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鎧ヶ岳・烏帽子岳・雨乞岳(登山口~鎧ヶ岳~烏帽子岳~雨乞岳 2009.5.3)
烏帽子岳登山道より雨乞岳を望む  大型連休初日の5月3日。
 朝の6時にいつもの場所で落ち合った僕と隊長は一路野津原町へと車を走らせた。
 今回の目的地は、普段、久住とか久住とか久住とかあっち方面の山に向かうときに何気なく通り過ぎている「県民の森」を構成する山々である。
 いつものようにガイドブックで道を確認しつつ、登山口である四辻希望の丘・県民の森キャンプ場を目指したのだが、行けども行けども目的地に到着しない。
 「おかしいなあ、この本の簡易マップによると、もうじき六叉路に出会うはずなんだけどなあ」
 「六叉路なんて本当にあるのか? ―― ぬ、もしかしてその本はっ!?」隊長はガイドブックの表紙を見るなり反応した。
 「去年の平治岳山行(→2008年6月記事)に持ってきていた、あの、信用できないガイドブック(注1)ではないか!」
 「ええ、まあ、そうですけど・・・。あ、あんなところに登山口が!」
 予想外の場所に登山口の道標を見つけた僕たちは、とりあえず車を降りて付近を確認した。
 チープな造りの割によく目立つ緑色の小さな道標には間違いなく『鎧ヶ岳登山口』と書いてあるのだが、あたりにはキャンプ場の施設などどこにも見当たらない。
 「どうみても、当初の目的地ではないな」
 「あ、ここに看板がありますよ。・・・むう、この道路は平成パークラインという名前らしいですね。キャンプ場は今来た道を戻ったさらに先です」
 「で、この案内板の地図にはどこにも六叉路などないが・・・。大体、四辻峠という名前からして四叉路だろう」
 「・・・ですね。あ、でも、この四叉路と少し北側にある三叉路を合わせて簡略化すると六叉路のような表記になるのではないかと ――
 「み、認めん!俺は認めんぞ!それを認めれば、碁盤の目でアミダくじが ―― (以下略」

 さて、案内板の地図によると、ちょうどこの場所は鎧ヶ岳と日平山とを結ぶ稜線上にあたるらしい。
 当初予定していた登山口だと、一度尾根まで登ってから東西に延びたT字路を行ったり来たりしなくてはならないが、ここからだと一回ピストンするだけで三座の頂上に立つことができる。
 それに最初から尾根道を歩けるのはなかなか気分がよいものだ。
 「この際、ここから入山しますか」
 「うむ、そうだな」
 そうと決まれば、話は早い。
 うまい具合に取付きのすぐそばに数台駐車できるだけのスペースもある。
 僕たちはそこに車を入れると、素早く準備をして出発した。
 入山時刻は9時12分。
 自然公園内だけあって、登山道はよく整備されている。下生えも少ない。
 「しかし、連休中だというのに誰もいないな」
 「ほんと、よいコースなのにもったいないですねえ」
 暢気に会話をしながら登っていると、目の前に鎖場が現れた。
 鎖場といっても、先月登った犬ヶ岳(→2009年4月記事)のような危険なそれではなく、鎖を手がかりに使わなくても十分に登れるような傾斜だ。
 鎖場をクリアすると、鎧ヶ岳の山頂である。
 取付きからわずか10分程度の行程だ。
 そのお手軽さは拍子抜けするほどだが、山頂からの眺めはなかなかのものだ。
 しばらく景色を楽しんだ後、次のピークである烏帽子岳に向かう。
 「ぬう・・・。この下りはどこまで続くんだ?」
 「下手したら、取付き点より下っているかも知れませんね」
 20分ほど下り続けて、鞍部に到着。ここからは清水寺への下山ルートも伸びている。
 足を止めずにそのまま烏帽子岳山頂へ。
 烏帽子岳山頂には9時52分に到着。
 さらに縦走路を進むと、当初予定していた登山口がある県民の森キャンプ場へ下るルートとの分岐点がある。
 「本来ならここからT字ピストンするはずだったんだよな・・・」
 分岐を示す道標を横目で見ながら、そのまま通過。
 最後の急登を15分足らずでやっつけ、10時23分、最終目的地の雨乞岳山頂へ到着した。
 ここは名前が示すとおり、一昔まで雨乞いの神事が行われていたと聞くが、その名残を見つけることはできなかった。
 山頂を示す道標の周りは下生えが刈り込まれていて、ちょっとした広場になっている。しかし、なだらかな頂の周りは樹木で囲まれていて展望はまったく利かない。
 昼食をとるにはさすがに時間が早いが、せっかくなので湯を沸かし、軽く行動食をつまむ。
 コーヒーを飲みながら、30分ほど休憩をとったあと、下山開始。
 下山といっても、往路を戻るしかないので、再び二座の山頂を経由しなくてはならない。
 「おい。・・・来るとき、登りより下りの方が時間かかったよな?」
 「ええ、コースタイムを見ると、そうですねえ・・・」
 いかに山好きとはいえ、消化試合となるとモチベーションが下がるものだ。
 「おい・・・ピーク、二つくらい増えてないか?」
 「鎧の肩のところでしょう(汗」
 「おい、途中、こんなに下ったか?」
 「ここは鎧のVネックの部分で ―― (以下略」
 12時4分、往路よりはるかに長く感じる登り坂に何度も挫けそうになりながらも、何とか下山。
 行程は短いものの、なかなか歯応えのある山行であった。

 注1)当サイトは他者や商品を名指しで批判しない方針なので、前回同様、ガイドブックの書名は公表しません。
    ちなみに2009年3月記事で書名を出している『分県登山ガイド(山と渓谷社)』とは違います(^^b


(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
平成パークライン沿いに駐車 平成森林公園の案内図 鎧ヶ岳登山口
平成パークライン沿いに駐車 (8:55)
鎧ヶ岳と日平山の鞍部にあたる場所だ。
平成森林公園の案内図。
相当に広大な代物だが知名度はないw
鎧ヶ岳登山口 (8:57)
チープだが、よく目立つ道標がある。
道路を挟んだ反対側には、日平山の登山口がある 行軍開始 登山道の様子
道路を挟んだ反対側には、日平山の登山口がある。 行軍開始 (9:12)
最初から尾根道というのは気分がよい。
登山道の様子。
よく手入れされているコースである。
オリエンテーリングのポイントだろうか? 急角度の登山道 鎧ヶ岳山頂
オリエンテーリングのポイントだろうか?
登山道沿いに複数設置されていた。
「おい、本当に家族向けの山なのか?」
「ええ、ガイドブックにはそう書いて・・・」
鎧ヶ岳山頂 (9:22)
歩き始めから10分、さくっと山頂到着w
山頂からの展望を楽しむ甲斐隊長 次のピークを目指して行動開始 予想外に高度を失い動揺する我が隊
山頂からの展望を楽しむ甲斐隊長。
なかなかの眺めである。
次のピークを目指して行動開始 (9:25)
まだ、足取りは軽い(^^
「ちょww どこまで降りるんだよw」
予想外に高度を失い動揺する我が隊。
浄水寺への分岐 烏帽子岳山頂 長者原(旧称)への分岐
浄水寺への分岐 (9:48)
「こ、今度は登るのか・・・(汗」
烏帽子岳山頂 (9:52)
ここからの展望もなかなかのもの。
長者原(旧称)への分岐 (10:08)
現在の呼称は「野鳥の森」だそうだ。
雨乞岳山頂 ホウチャクソウ オニコバノガマズミ
雨乞岳山頂 (10:23)
残念ながら展望はきかない。
ここで花の写真をまとめてみる。
まずはユリ科の植物、ホウチャクソウ。
そして、オニコバノガマズミ。
漢字では『鬼小葉の鎌酸実』と書く。
ハナイカダ キンラン 軽食をとった後、往路を戻る
こちらはハナイカダ(花筏)。
葉っぱの上に花が咲いています(^^b
キンランを発見!
絶滅危惧Ⅱ類に指定される希少種だ。
行動記録写真に戻る。
軽食をとった後、往路を戻る (11:05)
再び、烏帽子岳山頂 さらに鎧ヶ岳山頂 登山口へ下山
再び、烏帽子岳山頂 (11:31)
2度目の登頂はしんどいだけである(^^;
さらに鎧ヶ岳山頂 (11:56)
ここまで来れば、もう一息だ。
登山口へ下山 (12:04)
行程は短いものの、なかなか歩き甲斐のあるコースであった。
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