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第56回くじゅう山開き (今水~東尾根~大船山~黒岳・風穴分岐~今水 2008.6.1)
第56回くじゅう山開き(大船山山頂)
‐2008 山開き探訪‐
くじゅう山系 大船山にて怒涛の最終回

 ひょんなことから、県内で行われている山開きを熱く静かにレポートしているらんぼ~流。
 その、シーズン最後を飾るくじゅう連山の山開きが6月1日、大船山山頂で行われた。

 以下はその2日前にらんぼ~流と主催者である竹田市商工観光課の職員との間に交わされた通信の記録である。


 通信記録 2008/5/29 15:24
 [ ら:らんぼ~流、ス:主催スタッフ ]

 ----- 前 略 -----
 ら 「・・・繰り返す。山頂神事は午前10時からで間違いないんだな?」
 ス 「ええ、間違いありません。これは確定事項です、オーバー」
 ら 「大船山山頂に10時というのは少し無理がないか? 一体、貴軍はどこから侵攻するつもりか?」
 ス 「法華院温泉から7時に出発いたします、オーバー」
 ら 「・・・ぜ、前線基地からか!?」
 ス 「はい。前夜はビール飲んでドンチャン騒ぎです、オーバー」
 ら 「前日泊できない一般参加の義勇軍のことは考えているのか? 長者原からだと攻略目標まで4時間はかかるぞ」
 ス 「んじゃ、早く起きれば~? オーバー」
 ら 「なっ、こ、これは挑戦だな! 我が隊に対する挑戦だな!」
 ----- 後 略 -----


 ・・・すまない、興奮した(汗
 実際には、ビール飲んで云々などという破天荒なやりとりはなく、職員の方にはとても丁寧な電話対応をしていただいた。
 しかし、表現に個人的趣味による妄想が含まれているものの、山開きの開始時刻については嘘偽りなく実際の時間をあてている。
 通信記録にもあるように大船山山頂に10時に到着するためには、最も一般的な長者原からのルートだと朝の6時前には出発しなければならない。そこから、さらに逆算すると、大分市を出るのは朝の4時前ということになる。
 「・・・というわけなんですが」
 「オレ、起きる自信ないぞ」前夜は社の飲み会があるという隊長は自信を持って言った。
 「ガラン台から入れば、3時間程度で登頂することができますが・・・」
 「それでも、3時間か。もっと早く着くルートはないのか?」

 そして、アタック当日。
 いつもの場所に集まってから、大分市内を午前5時に出発。さらに今回初参加の工藤隊員と久住町の七里田温泉で合流した。
 「では、今水登山口に向かいましょう」
 インターネットで調べた結果、初見ではあるが、僕たちは今水からガラン台東尾根を経由し山頂に至るというルートを利用することにした。情報によると、このルートは大船山山頂に到達する最短ルートであり、途中のロケーションはあまり期待できないものの2時間半で山頂まで行くことができるという。我が隊ののんびりペースでも3時間あれば十分登頂可能だろう。
 6時45分に登山口に到着した僕たちは手早く準備をして山道に分け入った。
 30分も歩くとガラン台への分岐があるが、無視して風穴方面へ進む。
 さらに20分も歩くと、誤記で有名な今水分岐の標識がある。後続の登山者が誤った道に踏み込まないようにと、先人が枝で間違ったルートをふさいだり、案内標識の余白部分に細いボールペンで正しいルートを示したりしてくれているが、あまりにも正々堂々とした案内標識の存在感の前ではよほど注意力がない限り気づくのは難しいだろう。どこの山でもそうだが、事前にルートの調査をして入山するという基本を忘れないようにしたい。
 今水分岐から15分ほどで「前セリ」に着く。ここも迷いやすい分岐ポイントで、予備知識がなければ分岐点そのものを見落としてしまう危険がある。何しろ「前セリ」という場所の標識がなくなっているのだ(2008年6月現在)。インターネットで得た予備知識によると、以前は小さいながらも「前セリ」という案内標識があったそうだが、いつの間にかなくなってしまったらしい。
 この登山道は総じてしっかりした踏み跡があるので道そのものを見失う危険は少ないが、案内標識に不備が多いので間違ったルートに踏み込む危険が高い。くれぐれもルートの下調べは忘れないようにしたい。
 さて、前セリから30分ほど進むと、ようやく視界が開けてくる。
 赤と白のポールが立てられた広場からは目的地である大船山の山頂と谷を挟んで後方に聳える黒岳の雄姿を望むことができる。
 広場から再び林の中に入って1時間半ほど歩き続けると、ようやく大船山の山頂だ。
 最短コースゆえの急登に何度も小休止を取った結果、山頂に着いたのは9時50分。
 山開き行事開始のわずか10分前だ(^^;
 後掲の写真を見ていただくとわかるが、山頂はものすごい人だかりだ。山頂の隅に座っている人など、一歩間違えばそのまま滑落していきそうなほどである。
 そして、10時。予定通り、山開きが始まった。
 その詳しい様子は、写真記事のほうでご覧いただきたい。
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
登山口直近の駐車スペース 今水登山口 七里田への分岐
登山口直近の駐車スペース (6:45)
取付きまで歩いて15秒の場所だ(^^
今水登山口 (6:50)
写真中央の標識には「今水」とある。
七里田への分岐 (7:00)
無視して黒岳方向へ直進する。
どういうわけか有刺鉄線がある ガラン台分岐 再び有刺鉄線の張られた柵
どういうわけか有刺鉄線がある (7;10)
標識に従って、間を抜けるように直進。
ガラン台分岐 (7:15)
まっすぐ「風穴」方面へ進もう。
再び有刺鉄線の張られた柵 (7:20)
ここも標識通りに横を抜け、直進する。
よく目立つ標識 今水分岐 東尾根の入り口、「前セリ」
よく目立つ標識 (7:25)
「風穴・黒岳・大船 ↑」と書いてある。
誤記で有名な今水分岐 (7:35)
大船・黒岳には赤矢印の方向へ進む。
東尾根の入り口、「前セリ」 (7:55)
大船山は赤、黒岳方面へは黄で図示。
紅白のポールの広場 黒岳を激写する工藤隊員 展望台から下界を望む工藤隊員
紅白のポールの広場 (8:20)
このあたりから展望が開けてくる。
黒岳を激写する工藤隊員。
初参加だが、健脚の持ち主である。
展望台から下界を望む工藤隊員。リアクションは薄いが、感動しているらしい(^^
展望台からの眺め ようやく山頂が見える 御池
前の写真で工藤隊員の見ている風景。
新緑と水の張られた水田が美しい。
ようやく山頂が見える (9:40)
すでにものすごい数の先客が・・・(汗
御池 (9:45)
左手に見送りつつ頂上を目指す。
大船山山頂 神妙に神事を待つわんこ 第56回くじゅう山開き・神事
大船山山頂 (9:50)
神事開始前に到着することができた(^^
神妙に神事を待つわんこ。
テラカワユス・・・(><;;;
第56回くじゅう山開き・神事 (10:00)
人が多すぎて、撮影に苦労した(^^;
全員で万歳三唱 記念品のペナントが配布された 記念品のペナント
主催者挨拶、来賓の言葉に続いて、全員で万歳三唱 (10:15) その後、スタッフの手で記念品のペナントが配布された。 記念品のペナント。
バンダナの方が使い道あるのだが・・・。
避難小屋跡 昼食メニューのめじろんラーメン 工藤隊員、初登頂記念の1枚
3分ほど登山道を戻り、避難小屋跡へ。
横の草むらで昼食タイムだ (10:40)
昼食メニューのめじろんラーメン。当サイトはおおいた国体を応援していますw 再び山頂へ戻る (12:15)
工藤隊員、初登頂記念の1枚(^^
山頂から見た米窪と北大船山 段原 北大船山山頂
山頂から見た米窪と北大船山。
ミヤマキリシマの開花を肉眼で確認。
段原 (12:35)
荷物をデポして北大船山に向かう。
北大船山山頂 (12:45)
標高は1706メートル。
北大船山より大船山を望む くじゅうの初夏を彩るミヤマキリシマ ツクシドウダン
北大船山より大船山を望む。稜線のミヤマキリシマは3分咲きといったところか。 ここで花の写真をまとめてみる。まずは、くじゅうの初夏を彩るミヤマキリシマ。 ツクシドウダン。
変わった形の花だが、ツツジの仲間。
可憐なイワカガミ ホコリタケの一種 蝉の抜け殻
可憐なイワカガミ。光沢のある葉が鏡のように見えることから、この名がついた。 花ではないが、ホコリタケの一種。指で押すと、頂部の穴から胞子が出てくる。 もはや植物でもないが、蝉の抜け殻。
もうどこかで鳴いているのだろうか?
段原から風穴へと下山開始 大戸越方面との分岐点 ミヤマキリシマ漕ぎの終点にある大岩
行動記録写真に戻る。
段原から風穴へと下山開始 (13:00)
大戸越方面との分岐点 (13:10)
当然、風穴(黒岳方向)に向かう。
ヤブ漕ぎならぬミヤマキリシマ漕ぎの終点にある大岩 (13:25)
登山道は一気に高度を下げていく 風穴と岳麓寺の分岐点 上峠への分岐点
前の写真の大岩を過ぎると、登山道は一気に高度を下げていく。 風穴と岳麓寺の分岐点 (14:15)
今水に下るには岳麓寺方向に進む。
上峠への分岐点 (14:30)
無視して岳麓寺方向へ直進する。
前セリへ到着 今水分岐 今水登山口へ下山
前セリへ到着 (14:40)
当然、赤い矢印のように下ってきた。
今水分岐 (14:45)
あとは往路を戻るだけである。
今水登山口へ下山 (15:20)
頂上以外は静かな山行が楽しめた(^^
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平治岳(吉部~大窓~平治岳~大戸越~大船林道~吉部 2008.6.8)
山肌を覆うミヤマキリシマ(平治岳)  その山行計画は唐突に決定した。
 金曜の夜、21時23分(注1)、某隊長から通信が入ったのだ。
 「明日だが、急に休みがとれた。『これぞ、ミヤマキリシマ!』というのを見に連れて行ってくれ」
 ・・・スクランブルの要請である(汗
 「これぞという群落があるのは、近場だと阿蘇か平治岳でしょうね・・・」
 「平治岳に行こう。あと、くじゅうで行ってないところはあそこだけだ」
 「了解です」
 半ば義務感で登っていた山開きシーズンも終わり、これからは静かな山行が楽しめると思っていた矢先に急遽行くこととなったミヤマキリシマ鑑賞登山。それも行き先はこの時期混雑必至の平治岳である。できるだけ人の多いルートは避けたいところだ。
 話し合った結果、吉部から登る大窓コースを行くことにした。2人とも初見のルートだが、ガイドブックもあることだし、まあ、何とかなるだろう。

 しかし、翌日の朝、吉部についた僕たちはいきなり困惑した。
 登山口が特定できないのだ。
 今回参考のガイドブックによると、大船林道をショートカットするためにゲートを越えたところにある取付きから入山するらしいのだが、その場所に設置された標識に書かれている文字が本に説明されている内容と一致しないのである。発行時期を見る限り、そんなに古い本でもないのだが・・・、やはり要所要所は写真入りで見せて欲しいものだ。
 さて、僕たちの予想に反して、この日は結構な数の登山者が同じルート(それでも大戸越を経由するルートよりははるかにましだろうが)を登ろうとしているようだった。しかし、彼らの動きを見ていても、ショートカットを利用せずに大船林道を先へ先へと進む者もいれば、僕たちと同様、ゲート付近をうろつきながら他のパーティーの動向を見定めようとする者などもいて、どこから取り付いたものか今一つ判断がつかない。
 試しに林道の少し先まで進んでみると、もう一つ登山口らしき場所が見つかった。
 「ここにも取付き点がありますねえ・・・」
 どの取付きから入山しても、いずれ山の中で合流するだろうとは思ったが、初見のルートだけに予断は禁物だ。
 しかし、このままでは埒が明かない。
 何人かの登山者と情報を交換し、最終的に新しく見つけた取付き点から行軍開始。
 入山してみてわかったが、この辺一帯はかなり道が入り組んでいるらしく、枝道があちこちに伸びていた。
 「ここはどっちでしょうね・・・。方角的には左に折れたほうが大船林道と早く交差しますが・・・」
 「うむ・・・。しかし、これを見てみろ」
 隊長が指差した地面には細い枯れ枝が何本か置かれていた。注意して見ると、それは×印の形に置かれており、何かを知らせているようにも見える。
 「たしかに・・・。これは、行くなというサインかも知れませんねえ」僕は隊長の観察眼に感心しながら同意した。
 その先も何度か枝道と分岐や合流を繰り返した後、9時32分、広い道に出た。
 「意外に早く大船林道に合流しましたね。次はそこから登っていくようです」
 僕はすぐ目の前にある取付き点を指差して言った。ガイドブックの地図に記載されている通りの場所だ。
 しかし、そこでまた隊長が異を唱えた。
 「この道、大船林道にしては少し細いような気がするぞ。それに、車の轍もそれほど深くない」
 「そうですか? でも、ここから入るしかなさそうですよ」
 同行していた他のパーティーも何の疑いもなく進んでいるので、僕たちもそれに続いた。
 しかし、9時56分、隊長の言葉は真実を言い当てていたことがわかった。
 再び、大きな林道に出たのだ。
 「あれ?」
 「ほら、ここが大船林道だよ。見覚えあるもん」
 「本当ですね。じゃあ、次の取付き点は・・・」
 僕は林道を隔てた対面の山肌を注視した。しかし、いくら目を凝らしたところで、そこには取付き点らしきものを示すマーカーも踏み跡も見当たらない。当然、道らしきものなど皆無だ。
 「出た場所が違うんですかね。どこか別の枝道から出るのが本当だったのかも」
 まあ、大船林道には間違いなく合流できたのだ。他の登山者たちも林道のさらに奥の方へ進んでいるので、 もうしばらく先まで行ってみよう。
 そう思って、そのまま10分ほど歩くと、小さな橋が見えてきた。
 「ああ、あの橋の手前に取付き点があるはずですよ」僕はガイドブックを見ながら言った。「ということは、こちら側にショートカットの出口があるはずですね・・・って、どこにも見当たらないなあ(汗」
 「おい、その本、本当に信用できるのか?」さすがに隊長が疑いの目を向けてきた。
 うちの隊長は、職業柄、事実関係を伝える文章の表現にはこだわりを持っているヒトである。
 「さっきから見ていると、どうも、場所や方角の基準点が曖昧で、受け取りようによっては右のことを言っているのか左のことを言っているのか、そんなことさえわからなくなってしまうんだが・・・」
 「うーん・・・僕も自信がなくなってきました。今回はなにぶん急だったもので、前回の大船山みたいに複数の情報をすり合わせる時間がなかったんですよね。やはり、山屋たるもの、自分の目で見て考えて行動するのが一番ということで・・・」
 さて、他の登山者の様子を見ると、その取付きから山の中に入る様子はなく、そのまま橋を渡っている。
 僕たちもひとまず、橋の手前の取付きを見送って橋を渡り、少し先まで歩いてみることにした。
 すると、ほんの1~2分も歩かないうちに、進行方向の左手に『大船山4号集材路』の入口が見えてきた。
 折りよく、そこで休憩していたパーティーがいたので、そのガイド役らしき方に話を聞いたところ、ここから平治岳に登るのがよいということが分かった。
 言葉に従い、集材路を奥へ奥へと進んでいくと、15分ほどで集材路の終点に到着。
 終点の左手には今度こそ間違いなく『平治岳北登山口』と書かれた案内標識が立っている。
 「ようやく、信頼できる表示の登山口に到着しましたねえ・・・」
 「うむ。しかし、あの橋の手前にあった大窓コースへの取付きと合流したような場所はなかったのお」
 「まだ、この先にあるのかも知れませんよ」
 そんなことを言いながら、行軍開始。
 ここからが本番である。さすがに今までのなだらかな道と違って、急登の連続だ。
 取付きから20分ほどで、アルミのハシゴが取り付けられている場所に出た。
 そこを越えて、続く急登を少し進むと『窓(大窓)』と呼ばれる展望台への分岐に到着。分岐を左に行けば、1分もしないうちに岩峰の先端(大窓)に立つことができるが、分岐点には特にこれという目印が見当たらないので、踏み跡をよく見て判断してほしい。
 大窓から分岐に戻り、そのまま山頂を目指して進むと、10分程度で突然開けた場所に出た。
 いろいろと情報を集めてみたが、この場所の正確な呼称は分からない。ガイドブックでは仮の名前として『平治平』と紹介されており、WEBでは『ヒージの野』と呼んでいるサイトがあった。
 そこを越えると、あとは山頂までひたすら急登が続く。
 しかも、途中の登山道からは展望が全く利かないので、気を紛らわすこともできない。
 「これは、きつい・・・」思わず足が止まりかけたとき、隊長から檄が飛んできた。
 「おい、休んでる場合じゃないぞ。雨が落ちてきた。本降りになる前に撮影だ!」
 ・・・今日の隊長はやたら元気である(汗
 荒い息を吐きながら30分ほど登り続けると、目の前が急に開けた。
 「うおっ!」
 「突然、ミヤマキリシマですねえ・・・」
 11時37分、平治岳の山頂に到着。
 数分前にすれ違った下山者の言葉通り、数年に一度の当たり年と評されるほど、それは見事な群落だった。
 「これはすごい!」
 「ちょwww どちらへ行かれるのですか><」
 山頂の道標には目もくれず、隊長はそのまま東尾根へ下っていく。
 たしかに、東尾根から山頂を仰ぎ見ると、よい具合に山肌を覆う一面のミヤマキリシマの絵が撮れそうだ。
 山頂へ一度引き返し、サイト用の行動記録写真を撮影してから、僕も隊長を追った。
 「すごいのう、すごいのう、これはまっことすごいのう」
 雨脚が少しずつ強くなる中、隊長はまるで少年のようにカメラのフィルムを回し続けた ――

 注1)今回はコース紹介をするにあたり、できるだけ正確を期するために本記及び写真記事のタイムレコードを1分刻みで表記しています(普段は大雑把に5分単位で書いてますが^^;)

 注2)賢明な読者は気付かれたことだろうが、今回、ルートの参考にしたガイドブックはどうにも間違っていると思われる点がひとつある。それは最初に隊長が「大船林道にしては細すぎる」と指摘した道(実際、この道は大船林道から何本か枝分かれして存在する作業道であるが、ガイドブックの地図には記載されていない)と大船林道とを混同しているのではないかということだ。確かに一度交差した作業道には次の取付き点が地図に書かれているような場所(道の対面)に存在した。しかし、本当の大船林道にはショートカットの出口と林道をまたいだ次の取付き点がかけ離れた場所にあった。もちろん、僕たちが大船林道に合流したショートカットの出口が枝道の一つによるものである可能性はぬぐえない。ガイドブックのいうショートカットの出口はもっと手前にあって、林道をはさんだその正面には大窓コースへの本当の取付き点が、そして、その右手にはもうひとつ別の橋が存在している可能性も残ってはいる。しかし、『あまり知られていない「大窓ルート」を紹介しよう』(ガイド本より引用)と大見得を切ったガイド記事にしてはコースの説明があまりにもお粗末だ。バリエーションルートや枝道の多いコースであれば、その旨をはっきりと明記し、ポイントとなる場所の表記に関してもっと緻密さを心掛けるべきであろう。
 当サイトは基本的に他者や商品を名指しで批判しない方針なので、僕たちが今回参考にさせてもらったガイドブックの書名は明らかにしない。しかし、平治岳の大窓ルートを紹介しているガイドブックはそれほど多く出版されていないので、思い当たる方も多いはずだ。

(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
吉部に到着 暮雨駐車場 吉部登山口
吉部に到着。混雑を見込んで、最初から登山口のかなり手前に駐車 (8:40) 暮雨駐車場 (8:50)
駐車料金は普通車で1日1000円。
吉部登山口 (8:55)
今回、このルートは利用しない(^^
鳴子川に架かる橋 ゲート横の道標 道標
鳴子川に架かる橋 (8:59)
奥に車両止めのゲートが見える。
ゲート横の道標。
『平治、坊ガ釣、大船へ』とあるが・・・。
林道を少し入ったところにも道標が。
今回はここから入山した (9:13)
ルート上は枝道が多い 再び枝道に迷わされる 他ルートとの合流点
ルート上は枝道が多い (9:23)
赤い丸で囲んだ部分に道標がある。
再び枝道に迷わされる (9:25)
いくつかの状況から多角的に判断。
他ルートとの合流点 (9:28)
思った以上に入り組んだ道のようだ。
作業道と交差 大船林道と合流 大窓ルートへの分岐?
いったん、作業道と交差 (9:32)
作業道を横断して再び山道へ入る。
大船林道と合流 (9:56)
無事にショートカットを通過した(^^v
大窓ルートへの分岐? (10:05)
ガイド本では『橋の手前に分岐』とある。
大船山4号集材路入り口 大船山4号集材路終点 さて、ここからが本番
大船山4号集材路入り口 (10:07)
今回はこのルートを進んでみる。
大船山4号集材路終点 (10:20)
標識には『平治北登山口』の記述が。
さて、ここからが本番。
息つく急登の始まりである(^^;
大窓直下のハシゴ 「大窓」と呼ばれる岩峰 大窓からの展望
大窓直下のハシゴ (10:43)
コース最大の難所だが、難易度は低め。
「大窓」と呼ばれる岩峰 (10:50)
コース上で展望が利く場所はここだけ。
大窓からの展望。よい場所なのだが、写真では臨場感がお伝えできない(^^;
開けた場所に出る あとは山頂までひたすら急登が続く 平治岳山頂
突然、開けた場所に出る (11:04)
「ヒージの野」と呼ぶらしいが未詳だ。
ヒージの野を越えると、あとは山頂までひたすら急登が続く。 平治岳山頂 (11:37)
花の時期だけに、さすがに人が多い。
平治岳山頂から三俣山方面を見る 今年は虫害が全く見られない 昼食後、平治岳南峰へ移動
平治岳山頂から三俣山方面を見る。
今年のミヤマキリシマは圧巻の一言。
適当に接写してみた(^^;
今年は虫害が全く見られない。
昼食後、平治岳南峰へ移動 (13:05)
この頃から、ガスが濃くなり始めた。
平治岳南峰 平治岳南峰から見た本峰南面のミヤマキリシマ 南峰より大戸越へ
平治岳南峰 (13:26)
写真は岩峰で佇むらんぼ~流(^^;
平治岳南峰から見た本峰南面のミヤマキリシマ。あと数日で満開だろう。 南峰より大戸越へ下山開始 (13:38)
もちろん、下り専用道を歩く。
登山道から見た大戸越 登山道から見た三俣山 大戸越へ到着
登山道から見た大戸越。
50人を越える登山者が溜まっている。
登山道から見た三俣山。
もう少し晴れていれば・・・と悔やまれる。
大戸越へ到着 (13:55)
写真左に傘を差したご婦人方。和むw
大戸越にあった案内標識 林道分岐 林道分岐の目印となる2枚の看板
大戸越にあった案内標識。
予備知識がないと理解しづらいと思う。
林道分岐 (14:24)
黄矢印の方向に進むと坊ガツルに出る。
林道分岐の目印となる2枚の看板。他に明確な表示はないので覚えておきたい。
林道分岐から先の道は歩きやすい 大船林道終点に出る 赤く丸をしたところに『←大戸越』と書かれた標識がある
気持ちのよい樹林帯の中を行く。
林道分岐から先の道は歩きやすい。
大船林道終点に出る (15:03)
この頃から雨が激しくなってきた。
同じく、大船林道終点。赤く丸をしたところに『←大戸越』と書かれた標識がある。
林道を歩いて、吉部方向へ向かう 林道ショートカットの入り口 ゲート横に下山
林道を歩いて、吉部方向へ向かう。
傘を持っている登山者の多さに驚いた。
林道ショートカットの入り口 (15:23)
3つのマーカーが目印である。
ゲート横に下山 (15:52)
花に恵まれたよい山行だった(^^
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