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祖母山(北谷登山口~風穴~祖母山~国観峠~千間平~北谷登山口 2009.10.4)
祖母山風穴コース、二面岩展望台からの広大な眺め。  10月に入って最初の土曜日の夜、いつものように・・・というよりは、いくぶん早い時刻に隊長から出撃要請の電話がかかった。
 「あら、結構お早い時間に・・・」
 早いといってもすでに午後9時をまわっている。
 しかし、ここのところ、日付が変わってから連絡があることが続いていたので、これでも結構早い方なのだ。
 「うむ、意外と早く仕事にケリがついてな。 ―― で、いま、何してた?」
 「え、あ、まあ、ちと戦車の護衛(注1)を・・・、いえ、そんなことより、明日、行くんですか?」
 「おう!まあ、行き先は明日の朝に決めるとして、どこか軽めのところを考えておいてくれ」
 先月に引き続き、『軽めのところ』と言い残し、隊長は電話を切った。

 翌朝のこと ――
 僕たちが定めた目的地は祖母山であった。
 祖母といえば、大分県側から登ればかなり歯ごたえのある山だが、高千穂町五ヶ所から登ると比較的楽に行けるともっぱらの噂である。
 とりあえず、その噂を身をもって確認するために一度行ってみようじゃないかということで話がまとまったのだ。
 昨年の祖母山山開きの記事(→2008年5月記事)でも書いたが、らんぼ~流は祖母山と縁が薄い。
 今回も、コースのおぼろげな知識はあるが、実際に五ヶ所から登るのは初めてである。

 午前7時過ぎに大分市を出発。
 国道57号から県道8号に乗り換え、高千穂町五ヶ所の北谷登山口に到着したのは9時35分であった。
 登山口の駐車場にはまだ新しい東屋がある。
 その内壁には「祖母登山時の注意点」なる貼り紙があり、その中に『急登、危険箇所は午前中の登りコースに組み入れましょう』みたいなことが記されてあった。さらによく見ると、その下に手書きで『風穴コースは急登』のような意味の文章が書かれている。
 「おお、これは貴重な情報だな」
 「急な下り坂はしんどいから、先に風穴コースに行くことにしましょう」
 ルートが2つ以上ある場合、往路と復路は違う道を歩きたいと思うのが人情だ。
 お手軽と評判の千間平コースを往復するという思考など、我が隊には微塵もないw
 9時49分、登山口を出発。
 貼り紙のアドバイスに従い、風穴コースを行く。
 未舗装の作業道から右方向に折れ、沢を渡ると、道は急激に角度を増していった。
 スズタケの生い茂る急斜面の中、細い登山道が上の方へと伸びている。
 「・・・こ、これは先月に引き続き『軽め』ではないな」
 毎度のことだが、隊内からは早くも弱音が漏れ始めた。
 「そ、そうですね・・・」
 それでも休憩することなく小一時間歩き続けていると、目の前にアルミ製のはしごが現れた。
 見慣れた光景なので何気なくはしごに取り付くと、先行している隊長が声をあげた。
 「おい、ここが風穴じゃないのか?」
 はしごを登ってみると、確かに山頂とは逆の方向 ―― 右手の方に古びたロープが垂れている。
 「ああ、これですね。間違いないと思います」
 さて、洞窟となれば見過ごすわけには行かない。
 ここは突入あるのみだ。
 普段からバックパックの中に入れているヘッドライトと細引きのザイルを取り出す。
 とりあえず、斥候を兼ねて、らんぼ~流単騎で降下開始(^^
 「ぐあ、結構狭いですねえ・・・」
 くじゅうにある風穴(→2007年4月記事)と違い、奥行きはあるが、ずいぶん天井が低い。
 「大丈夫かあ~?」
 「おぞましい節足動物が天井を埋め尽くしていたり、ぱらぱらと首根っこに降ってこない限り、大丈夫です~」(注2)
 とりあえず、進めるところまでは進みたい。
 半分、腹ばいのような体勢でさらに奥の方へ這い進むと、わずかに広い空間に出た。といっても、しゃがんで体勢を入れ替えることができるくらいで、とても立って歩けるような広さではない。
 「ん~、まだ奥がありますねえ・・・」
 洞窟は入口から見ると、ちょうど「く」の字を左右反転させたような形に伸びていて、その上端からはさらに奥の方へ通じる横穴がある。その穴の向こう、水に濡れた地面には泥だらけのロープが伸びているからまだ終端ではないのだろう。
 しかし、天井までの高さはわずかに3~40センチくらいしかない。先に進むには匍匐前進の体勢で臨む必要がありそうだ。
 「まだ奥がありそうですが、この先はちょっとやばいかもですねえ。ケイビングの専用装備がないとやめておいたほうがよさそうです~」
 「おお~、無理はするな~」
 「りょ~か~い、撤収しま~す」
 短い時間だったが、心も身体も冷えた。やはり、洞窟とか防空壕は苦手だ(汗
 続いて、隊長も洞内を探索。両手を泥だらけにして戻って来た。
 「いや、満喫した、満喫!」
 こ、この人は・・・(^^;

 その後、身支度を整えて、登山道に復帰。
 この先も急な登りが延々と続く。
 何度か小休止をはさみながらも、12時15分、二面岩展望台に到着。
 展望台の名に恥じぬ通り、ここからの展望は素晴らしい。
 稜線上、南西方向に開けたテラスには視界を遮る樹木もなく、広大な眺めを楽しむことができる。
 二面岩展望台から30分ほど歩けば、祖母の山頂だ。
 さすがは百名山の一座である。風穴コースを歩いている途中はほとんど人に出会わなかったが、山頂は登山客でごった返していた。
 「さすがに落ち着いて食べれませんね。食事は他の場所でとりましょうか」
 「そうだのお・・・」
 というわけで、手早く撮影だけ済ませて、下山開始。
 昼食は復路の途中にある国観峠でとることにする。
 九合目小屋に立ち寄ってペットボトルに水を補給した後、13時59分、国観峠に到着。
 広々として大休止向きのこの場所は竹田市神原からのルートとの合流点でもある。
 昼食中、山頂から子ども連れの大パーティーが降りてきた。
 話を聞くと、麓の五ヶ所小学校の遠足だという。
 「最後の遠足なんです」と引率の女性教諭。
 どうやら、今年限りで閉校してしまうらしい。
 祖母北谷登山口までのルートを説明するガイドブックにはみな『五ヶ所小学校前の角を東に曲がり・・・』という記述がある。
 来年からはそうした記述も過去のものになってしまうのだな、と僕は思った。
 14時35分、昼食を終えた僕たちはお手軽と評判の千間平コースを登山口へと下り始めた。
 なるほど、たしかに楽なコースだ。
 膝が痛くなるような急な段差は皆無といってよいほどで、コース全体が緩やかなアップダウンで構成されている。
 これならば、小学生の遠足にも使えるだろう。
 4合目を過ぎたところで、先ほどの遠足の一行に追いついた。
 大人数のパーティーを追い抜くのは大変なので、一緒に歩かせてもらうことにする。
 これも何かの縁だろう(^^
 16時11分、無事に北谷登山口に下山。
 稀に見る天候に恵まれた素晴らしい山行であった。

  • 注1)最近らんぼ~流がハマっている「Alliance of Valiant Arms」というオンラインFPSのこと。
       戦車の護衛ミッションがウリの1つ。
  • 注2)らんぼ~流は基本的に足が8本以上ある虫の類は苦手である。
       ガキの頃、佐伯市の濃霞山にある防空壕跡に『基地』を設営していたとき、頭上の洞壁一面に大量のゲジゲジが蠢いて
       いるのを目撃し、心が一度壊れたw
高千穂町立五ヶ所小学校ブログ帰宅後、WEBで五ヶ所小学校のホームページを探したところ、ちょうどこの日の遠足の様子がブログで紹介されていました。閉校と同時にブログも閉鎖されるかも知れませんので、該当記事のスクリーンショットを当サイトにて保存・公開させていただきます。(記事の転載に関しては、五ヶ所小学校の井上教頭先生よりご許可をいただきました。この場を借りてお礼申し上げます)
>>>五ヶ所小学校ブログ2009年10月4日記事

(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
五ヶ所小学校前 五ヶ所小学校前の看板 一の鳥居
五ヶ所小学校前 (9:03)
北谷登山口へはここから東進する。
五ヶ所小学校前の看板。
九州自然歩道が赤線で示されている。
一の鳥居 (9:20)
昔はここに登山口があったという。
北谷登山口に到着 駐車場に設置されている東屋 東屋の内壁には祖母登山の心得を書いた紙が貼られている
北谷登山口に到着 (9:35)
駐車場は10数台程度なら入りそうだ。
駐車場に設置されている東屋。
水道とトイレも併設されている。
東屋の内壁には祖母登山の心得を書いた紙が貼られている。登山届もここに。
行軍開始 作業道との分岐 徒渉点
行軍開始 (9:49)
今回は往路に風穴コースを使用する。
作業道との分岐 (9:52)
ここから一度徒渉点まで下る。
徒渉点 (9:55)
沢を渡ると、本格的な登りが始まる。
登山道の様子 最初のアルミはしご 風穴
登山道の様子。
このコースは全般的に急な登りが続く。
最初のアルミはしご (10:47)
これを登りきると、右手に風穴がある。
風穴 (10:48)
さて、お約束の突撃タイムです(^^b
ヘッドライトを装着して、突入の準備をする甲斐隊長 先陣を切って、らんぼ~流突入 最奥部手前の岩塊
ヘッドライトを装着して、突入の準備をする甲斐隊長。当然、ザイルも持っている。 先陣を切って、らんぼ~流突入(^^
少し降りただけで、冷気を感じる。
最奥部手前の岩塊。一夏越えたにも関わらず、僅かに氷が残っている。
陽光へ向けて脱出 続いて、隊長も脱出 登山道に復帰
陽光へ向けて脱出。準備はしていたが、今回、ザイルの必要は感じなかった。 続いて、隊長も脱出。
短い時間だったが、とても楽しかった。
登山道に復帰 (11:08)
風穴横のはしごを登っていく。
朽木に生えた巨大なキノコ コース途中の岩峰で小休止 二面岩展望台に続く急坂を登る
朽木に生えた巨大なキノコ。
調べたけど、同定できませんでした(汗
コース途中の岩峰で小休止 (11:53)
高度感は抜群であるw
二面岩展望台に続く急坂を登る。
さすがに健脚向きと言われるコースだ。
二面岩展望台 二面岩展望台から祖母本峰を望む 山頂直下、最後の登り
二面岩展望台 (12:15)
ここからの眺望は素晴らしいの一言。
二面岩展望台から祖母本峰を望む。
間近で見ると、結構荒々しい山容だ。
山頂直下、最後の登り。
向こうから人の声が聞こえてくる(^^;
祖母山頂 らんぼ~流にしては珍しく、山頂道標にて記念写真を一枚 山頂にある祠
祖母山頂 (12:49)
相変わらず人の多い山である。
らんぼ~流にしては珍しく、山頂道標にて記念写真を一枚(^^; 山頂にある祠。
写真中央部、一等三角点も写っている。
祖母山頂からの展望 あまりの人の多さに山頂での昼食を断念 途中、水を補給するために九合目小屋に立ち寄る
祖母山頂からの展望。
傾山に至る長大な縦走路が見える。
あまりの人の多さに山頂での昼食を断念。復路の途中で食事にすることに。 途中、水を補給するために九合目小屋に立ち寄る。
祖母山九合目小屋 小屋の中を拝見 小屋から少し下ったところにある水場
祖母山九合目小屋 (13:16)
あけぼの山荘とも呼ばれている。
小屋の中を拝見。
この日は管理人は不在であった。
小屋から少し下ったところにある水場。
水量は少なかったが、綺麗な水だ。
朽木に群生していたキノコ 美しいスギゴケ 9合目の道標
朽木に群生していたキノコ。
これも同定できませんでした(^^;
美しいスギゴケ。
大きく成長した姿は森が豊かな証拠だ。
9合目の道標 (13:40)
千間平コースには立派な道標が完備。
8合目の道標 国観峠に到着 昼食後、再び下山開始
8合目の道標 (13:56)
道標は530メートル毎に設置されている。
国観峠に到着 (13:59)
ここで昼食をとることにする。
昼食後、再び下山開始 (14:35)
国観峠は神原コースとの分岐点である。
6合目の道標 三県境 緩木山・越敷岳への分岐
6合目の道標 (14:58)
もちろん、7合目の道標もありました(^^
三県境 (15:04)
大分・宮崎・熊本の県境に当たる。
緩木山・越敷岳への分岐 (15:05)
所要時間は2時間半ほどだそうだ。
このコースは総じて緩やかな道が続く 5合目の道標 千間平に到着
登山道の様子。
このコースは総じて緩やかな道が続く。
5合目の道標 (15:16)
ここなら、まず迷う心配はないだろう。
千間平に到着 (15:22)
「千間」というほど広くはない(^^;
4合目の道標 30人を超える大パーティーと合流 北谷登山口に下山
4合目の道標 (15:35)
このあとも1合目まで全ての地点に立派な道標が設置されていた。
30人を超える大パーティーと合流。
今年限りで閉校となる麓の五ヶ所小学校の最後の遠足だという。
北谷登山口に下山 (16:11)
稀に見る好天に恵まれた素晴らしい山行であった。
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五葉岳(登山口~お化粧山~ブナの三差路~お姫山~五葉岳 2009.10.18)
ブナの三差路のブナの木  今月の初めにトップページに導入したウェザーニューズ社のブログパーツによると、今週末は絶好の行楽日和らしい。
 駄目元で某隊長に連絡をとると上手い具合に今週末は時間が空いているという。
 「それでしたら ――
 僕はかねてからずっと心に引っかかっていた山行を実行に移すことを提案した。
 そう、一昨年の年末、登山口遥か手前の林道で我が隊の挑戦を退けた、あの五葉岳(→2007年12月記事)である。

 ―― アタック当日。
 午前6時半に大分市を出発。
 県道6号(宇目-日之影線)を遡り、8時28分に仲村橋を通過、日隠林道に入る。
 前回通行止めになっていた箇所も無事に通過。
 今年の夏に林道が復旧したという噂は本当だったようだ。
 ネットでの口コミでは九州でも屈指の悪路という触れ込みだが、それほど道の状態も悪くない。
 「うーむ、いい道ではないか」と、ハンドルを握る隊長がつまらなそうにそう呟くのが聞こえた(^^;(注1)
 8時55分、日隱山登山口を右手に見送る。
 さらに進むこと10分、『大吹谷・墓地入口』と書かれた大吹鉱山遺跡入口の標識を過ぎると、その先の道路際に「車両通行止」の看板が立てられていた。
 林道の入口から、距離にして8キロほどの場所だ。
 「あらら・・・またですか」
 まあ、ここまで来れれば目的地の登山口までは大した距離ではない。
 看板の前には他にも登山者のものらしい車が数台止められている。
 我々も徒歩で行こうと車を降りると、地元の方らしい登山者が「あんたらの車ならまだ奥に入れる」とアドバイスしてくれた。
 よくよく看板を見ると、この先は道がないわけではなく、地面に敷いた砂利がまだまだ鋭利な状態なのでパンクの恐れがあるという警告らしい。
 登山口はここから残り700メートルほどだが、お言葉に甘えて、さらに先に進むことにする。
 しばらく行くと、目印のゲートが見えてきた。
 ゲートの手前がお化粧山の登山口だ。
 今日はここから登るのでゲートから先に進む必要はないが、五葉岳へはこの先の大吹谷登山口から登るルートが最短である。当然、ゲートを越えて林道を進むが、夕方になるとゲートが閉じられることもあるというからこの先に車を駐車する場合は気をつけたほうがよい。
 さて、登山口直近の駐車スペースに車を入れた僕たちはのんびりと入山の準備に取り掛かった。
 今回、車中での作戦会議において、鹿納山へは立ち寄らないことにしたから時間的に余裕があるのだ。
 そうしているうちに先ほど僕たちにアドバイスをしてくれた女史が率いるパーティーが林道の向こうから現れ、一足先に入山して行った。
 「元気がいいなあ・・・」
 最近、特に体力の低下を気にしているらしい隊長が羨ましそうに呟いた。
 9時30分、先導するパーティーに少し遅れて、我が隊も入山。
 登山口からしばらくは荒れた杉林の中を歩く。ところどころ、道の端が崩れているところもあるので要注意だ。
 杉林を抜けるとガレた急坂に出る。
 この辺り、とにかく歩きにくいが、この涸れ沢を登りきるとあとは快適な尾根道となるので我慢して歩こう。
 10時30分、尾根道に出てからほとんど進まないうちにお化粧山の山頂に着く。
 ここは四方を樹木に囲まれ全くと言ってよいほど展望が利かない。山頂を示す道標がなければ、ピークであることさえ気付かないかも知れない(^^;
 山頂の道標をカメラに収め、そのまま先へ進む。
 11時1分、有名なブナの三差路に到着。
 見晴らしの良い広場に風格のあるブナの巨木が大きく枝を張っている。
 「おお~」
 隊長がここぞとばかりにシャッターを切っている。
 名前は『三差路』だが、ここは先ほど通過したお化粧山、お姫山、鹿納山の3峰と大吹谷登山口(注2)を結ぶこの辺りで最大の交差点である。
 予定通り、鹿納山へのピストンは見送り、お姫山へ向かう。
 ブナの三差路からお姫山山頂に向かうルート上の尾根道は、なだらかで日当たりもよく、今まで歩いた中でも格別に気分のよい道だ。
 「いや、ここは素晴らしいルートですよ!気に入りました!」
 どこがどう、素晴らしいのかはわからない。
 取り立ててここが素晴らしいのだという特別なポイントも見当たらないのだが、柔らかな日差しも、吹きぬける風も、染まり始めたばかりの目に優しい紅葉も、そこにあるすべての要素が皆渾然一体となってこそ感じられるような、それはそんな心地よさであった。
 興奮しつつ歩いていると、前方にぽっこりと突き出た岩峰が見えてくる。
 その岩峰の頂点がお姫山の山頂だ。
 11時43分、お姫山山頂に到着。
 僕たちはブナの三差路でかなり時間を喰ったので40分以上かかったが、実際はブナの三差路から30分程度で来ることができるだろう。
 時間もよいので、ここで昼食をとる。
 昼食後、12時20分に再起動。
 今回、最大の目的地である五葉岳に向かう。
 お姫山の直下には乙女山に向かう分岐があるが、無視して五葉岳へ。
 20分ほど歩くと、お姫山~五葉岳を結ぶ最低鞍部に出る。
 ここからの五葉岳の眺めはまた格別に素晴らしい。
 紅葉にはまだ早いかと思っていたが、荒々しい山肌を覆う木々はもう十分なほど色付いている。
 「うお~」
 隊長が興奮してカメラを振り回しているのが見える(^^;
 さて、五葉岳と言えば、トリカブトのお花畑で有名だ。
 地面に目を移すと、ちょうどこの辺りから大量のトリカブトが群落を作っているのがわかる。
 わずかに花の時機を逸していたにも関わらず、まだたくさんの紫色をした特徴的な花が辺り一面咲いていた。
 「おお、これはまたすごいものだな」
 全草に植物界最強の毒をもつトリカブトだが、見ている分には害はない。
 13時10分、五葉岳山頂に到着。
 ここから北に下ると、頭巾岳、夏木山へと向かうことができるが、今回はルートの確認をするだけにとどめる。
 13時29分、下山開始。
 復路は西尾根ルートを使って、大吹谷登山口へ下る。
 西尾根ルートは激しくガレた急斜面で不安定な浮石も多い。
 大怪我をするような場所ではないが、足元には注意したほうがよかろう。
 大規模な伐採地を通過し、しばらく下ると大吹谷登山口へ出る。
 さて、ここからお化粧山登山口まではもう一頑張り必要だ。
 15時11分、お化粧山登山口に到着。
 天候と紅葉に恵まれた素晴らしい山行であった。

  • 注1)某隊長は悪路走破に人生の108分の1を賭けているw
  • 注2)ブナの三差路から大吹谷登山口へ下るルートはあまり通る人もなく荒れているので注意が必要である。
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
仲村橋を渡り、日隠林道へ 唸りまくるwww 大山祇神社と書かれた鳥居
仲村橋を渡り、日隠林道へ (8:28)
林道走破を得意とする隊長の腕が・・・
唸りまくるwww
(元ネタ→ 2007年12月写真記事
大山祇神社と書かれた鳥居 (8:43)
お社がどこかにあるのだろうか?
鳥居の横にあった木仏 真新しい砂防ダム 日隱山登山口
鳥居の横にあった木仏。
あまりにも素朴な御姿である(^^;
真新しい砂防ダム。
「平成20年度治山」とある。
日隱山登山口 (8:55)
今回はさらに林道を先に進む。
大吹谷・女郎墓地入口 車両通行止の看板 登山口直近の駐車スペース
大吹鉱山遺跡入口 (9:06)
ここから歩いて30分かかるそうだ。
車両通行止の看板 (9:07)
林道入口から約8キロの地点である。
登山口直近の駐車スペース (9:26)
路肩に止めるようになるが道幅は広い。
登山口のすぐ先にあるゲート 五葉岳登山口を出発 登山道の様子
登山口のすぐ先にあるゲート。
この日は開いていた。
お化粧山登山口を出発 (9:30)
写真は先行する7人のパーティー。
登山道の様子。
コース序盤はスギ林の中を歩く。
スギ林を抜けると、涸れ沢に出る 涸れ沢を登りきって尾根へ お化粧山山頂
スギ林を抜けると、涸れ沢に出る。
ガレた急坂はひたすら登りにくい(^^;
涸れ沢を登りきって尾根へ。この先は五葉岳直下まで歩きやすい尾根道が続く。 お化粧山山頂 (10:30)
樹木に囲まれ展望はほとんど利かない。
お化粧山を後にして先に進む ブナの三差路 ブナの三差路からコースを左にとり、お姫山・五葉岳方面へ
お化粧山を後にして先に進む。
何とも気持ちのよい登山道だ(^^
ブナの三差路 (11:01)
ここでコースは二つに分岐する。
ブナの三差路からコースを左にとり、お姫山・五葉岳方面へ。
登山道から見た五葉岳 前方にお姫山が見えてくる 山頂直下の急坂に挑む甲斐隊長
登山道から見た五葉岳。
すでに紅葉が始まっている。
前方にお姫山が見えてくる。
ぽっこり突き出た岩峰は印象的だ。
山頂直下の急坂に挑む甲斐隊長。
太いロープがあるので難易度は低い。
お姫山山頂 お姫山山頂より乙女山を望む お姫山山頂で昼食タイム
お姫山山頂 (11:43)
甲斐隊長、久々の記念ショット(^^
お姫山山頂より乙女山を望む。
ここから30分ほどだが、今回はパス(^^;
お姫山山頂で昼食タイム (~12:20)
背後の一際目立つ岩峰は鹿納坊主。
見事に結実したアケボノソウ ユキノシタ科の植物、ジンジソウ 鮮烈なコバルトブルーの可憐な小花
ここで花の写真をまとめてみる。
まずは見事に結実したアケボノソウ。
次はユキノシタ科の植物、ジンジソウ。
有名なダイモンジソウと同じ仲間である。
鮮烈なコバルトブルーの可憐な小花。
とても特徴的なのに同定できません(汗
五葉岳と言えば、トリカブト トリカブトの実 トリカブトの大群落
五葉岳と言えば、トリカブト。
特に西側の斜面には大群落がある。
トリカブトの実。
先端が尖っていて痛そうだ(^^;
トリカブトの大群落。花の盛りはわずかに逃したが、それでも圧巻である。
可愛らしいマユミの実 ヤマボウシの実 お姫山近辺の木々にはサルノコシカケがたくさんついている
可愛らしいマユミの実。果皮が割れ、赤い種子が顔を覗かせている。 こちらはヤマボウシの実。
そのままで美味しく食べられます(^^
お姫山近辺の木々にはサルノコシカケがたくさんついている。
サルノコシカケ カワラタケ 朽木に生えていた奇妙な形のキノコ
こちらもサルノコシカケ。
北側の幹一面に群生している。
こちらはカワラタケ。枯木の凹凸による日陰に生える様子がよくわかる。 朽木に生えていた奇妙な形のキノコ。
正体は現在調査中(^^;
綺麗なオレンジ色のキノコ お姫山直下にある乙女山への分岐 分岐は無視して五葉岳へ
こちらも綺麗なオレンジ色のキノコ。
同じく正体不明です(汗
行動記録写真に戻る。
お姫山直下にある乙女山への分岐。
分岐は無視して五葉岳へ。お姫山山頂から20分ほどで最低鞍部へ出る。
お姫山~五葉岳の最低鞍部付近から見た五葉岳の紅葉 この日、出会った中で最も美しく紅葉していたヤマモミジ 山頂直下はかなりの急坂になっている
お姫山~五葉岳の最低鞍部付近から見た五葉岳の紅葉。かなり色づいている。 この日、出会った中で最も美しく紅葉していたヤマモミジ。 五葉岳山頂を目指す先行パーティー。
山頂直下はかなりの急坂になっている。
五葉岳山頂 写真中央は傾山、手前左が頭巾岳 遠くに祖母山が見える
五葉岳山頂 (13:10)
ここからは360度の展望が利く。
山頂からの展望。
写真中央は傾山、手前左が頭巾岳。
同じく山頂からの展望。
遠くに祖母山が見える。
ひたすら目立つ鹿納坊主 山頂の北側には頭巾岳・夏木山への道を示す道標がある 西尾根ルートで下山開始
そして、ひたすら目立つ鹿納坊主。
次回はぜひ立ち寄ってみよう(^^
山頂の北側には頭巾岳・夏木山への道を示す道標がある(行かないけどw)。 西尾根ルートで下山開始 (13:29)
写真は日隱林道の方向を示す道標。
そのすぐそばには「大吹谷下山↓」と書かれた道標も 西尾根ルートの途中には激しくガレた斜面もあり、とても歩きにくい 下り始めから45分ほどで伐採地に出る
そのすぐそばには「大吹谷下山↓」と書かれた道標も。今にも朽ち果てそうだ。 西尾根ルートの途中には激しくガレた斜面もあり、とても歩きにくい。 下り始めから45分ほどで伐採地に出る。
風倒木を処理したのだろうか?
大吹鉱山跡に下山 日隱林道をひたすら歩く ゲート前登山口へ到着
大吹谷登山口に下山 (14:35)
ここから林道を歩いて登山口へ戻る。
日隱林道をひたすら歩く。
本当は歩くの嫌いです(ぉ
お化粧山登山口へ到着 (15:11)
天候と紅葉に恵まれ、とても充実した山行であった。
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