らんぼ~流 山屋の視点
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高岳・中岳 (仙酔峡~高岳~中岳~仙酔峡ロープウェイ火口東駅 2008.2.11)
仙酔峡より阿蘇高岳を望む
雪の阿蘇に戯れる

 「どこ行きます?」
 「近場ならどこでも。少し歯応えのある山がいいな」
 2月の“例会”の実行日、わたし甲斐はいつものように大分市中心部に住む山岡隊員を迎えに行った。
 時刻は6時半。ポンコツ四駆に山岡隊員が乗り込むなり交わしたのが冒頭の会話。
 「おれ、くじゅう連山がいいな」
 「隊長がそうおっしゃるなら、白口岳でも・・・」
 で、話しは成立。車は野津原から竹田市に入り、国道442号で瀬の本へ。
 右手に雪をいただいた連山が見える。
 県道・別府一宮線との交差点で信号停車。
 「ここを右折すると牧ノ戸峠。くじゅう連山の入り口だよな」
 「あれっ、左を見てください。阿蘇山が真っ白。きれいですね。雪の山登りが楽しめそうですね」と山岡隊員。
 その一言で、行き先をあっさり変更。目的地は阿蘇だ。
 仙酔峡の駐車場に着いたのは9時すぎ。身支度を調え、駐車場横の渓流に架かる橋を渡った。
 凍った滝には、一心不乱にシャッターを切る数人のアマチュアカメラマンがいる。
 高岳を目指して歩みを進める。道には雪が積もっている。わたしは4本爪の軽アイゼン、山岡隊員は10本爪の本格的な装備。
 すぐ前を、熟年パーティー、還暦前後の夫婦が行く。30分ほどしてパーティーが休憩。「わたしたちは体力がないので、どうぞ先に行ってください」。その10分後には夫婦が道を譲ってくれた。
 山岡隊員はかつて夏に、このルートを登ったことがある。「雪は滑ったり、崩れたりして危険だが。岩場のコースは夏よりも歩きやすいかもしれない。おまけに、このルート周辺には樹木がないので休憩に適した木陰が皆無なんです」
 なるほど。そういえば樹木が一本もない。だから、見張らしは良好だ。
 だが、しかし・・・。頂上付近がずっと見えているのに、全く近づいている感じがしない。
 微風、快晴。とにかく体が発熱して暑い。フリースジャケットを脱いだ。毛糸の帽子もネックゲータもズボンのサイドポケットに押し込んだ。額に汗が浮かぶ。「この真冬に、こんなに天候に恵まれて感謝しなければ罰が当たるかな」
 やがて稜線(りょうせん)に出た。その途端、猛烈な寒風に体が傾いた。「うわっ、寒い」。瞬く間に下着に吸い込まれた汗が温度を失い、体が冷たくなっていく。ネックゲーターを着け、ザックから防寒ジャケットを取り出して羽織った。そして帽子をかぶり、サイドの耳あてを引き出して耳を覆った。仕上げは手袋。見れば山岡隊員も同じ行動をとっていた。
 「せっかくですから東峰に行ってみますか」と山岡隊員。
 「そうしましょう」
 2人は稜線を左手に進んだ。
 わずかな下り坂を過ぎ、岩に垂れ下がる大きな氷柱の下をくぐると、東峰。目の前に険しい根子岳が全容を現した。
 すぐに引き返し、左折した場所の少し手前から斜面を下って月見小屋(避難小屋)を目指す。
 雪はひざの深さまであり、かなり体力を消耗。でも、雪遊びが好きな山岡隊員はマイペース。
 経験の豊かさが行動を落ち着かせるのか。それともわたしが年がいもなく沸き上がりなのか…。
 月見小屋の内部は両サイドに木製ベンチがあるだけだが、きれいだった。
 二人は腰を下ろすと湯を沸かし、コーヒーを飲み、コーンスープを作り、パンをかじって空腹を満たした。こんなときは、温かいものが何よりのごちそうだ。
 食後、高岳近くのスロープ状になった場所を二人で歩いて登った。「つらい」と山岡隊員はいうが、足取りはしっかりしていて、わたしはあっという間に10メートル離された。
 稜線にたどり着いて周囲を見渡したが、登山者の姿は見えない。
 標高1592メートルの高岳は、おわんを逆さにしたような、こんもりした上部が山頂だった。記念写真を撮り、中岳を目指す。今度は急な下り。滑りやすいし、踏み跡は意外ともろく、「グッグー」という音と微妙な感触を靴底に残して崩れていく。
 注意しながら下り、なだらかなコースを歩くとそこに標柱が。何とここが中岳。標高1502メートル。眼前に真っ白な噴煙を上げる火口が迫る。
 風に乗ってマイク放送が聞こえる。ロープウエーの改札の案内だ。
 下山はロープウエイを利用する予定だったが、運行時刻を確認するのを忘れていた。
 「ねえ、最終便って何時だろう」
 「さあ、夕方までは運転しているでしょ。観光地ですから」と山岡隊員。
 だが、万が一を考えて先を急いだ。乗り場に着いたのは3時すぎ。時刻表を見るとまだ何便もある。きっぷを買い、3時20分に乗り込んだ。乗客は2人のほかに、若い男性2人。ゴンドラの窓から急斜面が見える。鋭くとがった鷲が峰もくっきり。
 「へえー、今日は結構きついこう配を登ったんだな」とわたし。
 「どうです、久々に歯応えがあったでしょう」と山岡隊員。
 「うん、適度にきつくて満足感が得られたよ。雪の阿蘇っておもしろいな」
(文・甲斐隊長 、写真及び写真説明・山岡隊員)
仙酔峡ロープウェイ阿蘇山東駅 仙酔峡駐車場にある売店とトイレ 駐車場から見た高岳鷲ヶ峰と虎ヶ峰
仙酔峡ロープウェイ阿蘇山東駅。
到着時刻は8時35分。
仙酔峡駐車場にある売店とトイレ。トイレの中はすでにアイゼンが必要(^^; 駐車場から見た高岳鷲ヶ峰(写真右)と虎ヶ峰(左)。過去、多くの死者を出した。
花酔い橋 花酔い橋直下にある氷結した滝 記帳所
花酔い橋を渡って、アタック開始。
時刻は9時20分。
花酔い橋直下にある氷結した滝。
滝の内側には写真撮影者の姿が・・・。
記帳所 (9:25)
橋を渡って階段を登ったところにある。
高岳鷲ヶ峰への分岐 鷲見平にある慰霊碑群 高岳へ続く道
高岳鷲ヶ峰への分岐 (9:25)
登山禁止とあるが、入山者は絶えない。
鷲見平にある慰霊碑群。
九州の谷川岳と言われるのも頷ける。
高岳へ続く道。
風はないが、急登の連続だった。
登山道から見た仙酔峡ロープウェイ火口東駅 山頂付近は雪と氷の世界 稜線にある分岐
登山道から見た仙酔峡ロープウェイ火口東駅。 山頂付近は雪と氷の世界。
数日前は相当に吹雪いたようだ。
稜線にある分岐 (11:40)
急登はここまで。あとは尾根道を歩く。
高岳東峰を目指す 背丈ほどもある氷柱の下を歩く甲斐隊長 阿蘇高岳東峰山頂
手始めに高岳東峰を目指す。
緩やかな尾根道は快適である(^^
背丈ほどもある氷柱の下を歩く甲斐隊長。頭上注意だw 阿蘇高岳東峰山頂 (12:10)
眼下に広がる根子岳は圧巻の一言。
高岳東峰から見た根子岳 月見小屋 綺麗に整備された月見小屋内部
高岳東峰から見た根子岳。
素晴らしい山容である。(→刮目写真館
いったんルートから離れて月見小屋に寄り道。時刻は12時45分。 綺麗に整備された月見小屋内部。ここで昼食をとった。出発は13時45分。
月見小屋を出て再び稜線を目指す 阿蘇高岳山頂 高岳~中岳稜線上にある分岐点
月見小屋を出て再び稜線を目指す。
新雪を踏むのがなんとも楽しい(^^
阿蘇高岳山頂 (14:15)
阿蘇五山の最高峰である。
高岳~中岳稜線上にある分岐点。
ガスが出ないかぎり、迷うことはない。
阿蘇中岳山頂 前方に手すりのある遊歩道が見える 阿蘇中岳火口
阿蘇中岳山頂 (14:35)
過去何度も爆発を起こした山である。
前方に手すりのある遊歩道が見える。中岳火口東端まであと少しだ。 阿蘇中岳火口。規制は出てないが、今も噴煙を上げ続けている。
仙酔峡ロープウェイ火口東駅 火口東駅内部の改札口 仙酔峡ロープウェイに乗車
仙酔峡ロープウェイ火口東駅 (15:05)
下りはロープウェイを使う我が隊(^^;
火口東駅内部の改札口。
大人片道750円なり。 →乗車券
仙酔峡ロープウェイに乗車 (15:20)
駐車場まではあと10分である。
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