らんぼ~流 山屋の視点
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津波戸山 (登山口~山頂分岐~三角点~山頂分岐~津波戸山山頂 2009.3.1)
津波戸山山頂(標高540メートルピーク) 「市議選も終わったことだし、少し時間が取れた。とりあえず、どこか、行かないか?」
 隊長からそんな連絡が入ったのは、2月最後の木曜日の夜のことだった。
 「わかりました。それじゃあ、工藤隊員にも連絡を取ってみましょう」
 僕は律儀にそう言った。

 話は3週間ほど前に遡る。
 前回(→2009年2月記事)、久住山の山頂から工藤隊員に電話をかけた時のことだ ――

 「もしもし、工藤ちゃん? 今ねえ、僕と隊長、山の上にいるの(^^」
 「え、どこの頂上っすか?」
 「く、くじゅうw」
 「 ―― ええええええええっ!」
 電話の向こうで工藤隊員の絶叫が響いた。
 何故かはわからないが、工藤隊員は久住山に並々ならぬ執着があるらしく、行き先の希望を聞くたびに「くじゅうくじゅうくじゅう」とホニャララの一つ覚えのように連呼していた経緯がある。その希望をことごとく退けて他の山に連れまわしていた矢先、唐突に栄転が決まり、彼は福岡の方へ転居していった。
 「どうして、誘ってくれなかったんですか?」
 「だ、だって、行くのが決まったの、昨日の深夜・・・ていうか、本日未明だよ? 常識人として、さすがにその時間から大分に来いとは誘えないでしょう・・・」
 と、その時間に誘ってきた非常識なヒトを目の前にして僕はそう弁明した。
 「でも、何で、このタイミングで久住に行くんですか?」
 「え、え~と」僕は答えに窮した。「・・・お、お手軽だから?(^^b」
 「ツ ―――――――― 」 (回線切断)

 「 ―― と、そういうことがありましたから、今回はきっちりと誘ってみます(^^」
 「うむ、そうしてくれ!」

 「もしもし、工藤ちゃん? 今度の日曜日だけどさあ、今のところ大体60%くらいの確率で行軍予定」
 「え、本当ですか? それで行き先は ―― ?」
 「うん、まだ、どこって決まったわけじゃないんだけどさ・・・」
 「はい」
 「とりあえず、久住ではない(^^b」
 「ツ ―――――――― 」 (回線切断)

 ・・・閑話休題。

 アタック当日、僕たちは午前8時に大分市古国府のいつもの場所に集合した。
 目的地は杵築市山香にある津波戸山である。
 この山には昨年11月に行われた登山会に個人的に参加して登っている(→2008年11月記事)のだが、隊長が未踏であることと、この時期ツバキが見頃を迎えているという情報を得て作戦目標に定めることにした。
 それにこの山にはコンプリートしなければならないターゲットがある。それはこの山の中に散在する88ヶ所の霊場だ。
 前回、ここに来たときは88ヶ所中79ヶ所を巡拝、その御姿をカメラに収めている。
 それから、早4ヶ月・・・。
 今度こそ、残り9つの霊場を制覇、コンプリートしなくてはなるまい。

 駐車場に到着した僕たちは素早く準備をして山中に突入した。
 今回の山行では昨年の経験を活かし、巡拝路と霊場のおおよその場所を記録した自作の地図まで用意している。
 9時55分、津波戸山登山口を通過。
 それからおよそ10分も歩くと、旧海蔵寺跡に到着した。
 ここのそばにある第壱番札所から霊場巡りは始まるのだ。
 「さて、ここからが・・・」
 本番ですよ、と隊長に言葉をかけようと振り返ると、彼のヒトは驚愕の大口を開けて何かを指差していた。
 「 ―― な、何か見つけたのですか!?」
 「おう!花粉だっ!」
 隊長は空気中を漂うスギ花粉を指差していたのだった。
 「ええっ、よく見えませんが・・・」
 「ここに立って太陽の光を透かして見てみろ」
 言われるままに立ち位置を変えると、なるほど、光の具合で空中の花粉がよく見える。
 しかも、その量は半端ではない。
 「こ、これは・・・。うおっ!」
 「おおっ!」
 そう、声を上げたのは他でもない。
 ちょうど視線の先にある杉林が強風にあおられて大量の花粉を撒き散らしたのだ。
 僕たちは意図せず、その瞬間を目撃したのだった。
 「花粉が飛び散る瞬間をテレビで見たことあるけど、本当に黄色い煙のように見えるんだなあ・・・」隊長は嬉しそうに頷きながら、いそいそとカメラを杉林のほうに向けた。「また、ブワ~ッと飛ばないかなあ、こう、ブワ~~~ッとw」
 「しかし、花粉症のヒトにとっては悪夢のような光景でしょうね」僕は笑いながら言った。「あの直撃を受けたら、アナフィラキシーショックで死ぬかも知れませんねえ・・・」

 その後、僕たちは渓谷ルートから外れて、巡拝ルートに入った。
 単純に山頂に登るだけなら容易いが、霊場を巡るとなると、この山は途端に厳しくなる。
 5分も進まぬうちに最初の鎖場に到着。ここから先は鎖場の連続だ。
 前回、見落としていた霊場は9つ。その最初の霊場である五番札所は最初の鎖場の途中にあるものと当たりをつけていた。
 そして、案の定 ――
 「お! ―― あったぞ、これだ」先行している隊長から声が上がった。
 「これであと8つですね」ありがたい御姿を撮影しながら、僕は言った。
 続いて、九番、十八番、二十番と連続して発見、撮影を敢行。
 中には、どうしてこんな目立つところにある霊場を見落としていたんだろうと首をかしげるような場所もあった。
 難所の一つである針の耳を抜けて、一度谷に降り、再度尾根筋に上がる。
 「お、ここに二十六番があるぞ!」
 尾根に出ると同時に隊長が叫んだ。
 「思ったより順調だなあ・・・」続く三十四番札所を撮影しながら僕は一人ごちた。
 この調子でいけば、本当に今回の山行で全霊場をコンプリートできるかも知れない。
 しかし、その楽観的な予想はすぐに覆されることになる。
 「見つからん・・・」隊長が悔しそうに呟くのが聞こえた。
 おそらくは西尾根のどこかにあると思われる四十番札所がどうしても見つからないのだ。
 「うーむ、三十九番がここにあるから、このあたりだと思うんだけどなあ」
 正規のルートではない枝道でも踏み跡が伸びている場所にはすべて足を運んでいる。
 「やはり、谷の方にあるのかも知れませんね。もう、渓谷ルートに降りてみましょうか」
 僕たちは尾根での捜索を切り上げ、谷へ下った。
 西尾根から渓谷ルートへと伸びる鎖場はコース中で最長の部類に入るだろう。山肌をトラバース気味に少しずつ高度を下げていくと、降り立った場所に何と四十一番札所があった。
 「ぐはっ、番号が飛んだぞ!やっぱり四十番は尾根の上か?」
 「実はその次の四十二番も前回見つからなかった霊場なんですよ」
 「 ―― なにい!」
 一縷の望みを託して、四十一番の周辺を念入りに捜索してみたが、結局、四十番も四十二番も見つからなかった。
 「ちくしょう。こうなると、口惜しいのお・・・」
 「番号が飛んでいることもありますからねえ」僕は言った。事実、十三番から十五番までの霊場は西尾根ではなく、下山時に立ち寄ることにしている大師像のそばにあったりするのだ。
 しかし、ここで呆けていても仕方がない。
 僕たちは気を取り直すと、いったん霊場巡りを打ち切って山頂を目指すことにした。
 「いやあ、ようやく普通に歩けるなあ」
 「ですねえ。霊場を探しつつ登っていると、周りの景色を楽しむ余裕がなかなか生まれないですからねえ」
 西尾根から下る巡拝ルートと渓谷ルートとの合流点から山頂にかけては札所は存在しないので、普段通りの山歩きとなる。
 「それにしても ―― 」僕は今日のもうひとつのターゲットのことを思い出して言った。「ツバキの花が咲いてませんねえ」
 登山道にはそこらじゅうツバキの花が落ちているのだが、今まさに咲いているツバキの花は登り始めてからこちら一輪も見当たらなかった。
 「一週間か十日ばかり遅かったんだろうな。今年は特に暖冬だからなあ」
 「でも、タイミングさえあっていれば、ここはなかなか凄いことになってるでしょうねえ」
 僕は地面に散らばったたくさんのツバキの花を見て言った。

 その後、山頂分岐を経て、とりあえずの山頂である三角点(標高529.4m)へ。
 そこから歩いて5分ほどの第二展望台で昼食をとった。
 昼食後、再び山頂分岐へ戻り、下り始めようと思ったが、ここでらんぼ~流山屋の虫が騒ぎ出した。
 「本当の山頂に行ってみましょうか?」
 山頂分岐の標識には『⇒ 540mピークへ(ヤブ多し、登山道なし)』と書かれている。
 しかし、取り付きを見る限りでは、下生えはきれいに冬枯れしているようだ。それにマーカーも比較的新しいものが付けられている。案外、楽に本当の山頂へ立てるかも知れない。
 すでに下山モードに移行している隊長を説き伏せ、進軍開始。
 「わりあい歩きやすいルートですねえ」
 はっきりした踏み跡はないが、マーカーを頼りに歩けば迷うことはないだろう。
 13時45分、山頂分岐から歩くこと20分で540mピークに到着。
 四方を樹木に遮られているので展望はまったく望めないが、なかなか立派な道標が立っている。
 あとは霊場巡りの後半戦だ。
 特に六十六番以降の札所がある東尾根から見た津波戸山の山容は特筆に値しよう。
津波戸山ルートマップ改訂版  前回見落としていた七十二番札所も無事に発見。
 これでコンプリートまでは、四十番と四十二番の2ヶ所を残すのみとなった。
 さすがにここから引き返す余力はないので、その探索は次回以降の機会に譲ろう。
 15時45分、駐車場へ下山。
 天候に恵まれた2度目の津波戸山山行を終えた。

 津波戸山ルートマップ改訂版(PDF 789KB)  >>> DOWNLOAD
 津波戸山八十八ヶ所霊場札所一覧(更新)  >>> 開く
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
国道10号線にある案内看板 登山者専用駐車場 自作の地図を持って行軍開始
国道10号線にある案内看板 (9:25)
見落とすことはまずないだろう。
登山者専用駐車場 (9:30)
看板の裏にはマップが描かれてある。
自作の地図を持って行軍開始 (9:45)
今日こそは完全制覇を目指すのだ(^^
素朴なオブジェ 津波戸山登山口 旧海蔵寺跡
素朴なオブジェ。
駐車場直近の民家の庭先にある。
津波戸山登山口 (9:55)
何度見ても立派な案内看板だ。
旧海蔵寺跡 (10:05)
指差しているのは空気中のスギ花粉w
第壱番札所 八十八番札所への分岐 渓谷ルートを上へと急ぐ
第壱番札所 (10:10)
行軍中、事故が起きないように祈る。
八十八番札所への分岐 (10:20)
嬉しそうにトラロープを引く甲斐隊長。
渓谷ルートを上へと急ぐ。
前日までの雨で足元が緩い。
巡拝ルートへの分岐 第三番札所 最初の鎖場
巡拝ルートへの分岐 (10:30)
ここで左へ急旋回しよう。
第三番札所 (10:30)
分岐点直近の岩の上に鎮座している。
最初の鎖場 (10:35)
霊場巡りはここからが本番だ。
前回見落としていた第五番札所 無名橋 無名橋を渡る甲斐隊長
前回見落としていた第五番札所。
完全制覇へ向け、一歩前進(^^
無名橋 (10:50)
渡った先には第十番札所がある。
無名橋を渡る甲斐隊長。
経験値上昇中である(^^b
いったん尾根から下る 針の耳 次の尾根筋へ登る
いったん尾根から下る。
しっかりした鎖場が心強い。
針の耳 (11:20)
濡れた岩が滑ること、このうえない。
次の尾根筋へ登る。急な斜面には大抵鎖などの手がかりが設置されている。
尾根から見た光景 第四十番札所を探して彷徨う我が隊 尾根での捜索を切り上げ、渓谷ルートへ下る
尾根から見た光景。先ほど下ってきた尾根に20人ほどのパーティーが行軍中。 第四十番札所を探して彷徨う我が隊。
このあたりにあると思うのだが・・・。
尾根での捜索を切り上げ、渓谷ルートへ下る。この先にあることに望みをつなぐ。
津波戸山水月寺奥之院 仁聞の硯石水 硯石水の由来
津波戸山水月寺奥之院 (12:15)
登山者の休憩所も兼ねた施設だ。
仁聞の硯石水。
水月寺奥之院のすぐ横に湧き出ている。
硯石水の由来。写経の水を得るため、筆先で岩を突いたら湧いたと伝えられる。
山頂分岐 第一展望台 第一展望台から見た風景
山頂分岐 (12:25)
ひとまず三角点へ向かうことに。
第一展望台 (12:30)
この日は由布岳まで見通せた。
第一展望台から見た風景。
霞んでいるのは花粉のせいかもw
津波戸山三角点 第二展望台 第二展望台から見た風景
津波戸山三角点 (12:35)
一般的にはここが山頂とされている。
第二展望台 (12:40)
ここで昼食をいただきました(^^
第二展望台から見た風景。
遠くは周防灘まで見渡すことができる。
この日の昼食メニュー もうひとつの目的であるツバキ わずかに時機を逸したようだ
この日の昼食メニュー。
隊長は渋い顔をされていた(汗
ここで花の写真をまとめてみる。
まずはもうひとつの目的であるツバキ。
あたりにはたくさんの花が落ちていた。
わずかに時機を逸したようだ。
マムシグサの若芽 地面に落ちていたスギの花 謎の木の実
マムシグサの若芽。
最初、タケノコと勘違いしていた(^^;
地面に落ちていたスギの花。
振ると花粉が飛び散りそうである(汗
キノコの一種、ツチグリ。
とても面白い形をしている。
ミノムシを発見! 山頂分岐から540mピークへ マーカーを頼りに山頂を目指す
ミノムシを発見!
最近はすっかり見かけなくなった。
行動記録写真に戻る。
山頂分岐から540mピークへ (13:30)
マーカーを頼りに山頂を目指す。
はっきりした踏み跡は見当たらない。
津波戸山540メートルピーク(本当の山頂) 大師像への分岐点 弘法大師立像
津波戸山540メートルピーク (13:45)
展望はないが、ここが本来の山頂だ。
山頂分岐に戻り、下山開始。
写真は大師像への分岐点 (14:35)
弘法大師立像 (14:40)
こんな大きなものどうやってこの場所にw
大師像に設置された金属製の鎖 巡拝ルートへの分岐 東尾根に出る
大師像に設置された金属製の鎖。
目的は転倒防止?盗難防止?
巡拝ルートへの分岐 (14:45)
六十六~八十八番までの札所がある。
東尾根に出る (14:50)
写真は尾根から見た津波戸山三角点。
東尾根から見た風景 東尾根全景 第八十八番札所
同じく東尾根から見た風景。
とても個性的な山容をしている(^^
東尾根全景。
遥か先に八十八番札所がある。
第八十八番札所 (15:05)
二度目の札所巡りが終了した。
八十八番札所から見た山並み 渓谷ルートへ急降下 登山者専用駐車場へ下山
八十八番札所から見た山並み。
まさに奇岩絶峰の様を呈している。
渓谷ルートへ急降下。
とても長い鎖場だ。
登山者専用駐車場へ下山 (15:45)
天候に恵まれたよい山行だった(^^
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雲ケ岳・御許山(登山口~雲ケ岳~御許山大元神社 2009.3.20)
雲ケ岳山頂  「ところで、山岡くんは雲ケ岳という山に登ったことがあるかい?」
 3月に入って3週目の月曜日、僕は普段から懇意にしていただいている杵築市の観光課の方からそんなことを聞かれた。
 「山香にある山ですね。名前だけは知ってますけど、登ったことはないです。・・・それが何か?」
 「よかったら、らんぼ~何とかいうホームページで紹介して欲しいのだけど ――
 「うちのサイトで、ですか・・・」僕は唸った。
 ちなみにらんぼ~流が県内での登山の参考にしているのは、『分県登山ガイド(山と渓谷社)』というとてもメジャーなガイドブックである。もう10年以上も昔に購入した本なので、いい加減情報も古くなってきているのだが、なかなか買い替えるきっかけを見つけられずにいる代物だ。
 その本の御許山の項に少しだけ雲ケ岳に関する記述がある。そこには、『(御許山登山道の中ほどにある)地蔵の後方から右へは、雲ガ岳への切り開けが上がっている。しかし、これに登ったところで見通しはまったく利かない』と、まったくもって、身も蓋もない紹介をされているのだ。
 らんぼ~流の認識もその本の情報が元になっているので、未踏峰ではあるけれど、さすがに食指が動かない。
 「う~ん、何か特徴でもあれば別ですけど、あまり登ろうという気にはなりませんねえ」
 「いやいや、特徴ならありますよ。何と言っても、杵築市の最高峰ですから」
 「な、なんですと!」
 うまく乗せられているな~と思いつつ、『最高峰』という言葉に僕は思わず反応した。
 ・・・山屋の悲しい性である(^^;
 「そ、そいつは登らなくてはなりませんな。早速、次の祝日にでも行ってみようではないですか!」
 行くと決まれば、情報収集だ。
 その夜、インターネットで「雲ケ岳」を検索してみると、結構な数の記事がヒットした。
 その多くが最近のもので、特に去年の秋に地元の新聞で紹介された後、登ってみたという報告が目立った。
 それによると、山頂こそ展望がきかないものの、途中の展望台からの眺めは素晴らしく、また登山道も整備が行き届いているという。
 うちのガイドブック・・・さすがに買い替え時だろうか?(^^;

 そして、アタック当日 ――
 目的地である雲ケ岳は登山口から山頂まで往復2時間程度の山だ。
 のんびりと朝寝をしてから、9時半過ぎに大分市を出発。春分の日の今日、予報によると、風は強いが、天気は回復基調にある。現地に到着する頃には雲もかなり薄くなっているはずだ。
 国道10号を抜けていくのも面倒なので、高速を使う。大分農業公園のICで降りれば、登山口のある山香町山浦地区までは40分足らずで行くことができる。そう考えると、大分市在住の人間にとっては、案外身近な山といえるだろう。
 10時35分、地区の至るところに設置された案内看板のおかげで迷うことなく登山口に到着。
 目の前の鳥居をくぐって歩き始めると、ほどなく白山神社に着く。神社のすぐ横に登山道の起点を示す案内看板がある。頂上まで1,116メートル。ルート上にはその後も100メートル間隔で距離を示す道標が立てられている。
 行程が短く、先が見えている山は「まだか、まだか」と気付かないうちにペースがあがってしまって、かえってしんどい思いをすることがよくあるが、これだけ案内看板が充実しているとそういう心配もない。ありがたいことだ。
 歩き始めてから40分ほどで中展望台に到着。思った以上に展望が利く。
 その後、東西の弘法さまにお参りし、今回一番のポイントである大展望台へ。
 ここからの眺めは一見の価値があるだろう。眼下には、山頂方向を除く三方向、270度の角度のパノラマが広がっている。また、先ほどの中展望台と違い、複数のパーティーが同時に展望を楽しみながら腰を据えて食事が取れるほどのスペースもある。
 らんぼ~流も帰りにここで食事することにして、ひとまず山頂へ向かう。
 11時43分、山頂に到着。
 ガイドブックに書かれていた通り、山頂からは展望は望めない。しかし、道標の周りは綺麗に刈り込まれていて、手作りのベンチも備え付けられている。ファミリー登山など、ここでのんびりと過ごすのもありだろう。
 さて、ここまでの所要時間は1時間程度。
 このまま、大展望台へ引き返し、のんびりと食事をして帰るのも手だが、山屋としては少しばかり歩き足りない。
 ここの山頂から縦走路が伸びている御許山へは40分ほどで行けるというので、足を伸ばしてみることにする。
 縦走路はここまでの登山道にくらべると少し道幅が狭いが、下生えで歩きづらいということはない。
 しばらく歩くと、御許山の登山道と合流。合流地点の目印はお地蔵様だが、山肌の陰に隠れているので縦走路からは見えない。回り込んでお参りしよう(^^b
 御許山の登山道は長い間絶え間なく参拝者に使われているせいだろう、さすがに貫禄があって歩きやすい。
 古い道と新しい道。
 古くから使われてきた御許山の参道と、道沿いの切り株の断面も新しい雲ケ岳の登山道とを比較してみるのもなかなか興味深いものがある。
 さて、御許山の9合目にある大元神社へは12時13分に到着。
 ここは全国に4万数千社ある八幡社の総本社として君臨する宇佐神宮の奥宮にあたる。
 拝殿の向こうに見える鳥居の奥が本当の山頂だが、一般人は当然立ち入り禁止だ。
 ちょうど昼時で空腹を感じてきたが、如何ならんぼ~流でも神域で煮炊きする度胸はない(汗
 鳥居の奥、御許山の山頂にあるという三所御体(3つの巨岩らしい)に向かって参拝した後、往路を戻る。
 予定通り、雲ケ岳の大展望台で昼食をとった後、下山。
 下山時刻は13時40分であった。
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
山香町山浦郵便局そば 雲ケ岳登山口駐車場 民家の外壁にかけられた登山道マップ
山香町山浦郵便局そば (10:25)
真新しい案内看板があちこちにある。
雲ケ岳登山口駐車場 (10:35)
駐車スペースは10台程度。
駐車場横の民家の外壁にかけられた登山道マップ。素朴なつくりだが正確だ。
鳥居をくぐって行軍開始 白山神社 雲ケ岳登山道起点
鳥居をくぐって行軍開始 (10:47)
本来は下の巻き道を行くらしい(^^;
白山神社 (10:50)
御社の左側に取り付きがある。
雲ケ岳登山道起点 (10:50)
頂上までの距離は1116メートル。
100メートル間隔で案内標識がある 雲ケ岳入り口 500メートル付近にある大岩
気持ちのよい登山道。100メートル間隔で案内標識があるのはありがたい(^^ 雲ケ岳入り口 (11:02)
ここから本格的な山道となる。
500メートル付近にある大岩 (11:07)
最初の小休止を入れるならここだろう。
中間点 中展望台 中展望台からの眺め
中間点 (11:10)
この辺から徐々に傾斜がきつくなる。
中展望台 (11:18)
さて、どれほどの展望か・・・?
中展望台からの眺め。
鶴見・由布岳がくっきりと見える。
標識のない分岐点 西弘法さまへの分岐点 西弘法さまへ至る道
標識のない分岐点 (11:24)
本道はトラロープが張られた方だろう。
西弘法さまへの分岐点 (11:26)
当然、寄り道する(^^
西弘法さまへ至る道。
切り立った山壁の真下を通っている。
西弘法さま 東弘法さま 大展望台への分岐点
西弘法さま (11:28)
山壁に守られるように鎮座している。
折り返して、東弘法さまへ (11:31)
こちらは山頂へのルート上にある。
大展望台への分岐点 (11:35)
またまた寄り道するw
大展望台 大展望台からの眺め 目印の鯉幟
大展望台 (11:35)
場所も広く、昼食には最適の場所だ。
大展望台からの眺め。
山頂方向を除き、270度の展望が利く。
目印の鯉幟。風の強い時期は外されているのか、この日は揚がってなかった。
1100メートルの道標 雲ケ岳山頂 スミレ
1100メートルの道標 (11:42)
山頂はすぐそこだ。
雲ケ岳山頂 (11:43)
展望はないが、よく整備されている。
ここで花の写真をまとめてみる。春の里山といえば、まずスミレ属であろう。
ノイチゴの花 フウロケマン イノデの仲間
続いて、ノイチゴの花。
やがて、花弁が落ちて赤い実がつく。
こちらはフウロケマン(風露華鬘)。
ケシ科の植物なので有毒である(^^b
シダ植物の一種、イノデの仲間。
季節はもう春である(^^
山頂からそのまま御許山へ 御許山への縦走路 御許山登山道との合流点
行動記録写真に戻る(^^
山頂からそのまま御許山へ (11:45)
御許山への縦走路。
予想を超えてかなり高度を失った(汗
御許山登山道との合流点 (11:57)
ここからゆったりした登り道となる。
御許山登山道沿いにあるお地蔵様 御許山登山道 中央に置かれた石が妙に意味深だ
御許山登山道沿いにあるお地蔵様。
縦走路からは見えません(^^b
御許山登山道。
道幅も広く、とても歩きやすい(^^
―― け、結界か!
中央に置かれた石が妙に意味深だ(汗
林道との合流点 登山道終点の広場 大元神社に続く参道
林道との合流点 (12:07)
すぐ下には駐車場が見える。
登山道終点の広場。
左に曲がると、大元神社。
大元神社に続く参道。
向こうに神木のイチョウが見える。
参道横にあるトイレ 大元神社に到着 神木のイチョウ
参道横にあるトイレ。
さすがによく手入れされている。
大元神社に到着 (12:13)
この日は2人の参拝者がいた。
神木のイチョウ。
数年前、台風で倒れたという。
大元神社 拝殿の奥には鳥居が見える 拝殿の両側には「立入禁止」の札が立っている
大元神社。
宇佐神宮の奥宮にあたる。
拝殿の奥には鳥居が見える。
その奥が山頂だが、立ち入りは厳禁。
拝殿の両側には「立入禁止」の札が立っている。
大元八坂神社の鳥居 大元八坂神社 雲ケ岳登山口に下山
大元八坂神社の鳥居。
大元神社の向かいに位置している。
大元八坂神社 (12:15)
祭神は健速須佐之男命である。
雲ケ岳に引き返し、大展望台で昼食。
13時40分、雲ケ岳登山口に下山。
天候に恵まれたよい山行だった。
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両子山(両子寺~舗装道~両子山~お山巡り~両子寺 2009.3.29)
両子寺仁王像  その日の朝、僕はベッドの上の寝袋の中で、ひとり、悶々とした時間を過ごしていた(注1)。
 今日は法華院温泉山荘主催のくじゅう開山祭の2日目である。予定では午前11時より肥前ガ城で山頂祭が行われる日だ。
 「うーむ、しかしだなあ ――
 僕は唸りつつ、寝返りを打った。
 牧ノ戸から肥前ガ城に行くというのは、あまりにもお手軽すぎて少し味気ない。それに牧ノ戸から久住山方面に至る道はほんの一月前に歩いたばかりだ(→2009年2月記事)。
 ここはひとつ、初見のルートではあるけれど、赤川登山口から扇ガ鼻山頂を経由して肥前ガ城に行ってみるとするか。・・・だが、聞くところによると、赤川ルートというのはかなりしんどいところらしい。加えて、今日の天気は必ずしもよいとは言えず、下手をするとガスに巻かれる可能性がある。さらに言えば、昨夜はらんぼ~流にしては珍しく上司と酒など飲んでしまい、かなり頭も重かったりする。果たして、山頂祭の行われる時刻に間に合うように肥前ガ城山頂まで辿りつけるのか。いや、たとえ辿りつけるにしても、行くなら、今、この瞬間にも出発しなくては・・・ぐうぐう。

  ―― そして、午前9時20分、僕は二度寝から目覚めた(ぉ

 この時間から久住に向かっても、さすがに山頂祭には間に合わない。
 しかし、一度、山に登ると決めた手前、このまま自室に引きこもっているのも気分が悪い。YAHOOの天気予報でも午後から晴れるということなので、やはり外へ出かけるとしよう。
 昨夜準備しておいた装備を助手席に積み込むと、僕は適当に車を走らせた。
 今の季節なら、近郊の低山も面白い。
 いろいろと諸条件を考えて、最終的に目的地に定めたのは、国東半島最高峰の両子山。
 先週登った雲ケ岳と最高峰つながりで選んでみたw

 さて、登山口となる両子寺に到着したのは12時9分。
 無料駐車場に車をとめ、有名な仁王像のある参道を歩いていくと10分ほど(僕は撮影のために倍近い時間がかかっているが)で参拝受付所に着く。
 以前はここで登山が目的であることを伝えれば無料で境内に入れたらしいが、現在は入山料として100円を支払わなければならない。無論、拝観するなら別途料金が必要だ。
 境内に入り、書院の軒下を通って右手に進むと、舗装された登山道に突き当たる。
 この舗装道は山頂まで続いているので、登山靴で行くよりは普通のスニーカーで歩いた方が楽だろう。
 歩き始めてすぐ、右手に奥の院に通じる分岐点がある。それをやり過ごし、さらに5分ほど登ると、次にお山巡りルートへの分岐が現れる。
 お山巡りのルート上には両子山七不思議(注2)のうち、「鬼の背割り」と「針の耳」の2つがある。また、ルート沿いには百体観音というたくさんの観音様が祀られている。このルートは最終的に舗装路と合流するので、使わない手はない。
 らんぼ~流は下りで使うことにして、ひとまず舗装路を上へ進む。
 それにしても、結構、急な坂道である。特に序盤から中盤にかけてはふくらはぎが痛くなるような角度だ。
 「お、おのれ・・・」
 何度か立ち止まりつつも、意地になって歩き続けるらんぼ~流。
 舗装路でへばっていては、山屋の名折れである(^^;
 後半、少しずつ傾斜が緩やかになっていくのを感じながら30分ほど登り続けると、やがて主尾根に辿り着く。
 ちょうど目の前に『仏の里国東半島一周トレッキング』の道標が現れるので、それとわかるだろう。
 立ち止まり、山頂の方向を仰ぐと、巨大な鉄塔が見える。ここまで来れば、山頂まであと少しだ。
 13時8分、両子山山頂に到着。
 山頂には3つの無線中継所のアンテナと2階建ての展望台がある。
 展望台に上がって周囲を見渡すと、その展望の素晴らしさに驚くだろう。
 さすがに国東半島の最高峰である。視界を遮るような背の高い樹木もないので、360度展望がきく。
 昼食代わりにカロリーメイトを齧り、景色を見ながら、小休止(^^
 歩行時間が短いので、回復も早い。展望台を降り、下り始める頃には「もう一山行ってみよう」という気になった(^^;
 復路は予定通り、途中からお山巡りのルートに入る。
 舗装路と違い、やはり山道は楽しい。鬼の背割りを通り、月初めに行った津波戸山(→2009年3月記事)のそれよりも一回り狭い「針の耳」を抜けて、お山巡り完了。そのまま奥ノ院まで歩き、折り返して両子寺境内へ戻った。
 下山時刻は14時9分。
 人のよさそうな受付のおばさまに下山報告をして、本日一つ目の山行を終えた。

 (→次項、「猪群山」に続きます)

 注1)「常在戦場、常在山中」が信条のらんぼ~流。当然、家でも寝袋で寝ていたりする。ていうか、布団そのものを持っていない。掛け布団を買うくらいなら、汎用性の高い封筒型のシュラフを購入した方がよいと信じているw
 注2)「走水観音」、「無明橋」、「鬼橋」、「しぐれ紅葉」、「針の耳」、「鬼の背割り」、「鹿の爪割り」の7つ。

(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
両子寺駐車場に到着 ぐるりと参道をまわって歩く 有名な仁王像が見えてくる
両子寺駐車場に到着 (12:09)
まずは小僧の指差す方向へ進む。
ぐるりと参道をまわって歩く。この時期、周辺の桜は咲いていたりいなかったり。 有名な仁王像が見えてくる (12:13)
手前の赤い橋は無明橋。
山門をくぐる 参拝受付所 入山料は100円
山門をくぐる (12:18)
このへんから見どころ満載だ(^^;
参拝受付所 (12:25)
ここで拝観料(もしくは入山料)を払う。
入山料は100円也。
とても良心的な価格設定だ(^^
書院・客殿 平和の鐘 登山道入口にある道祖神
書院・客殿 (12:26)
お守りなどのグッズが販売されている。
戦後再建されたという平和の鐘。マナーさえ守れば、自由に撞いてもよいらしい。 登山道入口にある道祖神。
境界を守る神様である。
行軍開始 奥ノ院へ通じる分岐 登山道の様子
とりあえず、行軍開始 (12:31)
舗装道なのでいまいち気分が出ない。
歩き始めてすぐに奥ノ院へ通じる分岐があるが、まずはひたすら頂上を目指す。 登山道の様子。舗装してあるので歩きやすいものの、角度は結構厳しい(^^;;;
両子山は鹿の多い山である 山頂の手前にある道標 尾根道の向こうに巨大な鉄塔が見えてくると、頂上は近い
両子山は鹿の多い山である。
昼間だというのに、何度も遭遇した。
山頂の手前にある道標 (13:01)
国東半島一周トレッキングのものだ。
尾根道の向こうに巨大な鉄塔が見えてくると、頂上は近い。
両子山山頂 山頂にある展望台と無線中継所のアンテナ 展望台の上にある眺望案内板
両子山山頂 (13:08)
道標はなく、三角点のみであった。
山頂にある展望台と無線中継所のアンテナ。見晴らしはすこぶるよい(^^ 展望台の上にある眺望案内板。
半島最高峰だけに360度展望がきく。
展望台からの眺望 同じく展望台からの眺望。正面に見えるのは、尻付山(左)とハジカミ山(右) 同じく展望台より。写真左は豊後高田市の屋山
展望台からの眺望。写真ではわかりにくいが、姫島もくっきりと見える。 同じく展望台からの眺望。正面に見えるのは、尻付山(左)とハジカミ山(右)。 同じく展望台より。写真左は豊後高田市の屋山。麓に見えるのは、並石ダム。
タチツボスミレ マムシグサ ムラサキケマン
ここで花の写真をまとめてみる。
春といえば、お馴染みのタチツボスミレ。
今月初めはタケノコのような幼芽だけだったマムシグサも立派に成長している。 ムラサキケマン(紫華鬘)。
お寺のある山にはふさわしい花だ(^^
ハナダイコン 両子寺境内には早くも見事なシャクナゲが咲いていた ヤブツバキの花
こちらはハナダイコン。野菜の大根も放っておくと、よく似た白い花が咲く(^^b 山中はまだだったが、両子寺境内には早くも見事なシャクナゲが咲いていた。 一方、山の中ではまだヤブツバキの花が幅をきかせている。
地衣類も一斉に芽吹き始めている 地衣類は本当に綺麗な植物だ アミガサタケの一種
視線を地面に転ずると、地衣類も一斉に芽吹き始めているのがわかる。 コケという言葉はあまりイメージがよくないが、地衣類は本当に綺麗な植物だ。 アミガサタケの一種。日本では馴染みが薄いが、高級食材のひとつである。
下山開始 お山巡り分岐 お山巡りルートには両子山七不思議のうち、「鬼の背割り」と「針の耳」がある
未舗装の登山道もあるようだが、今回は往路を使って下山開始。 (13:16) お山巡り分岐 (13:42)
当初の予定通り、復路に使う。
お山巡りルートには両子山七不思議のうち、「鬼の背割り」と「針の耳」がある。
鬼の背割り 半島一周トレッキングの道標 針の耳
鬼の背割り-千徳坊という僧が岩を背で割って開いた通路だという。 (13:46) 半島一周トレッキングの道標 (13:48)
山頂で見た道はここに通じているらしい。
針の耳 (13:51)
両子山の針穴はかなり狭い(汗
「針の耳」周辺の岩壁の穴にも、たくさんの観音像が祀られている 針の耳を抜ける 百体観音
「針の耳」周辺の岩壁の穴にも、たくさんの観音像が祀られている。(=百体観音) 針の耳を抜ける。
一瞬、外の世界が眩しく感じるw
百体観音 (13:54)
全部で百体あるかどうかは不明(ぉ
奥ノ院まで足を伸ばしてみる 奥ノ院へ通じる細い道 降り口にあった案内板
登山口はすぐそこだが、せっかくなので奥ノ院まで足を伸ばしてみる。 奥ノ院へ通じる細い道。
雨で濡れていると滑りそうだ。
降り口にあった案内板。往路の途中には「鹿の爪石」というのがあったらしい・・・。
両子寺奥ノ院 奥ノ院岩屋洞窟 奥ノ院を後にし、境内の方へ降りる
両子寺奥ノ院 (13:59)
美しくて立派な建物だ。
奥ノ院岩屋洞窟。
千手観音像と不老長寿の霊水がある。
奥ノ院を後にし、境内の方へ降りる。
両側のシャクナゲはまだ咲いていない。
大講堂横を通過 護摩堂も素通り 両子寺受付所に下山
大講堂横を通過 (14:06)
横目で通り過ぎる罰当たりな山屋(汗
護摩堂も素通り (14:08)
次回は拝観料を払って見学しよう(^^;
両子寺受付所に下山 (14:09)
続いて、猪群山方面へ行軍開始。
icon -らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■MAGIC MOUNTAIN(マジックマウンテン) ポケッタブルパック■
テントや山小屋をベースにして近くの山頂にピストンしたり周辺を散策したりするのに便利なサブザック。他メーカーからも同様のアイテムがいくつか発売されているが、折り畳んだときのサイズ及び重量と強度とのバランスが最もとれているのがこの製品だと思う。重量220g、容量は15L。

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猪群山(登山口~猪群山~ストーンサークル 2009.3.29)
両子寺仁王像  さて、両子寺を後にした僕はそのまま県道29号を西に走り、一路豊後高田市へ向かっていた。
 妙に興がのって、本日2つ目の山に登ろうとしたはよいけれど、時刻はすでに午後2時をまわっている。ヘッドライトは常時携行しているので陽が落ちたところで立ち往生することはないが、あまり行程の長い山は避けておきたい。また、踏み跡が消えかかっているような入山者の少ない山も避けておいた方が無難だろう。
 となると、選択肢は限られてくる。
 出発時に装備と一緒に車に積み込んだガイドブックを参考にして熟考すること数分 ―― 最終的に選んだ場所は、ストーンサークルで有名な豊後高田市の猪群山だ。その本によれば、猪群山には登山道とは別に遊歩道もあるというので初見でも迷うことはないだろう。
 走水トンネルを越え、国東半島の中央部に位置する交差点を北進すると、やがて真玉町に向かう県道654号に出る。あとは右手に登山口を示す案内看板が現れるまで一本道だ。
 『猪群山登山道』と書かれた看板はとても目立つので見落とす心配はまずない。
 看板から登山口まではさらに車で10分ほどかかる。
 登山口までの道幅は車一台分しかないので、離合する場所を考えながら慎重に進む。今から登る人間はあまりいないだろうが、下りてくる登山者は多いはずだ。
 14時56分、結局1台も他の車両とすれ違うことなく、登山口の駐車場に到着。
 予想に反して、駐車場にも他に車影は見当たらない。
 この時間、真っ当な山屋はすでに下山して、近くの真玉温泉にでも浸かっているのだろう(^^;
 周囲の様子を撮影した後、手早く準備を整えて行軍開始。
 歩き始めてすぐに右手に山小屋が見えてくる。そばにはまだ新しい案内板と登山届けの記帳所がある。
 いつものように内部を拝見しようとドアノブに手をかけたが、残念ながら小屋には鍵がかかっていた。
 よく見ると、ドアには『YAMADA』と書かれた表札がかかっている。案内板には「山小屋」と表記されてあるが、登山者のための施設ではなく、管理棟か何かなのかも知れない。
 山小屋を後にして、さらに先に進む。よく手入れされた道は広々として気持ちがよい。
 秋の紅葉が楽しみなヤマモミジの並木道を過ぎると、「般若水」と書かれた立て札がある。どうやら水場のようだが、この時期は残念ながら水量が少なすぎて飲用には使えそうにない。
 このあたりからようやく山歩きらしい道になってくる。
 登山口から30分ほどで、一抱えも二抱えもあるような大きな石がそこらじゅうに転がっているところに出る。
 ここが「常盤の巨石群」と呼ばれる場所だ。その中心にある屹立した石の根元に刺さっている小さな板切れには『常盤の立石 H=11M W=14M』と書かれてある。
 巨石群を過ぎ、歩くこと15分で主尾根に出る。
 出た場所には、ちょうど、山頂方向と「展望のよいミニストーンサークル」と呼ばれている『いっぷく望』という場所に進む道との分岐点がある。例によって、予備知識なしで入山したのでこの日は『いっぷく望』への距離がわからずに先に山頂方向に向かったが、帰りに寄り道してみたところ、分岐点からわずかに1~2分の場所であった。この記事を読んで訪れてみようとする方は先に『いっぷく望』へ立ち寄り、景色を楽しみながら一息入れてもよいかも知れない。
 さて、分岐点から先は尾根道らしく比較的平坦だ。
 樹木に遮られて、途中の展望は楽しめないが、10分も歩けば山頂に着く。
 山頂はそこそこの広さがあり、小さな東屋も設置されていて、のんびりと寛ぐにはよい場所だ。
 しかし、この山のメインはやはり山頂から程近い場所にあるストーンサークルだろう。
 ストーンサークルに行くには、山頂から東に伸びている道を進む。案内板に従って、緩やかなアップダウンを行くと、5分ほどで到着だ。
 ストーンサークルの入口に設置されている看板には、『中央の巨石を中心に、直径は東西33メートル、南北42メートルの円状をなす。円周には16個の巨石を配置している。更にその外側には、直径約70メートルの円状をなすように24個の石が配置されている。その外側には、高さ1~2メートル、周囲279メートルの土坡をめぐらしている。この内側が神域であって、いつの時代かの祭祀遺跡と思われる。(後略)』と説明されている。
 その説明書きの通り、この場所が本当に遺跡かどうかは諸説あるが、そんな憶測を抜きにして見ても、ここは十分に魅力的な場所だ。
 看板から少し離れた場所には、陰陽石と呼ばれる一対の巨石が立っている。
 そこから先は「オミセン」と呼ばれる神域だ。
 その一対の巨石の間を通り抜け、神域に入ると、ようやく、猪群山のシンボルである神体石と対面することができる。
 「ううむ・・・。これが神体石というやつか・・・」
 期待していた分、僕はわずかに拍子抜けして呟いた。
 僕の神体石に対するイメージは11年前に出版されたガイドブックに紹介されている写真が元になっている。
 その11年という歳月の間に神体石の根元に生えていた木々は成長して大きくなり、その分、神体石が小さく縮んでしまったような感じがしたのだ。それに神体石に張られているはずの注連縄も朽ちて落ちてしまっている。
 「これは少し残念だな・・・」
 しかし、それを差し引いても、ここは一見の価値があろう。
 ここに至るまでの山中の様子とは全く異なった世界。
 そこここに巨石が配置された広々とした草原は、背の高い樹木の姿もまばらで、まるで何かに切り取られ、取り残されてしまった空間のようにそこに存在している。
 ともすれば、そんな錯覚さえ覚えてしまう。
 展望も山頂方向以外、270度見渡すことができる。
 神域に長居するのもどうかと思うが、この不思議な空間の草原の上にのんびりと寝転んでいつまでも雲を眺めていたい。
 そういう穏やかな気持ちになれる ―― ここはそんな場所であった。
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
両子寺を後にして豊後高田市へ向かう 県道29号から県道31号へ 真玉町の方向へ向かう
両子寺を後にして豊後高田市へ向かう。
写真は県道29号の走水トンネル。 
県道29号から県道31号へ。
車道から見える景観は美しいの一言。
さらに県道548、654と乗り換え、真玉町の方向へ向かう。
猪群山登山道入口 猪群山登山口駐車場 駐車場横のトイレ
猪群山登山道入口 (14:47)
登山口まではさらに車で10分程かかる。
猪群山登山口駐車場 (14:56)
普通車なら10台程度駐車が可能だ。
駐車場横のトイレ。
きちんとティッシュも用意されていた。
山小屋 山小屋のそばにある案内板と記帳所 あらためて行軍開始
山小屋 (15:01)
入口には鍵がかかっていた(^^;
山小屋のそばにある案内板と記帳所。
どちらもまだ真新しい。
では、あらためて行軍開始 (15:05)
藤棚(?)のトンネルを抜けて山中へ。
山小屋からしばらくモミジの道が続く 般若水 登山道の様子
山小屋からしばらくモミジの道が続く。
秋の紅葉が楽しみな場所だ。
般若水 (15:10)
わずかに水はあるが飲めそうにない(汗
登山道の様子。
里山らしく気持ちのよい道だ。
石垣の跡も多い 支尾根へ出る 炭焼き窯の跡
崩れかかっているが、石垣の跡も多い。
古くから人が入っているのだろう。
支尾根へ出る (15:17)
尾根道なので日当たりもよい。
炭焼き窯の跡 (15:22)
ここに至るまで、他に数ヶ所確認できた。
天与水 植林の記録を記した石 常盤の巨石群
天与水 (15:23)
渇水期、天は我を見放していた(^^;
植林の記録を記した石 (15:26)
この少し先にも一ヶ所確認できた。
常盤の巨石群 (15:29)
このへんから猪群山らしくなってくる。
常盤の立石 あせふき場 主尾根に到着
常盤の立石 (15:32)
巨石群の中心的存在である。
あせふき場 (15:41)
おっしゃるとおり、もう汗だくです・・・(^^;
主尾根に到着 (15:47)
まずは山頂へ向かうことに。
猪群山山頂 山頂にある東屋 ストーンサークルへの道標
猪群山山頂 (15:56)
標高は458.2メートル。
山頂にある東屋。
ここから臼野に下るコースもある。
ストーンサークルへの道標。
山頂から東方向に伸びている。
猪群山ストーンサークル ストーンサークルの入口、陰陽石 神体石
猪群山ストーンサークル (16:02)
入口には金属製の説明板がある。
ストーンサークルの入口、陰陽石。
この先は「オミセン」と呼ばれる神域だ。
神体石。周りの木が成長して、ガイドブックの写真とはかなり印象が違っていた。
残念なことに、神体石に張られていた注連縄も朽ち落ちている ストーンサークルからの展望 同じく、ストーンサークルからの展望
残念なことに、神体石に張られていた注連縄も朽ち落ちている。 ストーンサークルからの展望。
尻付山、ハジカミ山もよく見える。
同じく、ストーンサークルからの展望。
広々として気持ちのよい場所だ(^^
猪群山山頂に戻る 主尾根分岐 いっぷく望
猪群山山頂に戻る (16:30)
夕暮れにつき、少しペースをあげて歩く。
主尾根分岐 (16:35)
時間はないが、「いっぷく望」へ寄り道w
いっぷく望 (16:36)
ここからの景観はすこぶるよい。
いっぷく望からの眺望 同じく、いっぷく望からの眺望 駐車場に下山
いっぷく望からの眺望。
山頂のある北側以外、見通しがきく。
同じく、いっぷく望からの眺望。
豊後高田市が一望できる。
駐車場に下山 (17:09)
天候に恵まれたよい山行だった(^^
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■trangia(トランギア) メスティン TR210■
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