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霊山(霊山寺~登山口~霊山~南登山口~霊山寺 2009.11.8)
天台宗飛来山霊山寺  11月8日日曜日午前10時30分。
 週間予報では天気は下り坂に向かうという話だったが、実際に空を見上げてみると清々しいほどの晴天である。
 天気が悪ければ、いつも通り自室に引きこもってその日一日人生を棒に振ってやろうと考えていたのだが、それがもったいなくなるような秋空だ。
 「騙されたか・・・」
 そう悔やんでみたものの、さすがにこの時間から遠出するのは無理がある。
 ならばと、以前から気にかかっていた大分市内の霊山に登ってみることにした。
 大分市で暮らし始めてもう10年近くになるが、霊山にはまだ一度も行ったことがない。
 興味がないわけではなかったが、ただでさえ少ない休日、山に行くならそれなりに行程の長い場所に行きたくなるのが人情である。
 そんなわけで、霊山とは今まで縁がなかったわけだが、このサイトを立ち上げてからは、僕の中で最も身近な未踏峰として常に気にかかる存在となっていた(注1)。

 さて、正午過ぎに自宅を出発。
 府内大橋を渡ってホワイトロードを西へ進み、ななせ大橋手前の交差点で左折、県道41号線に入る。
 少し進んだところで田尻小学校の方向へ右折、小学校を左に見送りながら山道をまっすぐ登っていくとやがて登山口直近の霊山寺に着く(注2)。
 霊山寺の駐車場に車を入れ、準備を整えて行軍開始。
 出発時刻は12時48分。
 ガイドブックによると45分程度で登れるようだが、今回は新しく購入した冬用の重登山靴に初めて足を通しているので少しペースを落として歩く。
 山門横の舗装路を入り、しばらく進むと人道と車道の分岐がある。
 大人しく人の道に従って登っていくと、数分で弁天池に到着。
 ここにはオオイタサンショウウオが生息しているというが、もちろん見えないw
 池の右側にある道には『出会い坂』と書かれた標識があり、その下の説明には「3つの出会いがあなたをお待ちしています」と出○い系サイトのようなフレーズが踊っている(注3)。
 それなりに期待して登ってみたが、リアル人生同様何も起こらない(汗
 登り始めて10分ほどで、ブリーフ1枚だけの男の銅像がある広場に出る。
 何も表示がないが、ここが霊山展望台らしい。
 なるほど、なかなかよい眺めである。
 広場から進むこと数分で霊山登山口に到着。
 ここから先は本格的な山道となるが、斜面はとてもなだらかで歩きやすい。
 「おお、これはよい道だな・・・」
 全面にやわらかな落ち葉が敷き詰められていてクッション性も申し分ない。
 新しい革靴を履いている身には嬉しい限りだ(^^;
 途中、飛来山へ登る分岐があるが、スルーして山頂へ。
 後で調べたところによると、山頂まで数分でピストンできるらしいから次回機会があれば立ち寄ってみようと思う。
 13時44分、主尾根に出る。
 ちょうど南登山口から登るルートとの合流点らしく、その旨を記す道標が立っている。
 道標から数分で山頂へ到着。
 ちなみに山頂にある道標には標高596メートルと書かれているが、610メートルとする資料もある。
 ネットで検索しても両方の数字が混在しているのでどちらが本当かわからないが、当サイトは現場至上主義なので仔細が判明するまでは現地の表記に従っておくことにする(^^
 山頂からは残念ながらほとんど展望は望めない。
 その後、展望所と第二展望所に移動。
 第二展望所でのんびりとコーヒーを飲んでから下山。
 復路は南登山口のほうへ降りてみる。
 こちらのルートは山中の歩行距離こそ短いものの、傾斜が半端なく激しい。
 木々を手がかりにしながら進むほどではないが、往路のなだらかな道のようなつもりで行くと痛い目を見るかも知れない。
 15時10分、南登山口に下山。
 ここから車道を霊山寺まで歩いて戻るが、降りた場所に霊山寺への方向を指す道標が見当たらず(注4)に少し悩んだ。
 もしかしたららんぼ~流が見逃していただけなのかも知れないが、できれば目立つ場所に設置して欲しいものだ。
 15時43分、無事に駐車場に到着。
 少し歩き足りない気はするが、とてもよい里山登山であった。

  • 注1)最近、行動記録の本記事をでっちあげるのに苦労しているらんぼ~流。
       とりあえず、未踏峰は記事として書きやすいから助かるのだw
  • 注2)霊山寺に来るまでの道に「森林公園遊歩道」という標識があり、そこからも登ることができるが、路上駐車となるので
       状況を見て配慮する必要がある。
  • 注3)らんぼ~流は基本的に罰当たりな男である(汗
  • 注4)青年の家の方角を示す道標は存在した。
       しかし、青年の家と霊山寺の位置関係がよくわかってない人も(ここにw)いたりするのでぜひとも設置して欲しい(^^;
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
天台宗飛来山霊山寺 霊山寺駐車場 山門の横に建てられていた案内図
天台宗飛来山霊山寺 (12:36)
自宅から20分くらいで来れる場所だ。
霊山寺駐車場。
見晴らしもよい場所である。
山門の横に建てられていた案内図。
ちと、わかりづらい(汗
行軍開始 奇妙なオブジェを発見 車止め
行軍開始 (12:48)
山門の右側の道から入る。
いきなり奇妙なオブジェを発見。
龍と水車だろうか・・・目は電球だ・・・。
すぐに車止めにぶつかった。
普段、車両は入れないようだ。
人と車を振り分ける分岐点 弁天池 出会い坂
人と車を振り分ける分岐点 (12:50)
もちろん人の道からは外れません(^^b
弁天池 (12:53)
オオイタサンショウウオの生息地だ。
出会い坂 (12:54)
案内では「3つの出会い」があるという。
展望台だろうか・・・ 霊山登山口 2合目の標識
展望台だろうか・・・ (12:58)
かなり広い広場だ。
霊山登山口 (13:01)
ここからようやく山道らしくなる。
登山道の様子と2合目の標識。
道はなだらかでとても歩きやすい。
飛来山山頂への分岐 5合目の標識 南登山口コースとの合流点
飛来山山頂への分岐 (13:16)
今回は行きません(^^;
5合目の標識 (13:22)
明るい雑木林の中はとても気分がよい。
南登山口コースとの合流点 (13:44)
ちょうど尾根筋に出たところにある。
霊山山頂 展望所 展望所からの眺め
霊山山頂 (13:48)
標高は596メートル。
展望所 (13:53)
大分の市街地がよく見える。
展望所からの眺め。
写真左に見える山は高崎山だ。
三角点 第2展望所 第2展望所からの眺め
三角点 (13:57)
三等三角点だそうです。
第2展望所 (13:58)
ここで昼食をとった。
第2展望所からの眺め。
鶴見岳、由布岳がよく見える。
地元の方が連れてきた愛玩犬 山頂付近で多く見られたヤマラッキョウ シロヨメナ
食事中、野犬に襲われた(大嘘
地元の方が連れてきた愛玩犬w
ここで花の写真をまとめてみる。
山頂付近で多く見られたヤマラッキョウ。
こちらはシロヨメナ。
ヤマシロギクとも呼ぶ。
赤く熟した木の実 完熟したヨウシュヤマゴボウ クヌギハヒメツボタマフシ
赤く熟した木の実。
・・・名前、わかりません(汗
完熟したヨウシュヤマゴボウ。
有毒なのでヤマブドウと見誤らないこと。
クヌギの落ち葉に虫コブを発見。
クヌギハヒメツボタマフシという種らしい。
復路は南登山口ルートを使う 『トトロの木』と書かれた大樹 『トトロの木』の根元に鎮座する石仏
昼食後、下山開始 (14:38)
復路は南登山口ルートを使う。
『トトロの木』と書かれた大樹。
何故、そう呼ばれているかは不明w
『トトロの木』の根元に鎮座する石仏。
馬頭観音菩薩である。
南登山口に下山 南登山口の案内板 霊山寺に到着
南登山口に下山 (15:10)
ここから先は舗装路を歩くことに(汗
南登山口の案内板。
霊山寺の方向も記載してほしい。
霊山寺に到着 (15:43)
さすがに歩き足りないが、なかなかよい里山登山であった。
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鎮南山(登山口~塔ノ尾~鎮南山~山庵寺~鎮南山~登山口 2009.11.15)
鎮南山山頂  11月15日日曜日。
 先週に引き続いて、新しい靴の慣らしを兼ねて近場の低山に行くことにした。
 今回の目的地は臼杵市にある鎮南山である。
 鎮南山には10年以上前に一度訪れたことがあるが、そのときは佐伯市の山人同好会の方に連れて来ていただいたので、正直、前の人の足元を見ながら歩いただけのような山行だった。
 そのときの記憶によると、あまり面白味のある山ではなかったような気がしたのだが、今回改めて気の向くままに自分の足で歩き回ってみると、なかなか見所のある面白い場所であった。
 やはり山歩きは自分でルートを設定しながら歩くに限る ――

 さて、午前9時45分に自宅を出発。
 県道21号を使い、九六位峠を抜けて臼杵市へ。
 臼杵市内で国道217号(臼津バイパス)に乗り換え、そのまま津久見方面に走っていくと右手に植山墓地に続く上り口がある。
 目指す登山口はその奥だ。
 らんぼ~流の持っている10年前のガイドブックによると『右のドライブイン手前に登山口の指導標がある』と書かれている。
 しかし、実際にはそんなものは見当たらず、何度も国道を往復した挙句、地元の人に道を聞いて、ようやく登山口に辿り着くことができた。
 やはり情報が古すぎると戸惑うことが多い(注1)。
 さて、墓地最奥部の駐車場に車を置いて、11時40分、行軍開始。
 福良跨道橋を渡り、登山口から5分ほど山道を歩くと、1合目の標識がある。
 鎮南山は地元の山岳会や住民の方々がよく整備をされていて、山中のいたるところに案内標識がある。
 また、標高500メートル前後の低山にしては水場も多く設置されていて、1合目の道標のそばにもいきなり水場があった。
 今回は、週の後半にまとまった雨が降ったので生水をそのまま飲むのは控えるが、普段なら喜んで喉を潤すだろう。
 12時7分、4合目に到着。
 ここはちょうど第一展望台への分岐点でもある。
 分岐点の案内板には『歩いて4分、走って2分』と書かれているので、つい、立ち寄ってみようかという気になる。
 第一展望台はリトル鎮南山とも呼ばれていて、臼杵の市街地が一望できる。
 展望台にはテーブルやベンチのほか、望遠鏡も設置されている。
 12時57分、8合目に到着。
 ここには水のみ地蔵というお地蔵様が祀られており、道を挟んだ対面にはその名の通り水場がある。
 8合目には立派な鳥居もあって、そこをくぐって山頂へ向かう。
 鳥居から10分ほど歩くと、塔ノ尾と本峰山頂との分岐点がある。
 分岐を左に進むと、塔ノ尾だ。
 塔ノ尾には石鎚と尺間の両社を祀る石祠がある。
 また、ベンチや下の第一展望台にもあった望遠鏡(注2)も設置されている。
 ここからの展望は素晴らしく、一般的に鎮南山に登るというとこのピークが目的地になるほどだ。
 気分がよいので、らんぼ~流もここで昼食をとる。
 14時10分、再起動。
 本峰山頂に向かう。
 先ほど通った分岐を過ぎると、いくぶん道の状態が悪くなる。
 やはり本峰山頂に行く人はそんなに多くないのだろう。
 もちろん、悪くなるといっても歩きにくいわけではない。塔ノ尾までの道がよすぎるのだ。
 14時29分、本峰山頂に到着。
 無粋なアンテナが立っているだけで、ここからの展望はまったく利かない。
 山頂から東南に50メートルほどの場所にある露岩が展望が利くというのでそこに立ち寄った後、山庵寺(やまなんじ)へ下ってみる。
 途中、思うコースからは外れたものの、林道経由で山庵寺に到着。
 「こ、これは普通にお寺じゃないか・・・」
 無人の寺だが、本堂も鐘楼も大変立派なものだ。
 おまけに集会所や駐車場まであるではないか。
 当初、山の中にひっそりと佇む廃寺をイメージしていた(注3)ので、そのギャップに戸惑いながら、思いがけずに遭遇した被写体をカメラに収めていった。
 下山後、地元出身の後輩に話を聞いてみると、車で行けるようになったのは最近のことだが、昔から正月には山庵寺にお参りしぜんざいの振舞いを受けていたそうだ。
 撮影を終え、『鎮南山登山口』と書かれた道標の前に立つ。
 なるほど、ここは下界に違いない(汗
 「しかし、さすがに『登山口』と言葉にされるとつらいものがあるな・・・」
 呆けていても仕方がないので、再度、山中に突入。
 道標に急登と書かれているだけあって、ここからの登りはかなりきつい。
 新しい革靴が足に当たって痛み始めたが、まあ、これは通過儀礼だから無視することにしよう。
 15時50分、再度、鎮南山本峰山頂に到着。
 足の状態を考えると、下山はちょうど日没前になる。
 福良地区にある登山口は山の北側なので、念のためヘッドライトの電池を確認してから下山開始。
 16時31分、5合目を通過。
 この調子なら、暗くなる前に下山できそうだ。
 16時55分、予想通り日没前に登山口へ無事到着。
 低山とはいえ、なかなか面白い山行であった。

  • 注1)今回の山行を契機にガイドブックを買い換えることに決めましたw
  • 注2)第一展望台の望遠鏡は単眼鏡、塔ノ尾山頂のそれは双眼鏡。二つともニコン製だ。
  • 注3)知らぬこととは言え、大変失礼なイメージを抱いておりました。臼杵市の皆様、申し訳ありません(^^;
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
国道217号から植山墓地へ 上り口にある和洋菓子店「みやび」 墓地最奥部にある駐車場
国道217号から植山墓地へ (11:16)
墓地の最奥部に登山口がある。
上り口にある和洋菓子店「みやび」。
人気のお店らしく、客足が絶えない。
墓地最奥部にある駐車場 (11:19)
写真の通り、かなり広い場所である。
福良跨道橋を渡って、登山口へ向かう 鎮南山登山口 登山口にあるコース案内図
準備を整え、出撃開始 (11:40)
福良跨道橋を渡って、登山口へ向かう。
鎮南山登山口 (11:41)
ここから先は山道となる。
登山口にあるコース案内図。
写真ではわからないが、かなり詳しい。
1合目の道標 一合目にある水場 第一展望台への分岐点
1合目の道標 (11:47)
コース上は各合目毎に道標がある。
一合目にある水場。ここの他にも3合目付近、6合目、8合目に水場があった。 第一展望台への分岐点 (12:07)
ちょうど4合目の道標がある場所だ。
分岐点に咲いていた可憐な花 第一展望台に到着 第一展望台にはニコンの望遠鏡が設置されている
分岐点に咲いていた可憐な花。
コウヤボウキというキク科の植物である。
第一展望台に到着 (12:13)
ここは「リトル鎮南山」とも呼ばれている。
第一展望台にはニコンの望遠鏡が設置されている。
らんぼ~流も覗いてみたw 5合目の道標 6合目の道標と水場
らんぼ~流も覗いてみたw
撮影もしたけど、ピントが合わない(^^;
5合目の道標 (12:36)
ここから山頂まで桜並木が続いている。
6合目の道標と水場 (12:43)
低山にも関わらず、清水の豊富な山だ。
7合目の道標 水のみ地蔵 お地蔵様の対面にある水場
7合目の道標 (12:50)
右に進むと、「麗観峰」がある。
水のみ地蔵 (12:57)
8合目のすぐ手前にある。
お地蔵様の対面にある水場。地元の方がよくお世話しているのがわかる(^^
8合目にある鳥居 塔ノ尾への分岐 分岐点のそばにある岩屋
8合目にある鳥居。
『石鎚大神』と書かれている。
塔ノ尾への分岐 (13:13)
先に「塔ノ尾」へ行ってみることにする。
分岐点のそばにある岩屋。
写真左にあるのはお賽銭箱。
岩屋の中にはお地蔵様が祀られている 塔ノ尾山頂直下にある公衆トイレ 塔ノ尾山頂が見えてきた
岩屋の中にはお地蔵様が祀られている。
こちらもよくお世話されているようだ。
塔ノ尾山頂直下にある公衆トイレ。
臼杵山岳会の手によるものだそうだ。
塔ノ尾山頂が見えてきた (13:18)
ここの標高は475メートルである。
塔ノ尾山頂には石鎚と尺間の両社を祀る石祠がある 山頂にはやはりニコンの双眼鏡がある 昼食後、鎮南山本峰の山頂へ向かう
塔ノ尾山頂には石鎚と尺間の両社を祀る石祠がある。 山頂にはやはりニコンの双眼鏡がある。
ここで遅めの昼食タイム (~14:10)
昼食後、鎮南山本峰の山頂へ向かう。
写真は先ほど通った分岐点。
ルート上には地元の山岳会の方が作った金属製の道標が多数設置されている 鎮南山本峰山頂 本峰山頂から延びるルート図
ルート上には地元の山岳会の方が作った金属製の道標が多数設置されている。 鎮南山本峰山頂 (14:29)
残念ながら、展望はほとんど望めない。
本峰山頂から延びるルート図。
まずは展望のよい岩場に行ってみる。
展望のよい岩場 写真中央の小さな島は津久見島だ 山が削られているのが見える
展望のよい岩場 (14:31)
露岩の向こう側は切れているので注意。
岩場から見た景色。
写真中央の小さな島は津久見島だ。
さらにもう一枚。
山が削られているのが見える。
山頂直下にある「ホルトの木」 姫岳に通じる分岐点 再び分岐点に出会う
山頂に戻り、次は山庵寺へ (14:42)
写真は山頂直下にある「ホルトの木」。
姫岳に通じる分岐点 (14:50)
初志貫徹で山庵寺へ向かう(^^;
再び分岐点に出会う (14:52)
神仏に詣でるのに近道はないだろ・・・。
近道を使わなかった結果、下山(^^b 仕方がないので舗装路を歩く 建物が見えてきた
遠回りをした結果、下山 (orz
そ、そういう意味だったのか・・・。
仕方がないので舗装路を歩く (14:57)
どうも最近できた林道のようだ。
建物が見えてきた。
きっと、あれが山庵寺だろう。
山庵寺に到着 明覚庵の横にある菩薩像 六地蔵
山庵寺に到着 (15:10)
写真は本尊のある明覚庵(賢巌堂)。
明覚庵の横にある菩薩像。四国霊場の一、霊山寺より寄進されたものという。 さらにその横にある六地蔵。
地蔵様は六道輪廻する衆生を救う菩薩。
立派な鐘楼 お手洗い 山庵臥竜梅
立派な鐘楼。
平成15年に全面修復されたという。
お手洗い。
ここも掃除が行き届いていた。
山庵臥竜梅。
開祖の賢巌禅師が植樹したとされる。
境内には大きな池も サンショウウオの生息地も どう見てもイモリです
境内には大きな池も。
池の中には緋鯉が数匹泳いでいた。
さらにサンショウウオの生息地も。
果たして、見ることができるか・・・!
オオイタサンショウウオを発見かっ !?
・・・いいえ、どう見てもイモリです (orz
賢巌湧水 鎮南山登山口 気合を入れ直して再起動
賢巌湧水。
・・・ちょっと飲む気になれなかった。
そして、鎮南山登山口。
「登山口」という言葉に萎えました(汗
気合を入れ直して再起動 (15:24)
写真はダイナミックなケルンw
再び先ほどの分岐点へ出る 再び山頂到着 再々度、塔ノ尾の分岐点
再び先ほどの分岐点へ出る (15:42)
・・・ここでようやくミスに気付いた。
そして、再び山頂到着 (15:50)
もう、ここまで来たら開き直るしかない。
再々度、塔ノ尾の分岐点 (16:09)
・・・すごい大回りをしてしまった(^^;
8合目の道標と鳥居 5合目の道標 鎮南山登山口に下山
8合目の道標と鳥居 (16:15)
本来なら左から来る予定でした。
5合目の道標 (16:31)
何とか暗くなる前に下山できそうだ。
鎮南山登山口に下山 (16:55)
期待以上に楽しい山であった(^^
-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■エアモンテ(AIRMONTE) アドベンチャーハット■
襟足の日焼けを完全に防止できる大型のハット。これをかぶっていれば、顔や首周りは日焼け止めを塗らなくても何とかなる。素材に使用されているSupplexナイロンは超撥水素材で、サイドにつけられたメッシュで蒸れないような工夫もされている。

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-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■SIRIO(シリオ) P.F.662-GTX■
幅広甲高の傾向が強い日本人の足型を元に皮革製品の本場イタリアで縫製した登山靴専門のメーカー、シリオの代表的モデル。日本人の足を徹底的に研究し、3E、3E+、4Eという3つのワイズを揃えた製品ラインナップは靴が合わないと悩む山屋の福音である。

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津波戸山(登山口~西尾根~第一展望台~津波戸山山頂 2009.11.23)
津波戸山540mピーク  ―― 11月23日、勤労感謝の日。
 昨夜降っていた雨は嘘のようにあがり、頭上には一点の曇りもない紺碧の秋空が広がっている。
 「よし、今日で決めてやる・・・」
 前回の敗退から7ヶ月経った今日、僕は再戦を果たすために国道10号を一路北に向かっていた。
 目的地は杵築市山香にある津波戸山だ。
 津波戸山は標高600メートルに満たない低山だが、その山中には四国八十八箇所を模した霊場を擁しており、その巡路たるや、痩せ尾根の岩稜歩きあり鎖場ありとなかなかどうして手強いコースとなっている。また、札所を模した石仏はおおよそ巡路に沿って存在しているものの、中には順番が跳んでいたり、登山道から外れたトリッキーな場所に設置されていたりするので、一度歩いただけでその全てを目にするのは困難を極める。
 さて、前回(→2009年3月記事)、そして前々回(→2008年11月記事)と二度の山行で88ヶ所の札所の内、86ヶ所までお参り(注1)することができたらんぼ~流。
 今日は何としても残り2つの札所をカメラにおさめて、津波戸山八十八箇所霊場コンプリートを果たすのだ。
 ちなみに今回は、昨年も参加させていただいた地元の『津波戸山を守る会』の皆さんが主催する秋の登山会に便乗しての山行である。
 また、昨年に引き続いて、杵築市の商工観光課からも4名の有志が参加されるというので、同行二人(注2)ならぬ、同行五人での行軍となる(^^;

 さて、集合場所となっている津波戸山登山者用駐車場には8時58分に到着。
 スタートは午前9時からなので、ぎりぎり間に合った(^^;
 速攻で受付を済ませ、装備を整えて出発。
 9時25分、旧海蔵寺跡を通過。
 すぐそばにある第一番札所に参拝して、巡礼開始だ。
 昨夜の雨の名残で若干道はぬかるんでいるが、歩きにくいというほどではない。
 このぶんなら尾根筋の岩場もさして危険はないだろう。
 9時51分、第三番から第三十九番札所が集まる西尾根ルートへの分岐点に到着。
 ここでそのまま渓谷ルートを直進すれば山頂まで1時間もかからないが、それでは津波戸山の本当の面白さを味わうことはできないだろう。
 国東半島の山に特有の奇岩絶峰の呈をなすスリリングな岩稜歩きはこの分岐を左に折れることから始まる。
 霊場巡りに興味はなくとも、是非とも歩いて欲しいルートだ。
 西尾根ルートの激しいアップダウンをクリアした後は再び渓谷ルートへと合流するため、津波戸山の中で最も長い鎖場と思われる岩壁をトラバースすることになる。
 ちょうど、その終端付近で同行してくださっていた『津波戸山を守る会』の方が何か叫びながら手招きしていた。
 「ここが探している四十番じゃ!」と『守る会』の人。
 「なんですとっ!」
 急いで駆け寄り、苔生した倒木の向こうを覗き込むと、湿った岩壁に探し求めていた第四十番札所の石仏がひっそりと鎮座している。
 「うーん、これは事前に場所を知っておかないと見つけることはできないなあ・・・」
 そう呟きながら、撮影完了。
 ありがたいことに、続く第四十二番もそこから少し下った場所にあると教えていただいた。
 アドバイスに従い、少し渓谷を下ってみると、すぐ足元に第四十二番の札所がある。
 こちらはらんぼ~流の索敵能力不足というか、観察力不足というか、前回までの山行で見落としていただけであった。
 まあ、言い訳させてもらえるなら ―― 光学迷彩(注3)で見えなかったのだ。
 何はともあれ、これで津波戸山の札所は全て撮影したことになる。
 興味のある向きは本記事最後のリンクからその成果をご覧いただきたい。
 さて、コンプリートは果たしたが、まだまだ行軍は半ばである(^^;
 薄暗い渓谷を10分ほど登ると、登山者の休憩所を兼ねた水月寺奥ノ院がある。
 以前も紹介したが、院の横には硯石水と名付けられた水場がある。
 通常、降水のあった翌日の水場の水をそのまま飲用するのは避けた方が無難だが、ここの水は岩の割れ目から染み出てきているのでまず大丈夫だろう。
 さらに登ること、5分ほどで山頂分岐に到着する。
 ここで左に進めば、2つの展望台を有する三角点(注4)。
 右に進めば、標高540メートルの本当の山頂に到達する。
 まずは型通りに左に進み、第一展望台で昼食をとる。
 その後、札所の場所を教えていただいたお礼に『守る会』の方を標高540メートルの本当の山頂へ案内した。
 ちなみに、山頂分岐にある道標には540メートルピークについて『ヤブ多し、登山道なし』と説明されている。
 地元の方もその言葉を鵜呑みにしていらっしゃるようで、驚いたことに、『守る会』の方たちもずいぶん長いこと山頂へは行ったことがないというのだ。
 「いや、ここまでのような手入れされた登山道はたしかにありませんが、マーカーはきちんと残されていますよ。踏み跡も僅かながらありますし、何よりヤブなんか茂っていません」と僕は説明した。「今年の3月に行きましたから間違いないです」
 言葉通りマーカーを辿りつつ進むと、さして苦労することなく、分岐から25分ほどで標高540メートルの山頂に出た。
 同行した商工観光課の方たちによると、山頂に残されている道標(注5)はどれも公的なものではないそうで、今度、杵築市の方できちんとした道標の設置を検討したいというお話まで飛び出した。
 その言葉も嬉しかったが、案内してきた『守る会』のお爺さんが道標の前に膝を折って一瞬手を合わせたのが何よりも印象に残った。
 僕のような「山屋」とは名ばかりの大した技術も知識もない半端者の行いが、地元の山を愛する人たちのお役に少しでも立ったのならこんなに嬉しいことはない。
 14時36分、無事駐車場へ下山。
 天候と地元の方のおもてなしに恵まれた素晴らしい山行であった。
津波戸山ルートマップ改訂版
  • 注1)「お参り」とは言うものの、不心得者のらんぼ~流は撮影するだけ(汗
  • 注2)「どうぎょうににん」と読む。西国巡礼者などがいつも弘法大師と一緒に巡礼しているという意で笠に書きつける語。
  • 注3)漫画家、士郎正宗の造語。体表面や衣服、機体等の色や模様を背景に合わせてリアルタイムに変更することで視覚的に偽装したり、光を透過・偏向させ視覚できなくするといった技術をいう。代表作の『攻殻機動隊』では、京レ製全天候型2902式熱光学迷彩「隠れ蓑」や東セラ製3302式熱光学迷彩がそれに当たる。「ステルス迷彩」とも。
  • 注4)通常、津波戸山の山頂と言えばこの三角点を指す。三角点のあるピークの標高は529.4メートル。
  • 注5)540メートルピークには山頂を示す道標が合わせて3つ立っているが、すべて個人の登山者が持参して設置したものらしい。
 津波戸山ルートマップ改訂版(PDF 168KB)  >>> DOWNLOAD
 津波戸山八十八ヶ所霊場札所一覧(完全版)  >>> 開く
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
津波戸山登山口への入口 津波戸山登山者用駐車場 第一番札所
津波戸山登山口への入口 (8:53)
もうお馴染みの感がある。
津波戸山登山者用駐車場 (8:58)
今回も相当数の参加者がいるようだ。
第一番札所 (9:26)
さて、ここからが本番である。
霊場巡路への分岐 西尾根に出て景色を楽しむ参加者 無明橋を渡る岡本さん
霊場巡路への分岐 (9:51)
横に渡された木の赤テープが目印だ。
西尾根に出て景色を楽しむ参加者。
この日は特別天候に恵まれていた。
無名橋を渡る岡本さん。
津波戸山は今回が初挑戦だという。
西尾根の頂点で記念写真 針の耳をくぐる岡本夫人 津波戸山を守る会の方にアドバイスを受けながら残る霊場を探索
西尾根の頂点で記念写真。
モデルは杵築市商工観光課の皆さん。
針の耳をくぐる岡本夫人 (10:41)
臆するどころか、余裕のポーズ(^^;
津波戸山を守る会の方にアドバイスを受けながら残る霊場を探索していると・・・。
第四十番札所 第四十二番札所 水月寺奥ノ院
第四十番札所 (11:15)
倒れた木の陰に隠れていらっしゃった。
さらに第四十二番札所の場所も教えてもらった。これで霊場コンプリートである(^^ 水月寺奥ノ院 (11:24)
横の硯石水に群がる登山者。
山頂分岐 第一展望台 守る会の方を540mピークにご案内
山頂分岐 (11:28)
道標が修復されていた(^^
第一展望台 (11:32)
ここでお約束の昼食タイム。(~12:35)
昼食後、守る会の方を540mピークにご案内。らんぼ~流の本領発揮だ(^^
津波戸山540mピーク 大師像への入口にある夫婦岩 弘法大師立像
津波戸山540mピーク (12:52)
ここが本当の山頂である。
復路は渓谷コースを下る (13:33)
写真は大師像への入口にある夫婦岩。
弘法大師立像 (13:34)
大正7年に安置されたものだという。
夫婦杉 登山口に下山 守る会の方から銀杏をいただいた
そばにある夫婦杉 (13:38)
前月についたばかりの看板だそうだ。
登山口に下山 (14:36)
写真は振り返って見た津波戸山。
帰りに守る会の方から銀杏をいただいた。思いがけないお土産である(^^
-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■PRIMUS(プリムス) P-114ナノストーブ■
登山用ストーブの老舗プリムスの誇る世界最小クラスのガスバーナー。超小型ながら火力は必要十分な2300kcal/h、重量はわずかに64グラム(圧電点火装置部含む)という優れもの。中央のバーナーヘッドから垂直に吹き出る炎はソロ用クッカーを使った調理に最適だ。惜しむらくは圧電点火装置の着火性能がイマイチなので、別途ライターを必携しておくこと。
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■スノーピーク(snow peak) ソロセット極チタン■
パッキングしやすい円筒形の1人用クッカー。収納時は内部に110gのガスカートリッジ2本を入れておくことができる。重量155gと超軽量のクッカーだが、チタンは熱伝導率が低いため内容物全体に熱が回りにくく、加熱部だけが焦げ付きやすいので、ラーメンなど汁物を中心としたメニューとなろう。

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■スノーピーク(snow peak) チタントレック900■
同社のソロセット極チタンをぴったり収納することができるチタン製のクッカー。前述のソロセット極チタンと合わせることで、手軽にもう1人分のキャパシティを増やすことができる便利なアイテム。上蓋は小型ながらフライパンになっているのでわずかに料理のバリエーションも増えるw

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大平山(扇山)・内山(扇山さくらの園~大平山~内山[撤退] 2009.11.29)
扇山さくらの園手前の車道より大平山(扇山)を望む  ―― 11月29日日曜日。
 先々週の鎮南山に続いて、新しい重登山靴の慣らしに近郊の低山に出かけるシリーズ(注1)。
 今回のターゲットは別府市からとりわけ目立つ大平山(扇山)とその背後に広がる内山である。

 アタック当日は午前10時前に自宅を出発。
 隣市の山ということで相変わらずスローペースのらんぼ~流である。
 さて、新しく購入したガイドブック(注2)によると、大平山の登山口は陸上自衛隊別府駐屯地の西側から境川に沿っていくと書かれている。
 しかし、この日はちょうど駐屯地の創立52周年記念行事が開催されていて、このあたりかと目星をつけた場所は臨時の駐車場となっていた。
 別に後ろめたいことをしているわけでもないので構わず奥へ行こうかと思ったものの、さすがに軍服姿で警備している自衛官の目の前を未許可車両に乗って侵入するのは気が引ける。
 仕方がないので、善良な市民の振りをして、警備の自衛官に大平山に登りたい旨を伝えると、ここからではなく別府国際ゴルフ場に行く道路の途中から登るように指導を受けた。
 それだと、おたくの用地の中を横切るような形になると思うのだが・・・と思いつつ、言葉に従いゴルフ場の方へ向かうと、自衛隊関係者や来賓を出迎えるためだろう、今度は駐屯地の裏門に仕官クラスの制服組が4人張り付いているのが見えた。
 素通りして見咎められるのも癪だし、どういう対応をするのか興味もあったので、車を降りて再び同じ質問をすると、さっきの場所からも登れるが、確かにこの先のさくらの園からも登ることができると言う。
 ・・・うむ、日本は本当に平和な国だ(^^
 扇山さくらの園には登山口の明確な表示はないが、後掲の写真のようにはっきりとわかる踏み跡がある。
 終点のゴルフ場まで何度か道路を往復してみたが、他に登山口らしき場所もないから、おそらくここから入山するのだろう。
 道路の脇に車を止め、11時14分、行軍開始。
 登山口から10分も歩かないうちに防火帯に出る。
 そのまま防火帯に沿って高度を上げていくわけだが、想像以上にこの行程がきつかった。
 特に今回はまだ新しい重登山靴を履いているのでなおさらだ。
 まあ、よい。苦痛を無視してこそのらんぼ~流だ。
 そう自分に言い聞かせながら登り続けていると、突然、背後から迫撃砲のような音が響いてきた。
 「 ―― な、敵襲かっ?」
 咄嗟の判断で右手のブッシュの中に身を潜め(嘘だけど)、背後を振り返ると、別府駐屯地のグラウンドに戦闘車両が数台走っているのが見えた。
 どうやら、創立記念行事の一環のアトラクションのようだ。
 「うおっ、あれはナナヨン(注3)じゃないか。併走しているのは、クーガー(注4)だな。しかし、第41普通科連隊には主力戦車は配備されていないはずだが・・・玖珠あたりから調達したのか?」
 興奮しつつ見ていると、戦車の後ろに控えていた203mm自走りゅう弾砲(注5)のアンバランスなほど長大な砲身が白煙を噴いた。
 数瞬遅れて、ひときわ大きな砲撃音が響く。
 「うがっ、あいつは ―― (以下略」(^^;

 個人的な趣味はさておき ――

 12時26分、大平山山頂に到着。
 遮蔽物が何もないので、展望は抜群だ。
 ちょうど昼時なので、食事の準備をしながら靴擦れの治療をした。
 鎮南山での経験から靴擦れのできそうな部分には予めテーピングテープを貼って保護していたのだが、剥がしてみるとテープの保護を通り越して大きな肉刺ができている。
 「う~む、後半戦が思いやられるな~」
 まあ、頑強な革靴が馴染むまでは通過儀礼として諦めるしかない。
 応急処置として肉刺の上に絆創膏を貼り、さらにその上から新しいテーピングテープで保護して靴下を履いた。
 カップヌードルだけのシンプルな食事を終え、13時20分、内山に向けて再起動。
 山頂にある「わくど岩」という巨石の左横を通過して10分ほど歩くと、明礬温泉への分岐がある。
 分岐をやり過ごし、しばらく歩いていると、道は次第に傾斜を増していった。
 「こ、こいつはきついな・・・」
 足の痛みを堪えて歩き続けたものの、据え付けのロープが掛かっているところに来て、僕はさすがに足を止めた。
 先ほど治療した箇所が激しく熱を持っているのがわかる。
 「う~む、背に腹は変えられん」
 ペースが落ちるのは覚悟のうえで、地面に対し少し斜めに足を置くように歩き方を変えた。
 厳しい急登を登りきると、次は下りだ。
 登りきった場所からは、大平山の山頂から内山方向を見たものとそっくり同じ光景が広がっている。
 「もう一度同じことを繰り返すのか・・・」
 ここまでの所要時間とプロトレックのアルチメーターが知らせる高度から、ここが山頂ではないことはわかっていたが、その現実を目の当たりにするとさすがにつらいものがある。
 気を取り直して斜面を下ると、降りついた鞍部に『別府市有林』と書かれた石柱が立っている。
 ここを境にして、道はさらに険しさを増していく。
 履き慣れた登山靴で歩けば、大したことのないレベルだが、新しい靴を慣らしに来ている身にははなはだこたえる(^^;
 さらに険しい急登を越えると、再度、目の前に同じ光景が広がった。
 「ぐ・・・ふっ」
 時刻は14時31分。
 肉体的な苦痛は無視するとして、今度は日没までに下山できるかどうか時間の方が怪しくなってきた。
 立ち止まって考えていても時間をロスするだけなので、とにかく進むことにして、歩きながら計画を立て直す。
 この時期、日没は16時40分前後、光源なしで行動できる限界時間は航海薄明(注6)の終わる17時30分付近である。
 山屋の基本としていつもヘッドライトは持ち歩いているので、日没後も行動不能に陥るおそれはない。
 しかし、ここまでのコースを振り返って考えると、マーカーはそれなりの間隔で設置されているものの、新しい落ち葉が降り積もっているせいで踏み跡はほとんど確認できない状態だ。
 さらに、先ほどから本格的に天候は崩れ始めているようで、薄くガスも立ち込め始めた。
 今回持参している非常用のe+LITEの光量は最大で16ルーメン、自分の足元を照らすには充分だが、離れた場所にあるマーカーを探しながら歩くには少し心許無いスペックだ。
 下山するのが日没後になるのは構わないが、ライトの必要になる17時30分より前には踏み跡の明らかな明礬分岐まで戻っておいたほうが無難だろう。
 諸条件を考え合わせ、先に進むのは15時30分までとタイムリミットを定めた。
 あとはひたすら歩くだけだ。
 痩せ尾根を越え、3つ目の急登を登りきり、ようやく斜面が緩やかになってきた頃、タイムリミットの15時30分になった。
 「くそ ――
 山頂はもうすぐそこのはずだ。
 自分で決めたタイムリミットを過ぎたのはわかっていたが、「もう1分だけ」と繰り返して、前へ歩き続けた。
 そんな僕の前にコース上、一株のツクシシャクナゲが現れた。
 「・・・これは!」
 山頂手前にシャクナゲの群落がある ―― もう少しだけと焦り始めた頭の中にガイドブックに書かれていたことがフラッシュバックのように思い出された。
 たしかシャクナゲの群落から山頂までは直線距離にして500メートルほどだったはずだ。
 わずかあと500メートル ―― しかし、今の僕にはそれは「わずか」な距離ではなかった。
 今の状況で500メートルの距離を往復するには最低でも30分はかかるだろう。
 そうなると、確実に山中で日没を迎える羽目になる。
 ここまでだらだらと歩いてきたが、残り距離の目安となるシャクナゲの群落に出たことで逆に踏ん切りがついた。
 「 ―― よし、撤収しよう!」
 僕は実際に声に出して撤収を宣言すると、来た道を戻ることにした。
 復路は全体として下ってはいるが、実際には大平山の山頂を含めて3つのピークを越えていかなければならない。
 思うようにペースが上がらない中、ついに小雨もぱらつき始めた。
 下りに入って、踵だけではなく両の小指も痛み始めたが、止まってケアしている時間はない。
 我慢して歩くこと1時間半、薄暗闇の中、17時03分に明礬分岐に到着。
 「着いた・・・」
 ここからなら、闇夜の中でも下山できる。
 安心したが、そのまま止まらずに大平山の山頂まで足を伸ばした。
 「おお・・・」
 17時14分、大平山山頂に到着。
 別府の夜景は綺麗だと聞いていたが、山頂から見る夜の街の灯はまた格別だ。
 とりあえず、足の手当てを兼ねて大休止。
 この際、辺りが完全に闇に包まれるのを待って、夜景を撮影して帰るのもよいだろう。
 靴下を脱ぐと案の定、肉刺がつぶれていて血が滲んでいる。
 靴下も血まみれだ(汗
 この先、大平山の単調な急坂を下らなければならないので、とにかく傷口を保護する必要があった。
 復路の途中から降り始めた雨はここにきて急激に強くなってきていた。
 「くそ、1分でいいからやんでくれ・・・」
 遮蔽物のない大平山。当然雨を遮る場所もない。
 開いたバックパックの中も、ファーストエイドキットも雨に打たれてみるみる濡れていった。
 とりあえず、車まで持ってくれればそれでよい。
 荒っぽい治療だったが、100円ショップで購入した滅菌済みのガーゼを傷口に当てがい、上からテープで巻いてがちがちに固めた。
 湿った靴下を履き、登山靴を履く。
 次に夜間行軍の準備だ。
 非常用のヘッドライトとレインウェアを取り出し、バックパックにザックカバーをかける。
 これでようやく人心地つくことができた。
 後は目の前の夜景を撮影して、下山するだけだ。
 ザックカバーの隙間からサイドパックにいつも入れてある小型の三脚を取り出してコンデジを取り付けた。
 ―― 時刻は17時40分。
 辺りはすっかり闇に包まれていた。
 すでに別府湾と空の境界線もどこだかわからなくなっている。
 あのシャクナゲの群落で引き返す決断をしてなければ、今頃、非常用ヘッドライトの頼りない明かりだけで山中を彷徨っていたかも知れない。
 「まあ、とりあえず、何とかなったなあ・・・」
 目の前に広がる夜景を眺めながら、僕は半年近くやめているタバコを無性に吸いたくなるのを覚えた ――

  • 注1)先週の津波戸山はアップダウンの激しいコースであることと団体行動であることを考慮して慣らしの必要のないトレイルラン用の靴で出かけた。ちなみに普段愛用しているザンバランは今月の始めからソール交換のため入院中w
  • 注2)前々回の鎮南山での反省を活かして遅ればせながら購入しました(^^;
  • 注3)74式戦車・・・略称74TK、愛称ナナヨン。105mm戦車砲に加え、電子化した射撃管制装置を搭載する。90式戦車の導入が進んでいる現在でも、配備数の上では第一線で活躍する陸上自衛隊の主力機甲戦力である。
  • 注4)96式装輪装甲車・・・略称WAPC、愛称はクーガー。陸上自衛隊で初めて制式採用された装輪装甲兵員輸送車である。
  • 注5)203mm自走りゅう弾砲・・・略称20HSP、愛称はサンダーボルト。オリジナルは米軍の開発したM110 203mm自走榴弾砲。陸上自衛隊のそれは改良型のM110A2をライセンス生産したもの。
  • 注6)薄明・・・日の出前及び日の入り後の薄暗闇の状態を指し、太陽高度により次の3つの薄明が定義されている。市民薄明(太陽高度-50分~-6度。まだ十分に明るさが残っていて、明かりなしで屋外で活動ができる明るさ)、航海薄明(太陽高度-6度~-12度。海面と空との境が見分けられる程度の明るさ)、天文薄明(太陽高度-12度~-18度。太陽からの光が完全になくなり、6等星が肉眼で見分けられるようになる明るさ)。
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
扇山さくらの園入口 扇山さくらの園の記念碑 防火帯に出る
扇山さくらの園入口 (11:14)
とりあえず、行軍開始。
扇山さくらの園の記念碑。
花の時期は一見の価値があるだろう。
防火帯に出る (11:23)
そのまま防火帯に沿って左へ進む。
踏み跡を発見 再び防火帯と合流 砲撃の音に驚いて振り返ると、祝典会場で空砲による模擬演習が始まっていた
踏み跡を発見 (11:28)
はるか上方の防火帯に通じている。
再び防火帯と合流 (11:41)
単調な急坂が足にこたえる(^^;
砲撃の音に驚いて振り返ると、祝典会場で空砲による模擬演習が始まっていた。
それにしても、きつい坂道である どうも、後ろが気になるらんぼ~流 「2km」と書かれた道標
それにしても、きつい坂道である。
歩荷訓練にはぴったりだろう・・・。
どうも、後ろが気になるらんぼ~流。
戦火の音に身体が反応するようだ(^^;
「2km」と書かれた道標 (12:11)
他にもこういう標識があったのだろうか?
大平山(扇山)山頂 山頂からは別府市街地が一望できる 湯煙の立っている様子がよくわかる
大平山(扇山)山頂 (12:26)
標高は810メートル。
山頂からは別府市街地が一望できる。
写真は全く遮蔽物が存在しない様子w
山頂より別府の温泉街を望む。
湯煙の立っている様子がよくわかる。
わくど岩の横を抜けて内山に向かう 明礬分岐 「別府私有林」の石柱
昼食後、再起動 (13:20)
わくど岩の横を抜けて内山に向かう。
明礬分岐 (13:28)
右に下ると、明礬温泉に出るのだろう。
「別府市有林」の石柱 (14:25)
この辺から道が険しくなってくる。
2つ目の岩峰を越えたところ 痩せ尾根を渡る 今回はここで撤退を決断した
2つ目の岩峰を越えたところ (14:31)
次に見えるピークが山頂なのだろうか?
痩せ尾根を渡る (14:53)
・・・想定外の険しさである(汗
シャクナゲの群落を確認 (15:34)
今回はここで撤退を決断した。
明礬分岐 再び、大平山山頂 大平山山頂から見た別府市の夜景
明礬分岐 (17:03)
何とか無事に下山できそうだ。
再び、大平山山頂 (17:14)
開き直って、大休止をとることにする。
大平山山頂から見た別府市の夜景。
まあ、今回はこれでよしとしよう・・・(^^;
夜間行軍開始 緊急用のe+LITEの光量はこの程度 駐車場所に到着
夜間行軍開始 (17:48)
雨足もかなり激しくなっていた。
緊急用のe+LITEの光量はこの程度。
自分の足元を照らすのが精一杯だ。
駐車場所に到着 (18:47)
いろいろと反省材料の多い山行だった。
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■モンベル(montbell) ストームクルーザー ジャケット■
国内アウトドア総合メーカー、モンベルが誇る全天候型のジャケット。防水性はもちろんのこと、動きやすさや着脱のしやすさなど、悪天候下でも快適に行動するための配慮がすみずみにまで行き届いている。ウインドブレーカーや防寒着としても活躍する汎用性の高いモデル。

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■PETZL(ペツル) e+LITE(イーライト)■
山屋たるもの日帰り登山でも緊急時に備えてヘッドランプはいつも持っておくべきもの。ペツルのe+LITEは16ルーメンと光量こそ小さいものの、電池込みの重さが28グラムと超軽量で常時携行するのに負担にならない。また、防水性能も高く、リチウム電池を使用するので電池を入れたままでも10年間保存できる優れものである。

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