨ガ池を越えると、少しずつ雪の量が少なくなってきた。
 「おいおい・・・何で雪が減っていくんだよ・・・」
 僕の気持ちとは裏腹にビバークを予定している坊ガツルに近づくにつれて雪は少なくなり、やがてほとんど完全になくなってしまった。
 13時12分、坊ガツルキャンプ場に到着。
 「う~む・・・雪中キャンプの予定が・・・」
 まあ、こればかりは仕方がない。
 僕は背中のザックを下ろすと、1ヶ月ぶりの坊ガツルを見渡した。
 第5回冬季ビバーク演習の始まりである ――
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
長者原を出発 登山口を通過 登山口にある案内板
長者原を出発 (7:49)
視界に入る山は全て雪をかぶっている。
登山口を通過 (7:52)
最初は近道をしようと思ったのだが・・・。
登山口にある案内板。
指山を越えて行こうと気が変わった(^^;
硫黄山道路を直進する 少し進んだだけでルートはすっかり雪道となった 指山自然観察路入口
硫黄山道路を直進する (7:58)
分岐を左折すると、タデ原湿原に出る。
少し進んだだけでルートはすっかり雪道となった。これは先が楽しみである(^^ 指山自然観察路入口 (8:17)
左に曲がって、指山山頂を目指す。
指山分岐 古くなって色褪せたマーカー 石楠花の群落が見えてきた
指山分岐 (8:35)
ここからはマーカー頼みの登山となる。
古くなって色褪せたマーカー。
見落とさないように注意しよう(^^b
石楠花の群落が見えてきた (9:11)
花の時期は見応えがあるだろう。
肩に到着 今回の行動食はドライマンゴーである 指山山頂に到着
肩に到着 (9:24)
ガスで見えないが、山頂はもうすぐだ。
少し休憩してエネルギー補給。
今回の行動食はドライマンゴーである。
指山山頂に到着 (9:43)
見晴らしの良い山頂だ。
山頂から見た三俣山 同じく、山頂から見た硫黄山の噴煙 同じく、山頂から見た黒岩・泉水山
山頂から見た三俣山。
コンデジではカメラに入りきれない(^^;
同じく、山頂から見た硫黄山の噴煙。
すごい迫力だ。
同じく、山頂から見た黒岩・泉水山。
稜線の形が美しい。
雨ガ池方面に下山開始 途中、登山道流失の注意書きを発見 登山道流失地点
雨ガ池方面に下山開始 (10:06)
道はほとんど消えかかっている。
途中、登山道流失の注意書きを発見。
とにかく行けるところまで行くことに。
登山道流失地点 (10:25)
ここでこのルートからの下山を諦める。
指山山頂まで戻る 山頂で2人組のパーティーと歓談 再度、指山分岐
指山山頂まで戻る (10:43)
往路以外、他にルートはなさそうだ。
山頂で2人組のパーティーと歓談。
福岡から来たそうだ。
再度、指山分岐 (11:18)
右折して雨ガ池方面に向かう。
崩壊地を横断する 長者原~雨ガ池ルートと合流 いつもの崩壊地を通過
崩壊地を横断する (11:37)
上の流失地点とつながっているようだ。
長者原~雨ガ池ルートと合流 (11:52)
ここから先は勝手知ったる道である(^^
いつもの崩壊地を通過 (11:55)
本来、長者原から1時間ほどの距離だ。
ベンチのある休憩ポイント 雨ガ池に到着 雨ガ池から指山を望む
ベンチのある休憩ポイント (12:16)
今回は休まず素通りする。
雨ガ池に到着 (12:23)
ここから少しずつ雪が少なくなってきた。
雨ガ池から指山を望む。
2時間ほど前はあの山の上にいたのだ。
坊ガツルが見えてきた 大船登山道・平治岳入口 坊ガツルキャンプ場に到着
坊ガツルが見えてきた (12:59)
予想に反して全く雪はなさそうだ・・・orz
大船登山道・平治岳入口 (13:07)
直進すると、法華院温泉山荘に至る。
坊ガツルキャンプ場に到着 (13:12)
これより第5回冬季ビバーク演習に移る。
-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■OSPREY(オスプレー) アルゴン85■
一週間までの縦走やバックパッキングに対応する頼もしいモデル。背面システムのリカーブサスペンションには7075-T6アルミニウムを採用し、大型パックに最適の剛性感とフレキシビリティーを実現している。内側にウェストベルトを備えたトップポケットは、取り外してヒップパックとして使用可能。
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-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■OSPREY(オスプレー) ULレインカバー L■
60L以上のバックパックに対応するレインカバー。ブランドにこだわりのない人は他のメーカーからも出ているので選択の幅は広い。らんぼ~流は好みではないが、明るく目立つ色だと遭難時に助かる可能性があがるかも。パックを汚したくない人は普段からつけておくのも可。
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-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■BlackDiamond(ブラックダイヤモンド) トレイルショック コンパクト■
トレッキングステッキのメーカーといえばまずLEKI(レキ)が浮かぶが、クライミング用品から出発したメーカーであるブラックダイヤモンドの製品も品質の面では信頼がおける。特にこのモデルは価格がこなれていることから人気が高い。らんぼ~流が選ぶからには当然アルミ素材&衝撃吸収システムを搭載している。

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真っ白に霜をかぶったアクト
■1日目[その3] - 2日目[その1]
坊ガツル - ビバーク演習

 坊ガツルに着いた僕は早速ベースキャンプを設営することにした。
 雪が解けて地面が湿っているので、地面の状態を吟味しつつ、テントサイトを選定する。
 使用するテントはヒルバーグのアクトだ。
 今回は地面が凍っていないので、テント付属のVペグでもすんなりと刺さる。
 テントの設営を終えると、昼食の玄米を水に漬ける間、周囲を散策することにした。
 指山越えに思いのほか時間がかかったので、大船山へ登るのは明日に延期だ。
 散策のついでに、改築が進む坊ガツル避難小屋の記録撮影をしたり、法華院温泉山荘に立ち寄って缶ビールを購入する。
 テントに戻った後は今回第2の目的であるフライパンでの玄米炊爨に挑戦だ。
 残念ながらフライパンのフタは用意できていないが、何事もまず実際にやってみることが大切だ。
 逆に、フタなしでもうまく炊けることがわかれば、儲けものである。
 「よし、やるぞ ――
 僕はおもむろにガスバーナーに火をつけた。
 以下、本記事中では効果音のみでお届けしよう。
 「おおお~」
 「―― ぐはっ」
 「・・・そ、そうきたか!」
 「こ、これは・・・?」
 「ええい! これでどうだっ!」
 ―― その挑戦の顛末はこの後に続く写真記事をたっぷりとご覧いただきたい(汗

 さて、悲壮な昼食を終え、ごろごろとテントの中で時間を潰しているうちに日はとっぷりと暮れていった。
 同時に気温もぐんぐん下がっていく。
 19時をまわった頃にはすでにテントのフライシートに氷の粒が付き始めていた。
 「うーん、やけに冷え込んできたなあ」
 僕は早々にインナーテントの入口を閉め、安物の芋焼酎をちびちび飲りながら持ってきていたポータブルAVプレイヤーでビデオを見て過ごした。
 23時25分、ようやく眠くなってきたので就寝。
 
 (暗転)
 
 「・・・何だ?」
 真っ暗なテントの中、僕は顔面に違和感を感じて目を覚ました。
 今回もやはりメインランタンは電池切れを起こしているようだ。
 インナーの天井に吊るしたサブランタンのスイッチを入れると、テントの内壁にびっしりと氷の粒が付着していた。
 先ほど顔面に感じた違和感はその粒が何かの拍子に落ちてきたのだろう。
 「何なんだ、これ・・・」
 大したアクシデントではないが、僕は内心動揺していた。
 アクトのインナーに使われている素材は透湿性に優れていたはずだ。
 少なくとも前回使用したときはこんなことは起きなかった。
 状況を把握するため、テント内の気温を確認しようとプロトレックで計測してみたが、温度が表示される部分にいつまでたっても数値が出てこない。
 もしかして壊れたのかとあれこれとボタンをいじっているうちに、僕の手の体温が伝わって時計本体が温められたのだろう、画面に突然マイナス9.9℃と表示された。
 どうやらマイナス10℃以下は表示範囲外らしい。
 「う~む、放射冷却というやつか?」
 雪はないが、演習始まって以来の冷え込みだ。
 しかし、シュラフの中は充分に暖かい。
 冷えやすい足元もいつものように使い捨てカイロを仕込んだ中綿入りのフットウオーマーを履いているので全く問題はない。
 僕は陽が昇るまで二度寝を決め込んだ。
 やがてテントの中がすっかり明るくなったので外に出てみると、フライシートにはびっしりと霜がついていた。
 「むう、これはひどいな・・・」
 これではテント内の水蒸気が外に出て行かないのも頷ける。
 おまけにフライシートの前後にあるベンチレータを閉じたままだったことに気付いた(^^;
 朝食後、大船山に登るためにサブザックに行動食やアイゼンなど最小限の装備を詰め込む。
 8時42分、行軍準備完了。
 アクトの入口を閉めて、大船山へ出発した。
 
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
今回のテントサイトはここに決定 今回もヒルバーグのアクトを使う まずはフットプリントをつける
今回のテントサイトはここに決定。
背後は三俣山だ。
今回もヒルバーグのアクトを使う。
以下、設営手順を図解する (13:24)
まずはフットプリントをつける。テント底面の各頂点にあるリングに止め具を通す。
次にポールをフライシートのガイドに通して固定 ポールを通したアクト 今回用意したペグはアクト付属のものに加えてクロモリ鋼の特製ペグ(写真右)
次にポールをフライシートのガイドに通して固定。アクトのポールは1本だけだ。 ポールを通したアクト。
あとはペグダウンするだけである。
今回用意したペグはアクト付属のものに加えてクロモリ鋼の特製ペグ(写真右)。
まず、底面4隅のリングにペグを通し地面に固定する 次に張り綱をペグで固定していく 設営完了
ペグダウンの手順。まず、底面4隅のリングにペグを通し地面に固定する。 次に張り綱をペグで固定していく。
テンションは付属の自在で調整する。
設営完了 (13:45)
設営には合計10本のペグを使用する。
テントを設営した後は、坊ガツル避難小屋の工事の様子を見学に行く 遅い昼飯を作り始める フライパンの中央部だけ沸騰
テントを設営した後は、坊ガツル避難小屋の工事の様子を見学に行く (14:02) 遅い昼飯を作り始める (14:34)
今回はフライパンで玄米炊爨に挑戦。
フライパンの中央部だけ沸騰(汗
フタがないのは、致命的だろうか・・・。
こういう場合は液体の粘度をあげ、攪拌すれば全体に熱がまわるはずだ・・・ ハンバーグに続き、レトルトのカレーを投入して粘度をあげ、ひたすら煮込む とりあえず、ハンバーグカレー完成
こういう場合は液体の粘度をあげ、攪拌すれば全体に熱がまわるはずだ・・・。 ハンバーグに続き、レトルトのカレーを投入して粘度をあげ、ひたすら煮込む。 とりあえず、ハンバーグカレー完成。
果たして、炊飯の結果は・・・ (14:55)
案の定、玄米生煮え・・・(orz 圧力を加えて、再加熱! 再加熱後のハンバーグカレー
案の定、玄米生煮え・・・(orz
半分食ったところで、コッヘルに移し →
圧力を加えて、再加熱!
数分後、あたりに焦げた臭いが漂った。
再加熱後のハンバーグカレー。
米はまだ硬く、しかも焦げ臭い・・・(orz
山では捨てるわけにもいかない。顎のトレーニングを兼ねて、精神力で完食 再加熱に使ったチタンコッヘルの内側。見事なまでに焦げ付いている 枯れ草を束ねてタワシを作成。これで焦げ付いたカレーと米粒をこすり落とす
山では捨てるわけにもいかない。顎のトレーニングを兼ねて、精神力で完食。 再加熱に使ったチタンコッヘルの内側。
見事なまでに焦げ付いている。
枯れ草を束ねてタワシを作成。これで焦げ付いたカレーと米粒をこすり落とす。
とりあえず綺麗に 酒盛りの準備 アクトの天井部にメインとサブのランタンを設置
とりあえず綺麗に。あとはカレー臭いコーヒーを3回くらい我慢して飲めばよかろう。 酒盛りの準備 (17:13)
写真中央の黒エビスは法華院で購入。
アクトの天井部にメインとサブのランタンを設置。夜を迎える準備も整った。
明るいうちから飲酒開始 日没後、ランタンの灯りの下で夕食のラーメン餅を作る 陽が落ちてから急速に冷え込んできた
明るいうちから飲酒開始 (17:32)
らんぼ~流は黒ビールが好み(^^
日没後、ランタンの灯りの下で夕食のラーメン餅を作る (19:21) 陽が落ちてから急速に冷え込んできた。
フライの内側にはすでに氷の膜が・・・。
このとき、前室の中はマイナス4.1℃ インナーテントの入口を閉め、眠くなるまでビデオを観て過ごす 就寝
このとき、前室の中はマイナス4.1℃。
時刻は19時48分。
インナーテントの入口を閉め、眠くなるまでビデオを観て過ごす。 就寝 (23:25)
明日は大船山にでも登ってみよう。
顔面に違和感を感じて起床 足元を見ると、シュラフカバーに氷の小片が降りかかっている 前室の室温を計測したが、温度が表示されない
顔に違和感を感じ、目が覚める (5:33)
ランタンを点けるとインナーに氷が・・・。
足元を見ると、シュラフカバーに氷の小片が降りかかっている。 テントの室温を計測したが、温度が表示されない。もしかして、壊れたのか・・・?
あれこれいじっているうちに少し温まったのか、マイナス9.9℃と表示された 雪は降らなかったようだが、フライシートには大量の霜がついていた 氷づけになったヒルバーグのロゴ
あれこれいじっているうちに少し温まったのか、マイナス9.9℃と表示された(汗 雪は降らなかったようだが、フライシートには大量の霜がついていた。 氷づけになったヒルバーグのロゴ。
凍っても格好いい(^^
霜降り状態のアクト全景 テントの内側とフライシートの霜を払い落とした後、朝食の準備を始める カチカチに凍ったウィンナを切断
霜降り状態のアクト全景。
よく見るとベンチレータが閉じたまま(汗
テントの内側とフライシートの霜を払い落とした後、朝食の準備を始める (7:37) カチカチに凍ったウィンナを切断。
まるでサラミのように硬いw
朝食の定番、ラーメン餅をいただく 食後、サブザックの中に最小限の装備を入れて大船山に向かう準備をする 行軍準備完了
朝食の定番、ラーメン餅をいただく。
身体が温まってとても美味しい(^^
朝食後、サブザックの中に最小限の装備を入れて大船山に向かう準備をする。 行軍準備完了 (8:42)
これより、大船山に向けて出発する。
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■HILLEBERG(ヒルバーグ) アクト■
「最強のソロテント」の異名を持つスウェーデン製の天幕。4シーズンに対応するダブルウォールタイプでありながら、重量わずか1.24㎏と軽量で、なおかつ、居住スペース・前室ともに十分な広さを確保されている。また、素材は紫外線による劣化が少なく、引き裂き強度12kgを誇るKerlon1200が使われ、耐久性能もずば抜けている。

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■サウスフィールド SF1200TD (ドームテント1~2人用)■
コストパフォーマンスに優れる1~2人用ダブルウォールテント。5000円前後という販売価格ながら、しっかりと作りこまれており、左右に前室も用意されている本格派。フロア部の耐水圧が1200mmしかないので、悪天候のときは少し心許ないが、通常のキャンプなら必要十分な性能だ。

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-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■モンベル(montbell) U.L.コンフォートシステムパッド 90■
世界最小・最軽量のウレタンフォームマット。バルブを開放するとスポンジの膨張力で自動的に空気が入るというが、それは大嘘。さっさと諦めて自分の息で膨らませるべし。自動膨張はしないが、それ以外の点については非常に扱いやすくよくできたアイテム。大きなサイズもあるが、山屋ならコンパクトな90サイズを選ぶべき。

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icon -らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■HILLEBERG(ヒルバーグ)  Vペグ 10本セット■
ヒルバーグのテントに標準で付属しているVペグ。軽量ながら強度も十分で使いやすい。撤収作業をスムーズに行えるように1本1本に紐が結び付けられている点もポイントが高い。

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大船山山頂からくじゅう山系の名だたる名峰を望む
■2日目[その2]
坊ガツル~大船山~坊ガツル

 8時45分、大船山登山口を出発。
 坊ガツルには雪がないのに、山の中に入った途端、たくさん雪が残っていた。
 登山口から30分ほど歩くと、道の右手に立中山へ通じる分岐がある。
 昨年末、初めての演習(→2009年12月記事)で通った懐かしいルートだ。
 分岐を素通りしてさらに高度を上げる。
 昨日に続いて今日もすこぶるよい天気だ。
 気温もずいぶんあがってきているようで、山シャツとアンダーウェアの2枚だけでも寒くない。
 靴底で雪が砕ける音も少しずつ湿っぽくなってきていた。
 9時49分、段原に到着。
 そのまま左折して大船山山頂に向かう。
 途中、写真撮影のため、大船山避難小屋に立ち寄る。
 ここは個人的に懐かしい場所だ。
 今から10年ほど前、アウトドアショップで知り合ったカメラを趣味に持つ友人と2人でここに宿泊した経験がある。
 大船山山頂に日の出を撮影しに来たのだ。
 その夜は崩れかけたコンクリのベンチの上にシュラフだけで眠った。
 確か11月下旬だったと記憶するが、石造りの壁に薄い氷の膜がはりキラキラと光っていたのを覚えている。
 段原から山頂までの尾根道は今までにもまして雪が深くなっていて、両サイドの潅木に付いた霧氷も大きく成長していた。
 晴れた日の霧氷はまた格別に美しい。
 10時24分、大船山山頂に到着。
 遮蔽物が一切ない山頂からはくじゅう山系の名だたる山が一望できる。
 「ああ、これはよい日に来たなあ・・・」
 展望も素晴らしいが、山頂直下にある御池も期待通り完全に氷結していた。
 雪道の下りは怖いので、念のためアイゼンをつけてから御池まで降りた。
 山頂から御池までは5分もかからない。
 凍った御池の上で記念写真を撮り、少しだけ休憩する。
 小腹が減ってきたが、サブザックの中には味気ない非常食しか入っていない。
 池のほとりでランチを楽しむ登山者を少し羨ましく思いつつ、テルモスのコーヒーを飲んでから下山開始。
 再び山頂に登り返し、そのまま坊ガツルに下る。
 11時17分、段原を通過。
 この日は30人程度入山者がいたと思うが、下山時の足跡を見てもほとんどの人がアイゼンを履いていないようであった。
 案の定、登山口までの間にいくつか尻餅の跡を発見した。
 まあ、転倒しても死ぬような場所ではないが、雪道の下りではアイゼンをつけた方が安全だし歩くスピードもあがる。
 12時11分、登山口に下山。
 さて、ベースに戻って豪華なラーメンを作るとしよう(^^
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
大船山登山口 登山口付近のルートの様子 立中山分岐
大船山登山口 (8:45)
それでは、行軍を開始する。
登山口付近のルートの様子。
少し山に入っただけで雪が残っている。
立中山分岐 (9:15)
第1回目のビバーク演習を思い出すw
段原に到着 段原から北大船山を望む 同じく段原から大船山山頂を望む
段原に到着 (9:49)
日当たりの良い場所には雪がない。
段原から北大船山を望む。
すぐそばだが今回はパス(^^;
同じく段原から大船山山頂を望む。
威風堂々とした山容だ。
避難小屋への分岐 大船山避難小屋 避難小屋の内部
避難小屋への分岐 (9:52)
段原からはわずかな距離である。
大船山避難小屋 (9:53)
次はここを改築して欲しいw
避難小屋の内部。10年ほど前の冬、ここにシュラフだけで泊まったことがある。
小屋の中にある暖炉 小屋の裏側にあるトイレ トイレの中を拝見
小屋の中にある暖炉。
最近は使われた形跡がない。
小屋の裏側にあるトイレ。
細長いドアは比較的新しい。
トイレの中を拝見。
無人小屋のトイレにしては綺麗な方だ。
尾根から見た高塚山と天狗岩 頂上直下の急登を行く登山者 山頂付近の岩峰と霧氷
登山道に戻る。
写真は尾根から見た高塚山と天狗岩。
頂上直下の急登を行く登山者。
ここを越えれば山頂である。
山頂付近の岩峰と霧氷。
まるで氷の壁のように見える。
岩肌についた霧氷 樹木の枝についた霧氷 大船山山頂
岩肌についた霧氷。
真っ白な鱗のようだ。
樹木の枝についた霧氷。
登山者と接触して剥落している部分も。
大船山山頂 (10:24)
思えば、1年8ヶ月ぶりの登頂だ(^^;
山頂からの展望 同じく山頂からの展望 眼下の御池(おいけ)は凍っている
山頂からの展望。
くじゅう山系の名だたる山が一望できる。
同じく山頂からの展望。
写真中央は米窪と呼ばれる火口跡。
同じく山頂からの展望。
眼下の御池(おいけ)は凍っている。
せっかくなので御池まで降りてみる。念のため、下りはアイゼンを装着だ 山頂の東側にあるルートから御池に向かって降りる 避難小屋跡のそばに御池に下る道が伸びている
せっかくなので御池まで降りてみる。
念のため、下りはアイゼンを装着だ。
山頂の東側にあるルートから御池に向かって降りる (10:41) 避難小屋跡のそばに御池に下る道が伸びている (10:42)
御池に到着 凍った御池の上で記念写真 大船山山頂に戻る
御池に到着 (10:43)
登山者の半数がここまで足を伸ばした。
凍った御池の上で記念写真。
アイゼンを履いているのでかなり怖いw
大船山山頂に戻る (10:58)
このまま下山を開始する。
段原を通過 坊ガツルへ下山 ベースキャンプへ戻る
段原を通過 (11:17)
アイゼン装備の人はほとんどいない。
坊ガツルへ下山 (12:11)
とても快適な山行だった。
ベースキャンプへ戻る (12:14)
さて、昼飯にしよう・・・。
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■MAGIC MOUNTAIN(マジックマウンテン) ポケッタブルパック■
テントや山小屋をベースにして近くの山頂にピストンしたり周辺を散策したりするのに便利なサブザック。他メーカーからも同様のアイテムがいくつか発売されているが、折り畳んだときのサイズ及び重量と強度とのバランスが最もとれているのがこの製品だと思う。重量220g、容量は15L。

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-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■BlackDiamond(ブラックダイヤモンド) コンタクト ストラップ■
ブラックダイヤモンドのヒット作。気軽に携帯できる軽量コンパクトな10本刃モデルのクランポンで汎用性の高いストラップ式のためミッドソールの柔らかいブーツにも装着可能。ウェブの情報ではトレイルランニングシューズにつけている人もいるという。遮雪性、密閉性の高いABS(アンチスノープレート)を標準装備。

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-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■サーモス(THERMOS) 山専ステンレスボトル 0.5L■
本体の体積の割に内容量の少ない保温ボトルだが、冬山では非常に重宝するアイテムだ。特にこの製品は一般の保温ボトルよりも軽量で保温性能が高い。また、内栓がシンプルな構造のため、トラブルの心配も少ない。

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晩冬の長者原・タデ原湿原
■2日目[その3]
坊ガツル~長者原

 ベースキャンプに帰還後、昼食。
 残った食材を全部ぶち込んで、ラーメンを作る。
 今回は初日の昼食に食べた生煮え玄米カレー以外、すべてインスタントラーメンだった。
 この次はメニューをもう少し工夫してみよう。
 次回以降の食料プランを妄想しながら、ハンバーグの個性が際立つラーメンを食べ終えると、僕は本格的に撤収の準備を始めた。
 今回もすこぶるよい天気なので、装備のメンテナンスをしながらパッキングをする。
 やわらかな冬の日差しの中、乾いた風に当てながらテントの上でシュラフなどを干していると、帰宅後、マンションのベランダなんかで干すよりはるかにふっくらと仕上がる。
 14時59分、撤収準備完了。
 坊ガツルキャンプ場を後にした。
 15時55分、雨ガ池を通過。
 長者原駐車場には17時ちょうどに到着した。
 前回に引き続き、今回も好天に恵まれた山行となった。
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
大船山から下山後、天気がよいのでシュラフなどの装備を陽に当てる 装備を干す間に昼食を作る 超豪華なランチが完成!味もそれぞれの素材が自己主張して、何かすごい(汗
大船山から下山後、天気がよいのでシュラフなどの装備を陽に当てる (12:20) 装備を干す間に昼食を作る。メニューは残った材料をすべて入れたラーメン餅。 超豪華なランチが完成!味もそれぞれの素材が自己主張して、何かすごい(汗
昼食後、撤収開始 ダウンのシュラフは収納時、スタッフサックの中に無造作に詰め込めるからよい ツエルト用のグラウンドシートを広げ、その上にすべての装備を置いておく
昼食後、撤収開始 (13:36)
名残惜しくもあるが、仕方がない。
ダウンのシュラフは収納時、スタッフサックの中に無造作に詰め込めるからよい。 ツエルト用のグラウンドシートを広げ、その上にすべての装備を置いておく。
最後にテントを解体 撤収準備完了 雨ガ池手前にある休憩所
最後にテントを解体 (14:12)
ペグは炊事棟で水洗いしておく。
撤収準備完了 (14:59)
今回も楽しく遊ばせてもらった(^^
雨ガ池手前にある休憩所 (15:44)
ここもテントサイトとして使えそうだ。
雨ガ池を通過 ベンチのある休憩ポイント 崩壊地点を通過
雨ガ池を通過 (15:55)
この時間、地面はじゅるじゅるだ(^^;
ベンチのある休憩ポイント (16:03)
時間も遅いので、休まずに先を急ぐ。
崩壊地点を通過 (16:15)
何とか日没までには下山できるだろう。
指山への分岐 タデ原湿原に到着 長者原登山口に下山
指山への分岐 (16:20)
素通りし、まっすぐ長者原を目指す。
タデ原湿原に到着 (16:54)
何とか陽のあるうちに下山できた。
長者原登山口に下山 (17:00)
前回に引き続き、今回も天候に恵まれた充実した山行であった。
-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■PRIMUS(プリムス) P-114ナノストーブ■
登山用ストーブの老舗プリムスの誇る世界最小クラスのガスバーナー。超小型ながら火力は必要十分な2300kcal/h、重量はわずかに64グラム(圧電点火装置部含む)という優れもの。中央のバーナーヘッドから垂直に吹き出る炎はソロ用クッカーを使った調理に最適だ。惜しむらくは圧電点火装置の着火性能がイマイチなので、別途ライターを必携しておくこと。
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■Chinook(チヌーク) キャニオン ハードアノダイズド フライパン■
軽量のアルミ製フライパン。取っ手が折り畳めるのでパッキングしやすい。内面はノンスティック加工されており、内容物が焦げ付きにくくなっている。フライパンとしての使い勝手もさることながら、深さが結構あるので袋ラーメンを作るのにベストなクッカーだ。サイズは7.75インチと8.5インチの2種類がある。
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■イスカ(ISUKA) ウルトラライト スタッフバッグ 3L■
シリコンコーデュラを使用した超軽量・超コンパクトなスタッフバッグ。非常に薄く作られた素材だが引き裂き強度に優れ、撥水性も併せ持つ。また、生地の滑りがよいため、内容物を詰め込みやすい点もポイントだ。サイズは本品の他に、5L・10L・20Lのラインナップがある。

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