らんぼ~流 山屋の視点
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三俣山 (長者原~すがもり越~三俣山~雨ガ池~長者原 2007.11.3)
長者原より三俣山を望む 「とりあえず、大鍋を見に行っておきますか・・・」
 隊長と連絡を取り合い、くじゅう連山の中でも紅葉で名高い三俣山への山行を決めたのは、10月の最終週のことであった。
 らんぼ~流山屋を自称する僕は昔から焚火やブービートラップの材料となるような樹木の少ない山はあまり好きではないのだが、最近になって、ようやく紅葉とか花の美しさというものも認められるようになってきていた。
 ・・・まあ、歳をとったということだろう(涙

 アタック当日、いつものように大分の市街地を午前7時前に出発し、久住方面に向かう。
 最近利用者が増えている「大曲り」からのルートはあまりの駐車車両の多さに見送り、そのまま長者原へ車を走らせる。
 快晴の土曜日、長者原駐車場も車でいっぱいだ。かろうじて、駐車スペースを見つけると、手早く準備をして、すぐに登山口を出た。渋滞とまではいかないが、晩秋の硫黄山道路は予想以上に人通りが多かった。
 途中、バイパスを経由して最短距離を歩く。砂防ダムの工事車両が何気に無粋だが、無視して歩いていると、再び硫黄山道路と合流した。バイパスルートが霜柱の名残でぬかるんで歩きにくかったからだろうか、日当たりのよい合流点には多くの登山者が休憩していた。僕たちもここぞとばかりに小休止をして息を整え、ニコチンの補給をした。
 合流点からしばらくの間、右手に真新しい砂防壁のある舗装道を歩くことになる。ここからの三俣山(西面)は、山頂から裾野へと幾筋もの稜線が走っていて、まるで巨木の根元のように見える。
 再び硫黄山道路から離れて、涸れ沢を渡り、ガレた斜面を少し登ると、すがもり越に到着する。
 ここには昔、有人のすがもり小屋があったというが、その時代を僕は知らない。僕が初めてここに来たときは、小屋の名残である基礎部分が残されていただけだった。それが今では立派な石組みの東屋がある避難所になっている。山屋として、うれしい限りだ。
 少し休憩をとったあと、三俣山へ取り付く。
 途中、何度も息を整えながら周囲を見渡すと、祖母・傾や阿蘇五山の稜線がくっきりと見ることができた。これほど視界がよいのは珍しいだろう。
 昼前に三俣山の西峰山頂へ到着。山頂からは遠く雲仙・普賢岳まで見えていた(・・・らしい。山頂に居座っていた大きなパーティーのガイド役らしい方がそう言っているのを小耳に挟んだ)。写真を何枚も撮りながら、三俣山の本峰へと移動。眼下に広がる大鍋は少し時期を外した(紅葉の盛りは一週間前だったとのこと)というものの、さながら錆びついた大鍋赤銅色の絨毯のようだった。
 本峰からは北峰に向かうルートがあるようだが、平成17年7月の集中豪雨による登山道崩壊のため、現在は通行自粛を呼びかけている案内看板が出ていた。指示に従って引き返し、南峰山頂へ向かう。
 南峰は本峰にくらべると人が少ないので、ここで昼食をとることにした。
 最近、山ではひたすらパン食の我が隊だが、今回もコンビニで購入した今朝焼きあがったばかりのパンとレトルトのスープが昼食だ。さらに特別メニューとして生の甘酒を4人分(^^;
 「これはいいねえ・・・」案の定、甘党の隊長が喜んだ。
 「少し量が多いので、あそこの人に振舞い酒をしましょう」と僕。
 しかし、出来上がった頃には目当ての登山者の姿はなく、結局我が隊だけで処理をすることになった。
 甘酒・・・早く言えば、腐ったお粥のようなもの。もう、お腹一杯です(苦
 次回からは、フリーズドライの甘酒にしようと心に誓う僕であった。
 その後、雨ガ池方面へ下山。途中、北峰へ至るルートの分岐があるが、今回は見送り、そのまま下ることにした。下山ルート上から見える小鍋の紅葉の方も残念ながら時機を逸していて、目を瞠るほどのものではなかった。
 さて、三俣山から雨ガ池へのルートはかなり急勾配である。人通りもまばらだ。
 登山道がぬかるんでいて、かなり滑りやすくなっていたので気をつけていたが、久々に豪快に転んでしまった(恥
 上手に尻から転んだつもりだったのだが、思いのほかスピードが付いていて、3メートルほど坂を滑り落ちた。途中に伐採した鋭い枝でひざを打ったらしく、パンツのひざのところが裂け、その部分からかなり出血していた。
 「あら~、かなり深く切ってますねえ・・・」
 少しばかり酷い怪我をすると、人はかえって冷静になるものらしい。僕は血をだらだらと流しながら、人事のように状況を隊長に報告した。水筒の水で傷口を洗い、隊長からもらった絆創膏を何枚か貼ったが、指に巻く絆創膏程度では始末が付かない。結局、絆創膏の上からテーピングのテープをぐるぐる巻きにして無理矢理止血した。
 以前は自分でファーストエイドキットを作ってバックパックの中に忍ばせていたのだが、ここ数年、怪我らしい怪我をしたことがなかったので、ついつい準備が疎かになっていた。やはり、入山するときは広範囲に及ぶ傷口にも対応できるような滅菌ガーゼなどを数枚携帯しておくべきだなあ・・・と深く反省。
 雨ガ池まで下った後は比較的平坦な道が続く。
 僕たちはわずか2時間ほど前まで自分の足で踏みしめていた三俣山の山頂を何度も振り返りながら、長者原への帰途を歩いた。
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
長者原駐車場 九重登山口 硫黄山道路
長者原駐車場 (9:00)
快晴の土曜、駐車場は車でいっぱい。
九重登山口 (9:05)
大勢の登山客とともに、いざ、出発!
硫黄山道路の中ほど。
水たまりにはすでに薄氷が張っている。
ショートカットの分岐点 登山道から見た三俣山 ショートカットの終点
ショートカットの分岐点 (9:40)
日陰には霜柱がびっしり。
登山道から見た三俣山。
惚れ惚れするほど見事な山容だ。
ショートカットの終点 (10:05)
再び硫黄山道路と合流だ。
晩秋の紅葉を愛でるニッポンの正しい山女 負けじと我々も撮影 再びガレ場へ突入
晩秋の紅葉を愛でるニッポンの正しい山女。我々と違い、絵になっている。 負けじと我々も撮影w
さらにニコチン補給のため小休止(^^;
再びガレ場へ突入 (10:35)
坂を越えれば、すがもり小屋だ。
すがもり小屋 小屋の正面にある真新しい案内看板 看板の柱に取り付けられていた温度計
すがもり小屋で休憩 (10:50)
この日は多くの登山客で賑わっていた。
小屋の正面にある真新しい案内看板。
背後はもちろん三俣山。
看板の柱に取り付けられていた温度計。気温は約9℃。
三俣山の中腹から、すがもり小屋 三俣山西峰山頂 山頂からの展望
三俣山の中腹から、すがもり小屋(写真中央)を振り返って見る。 三俣山西峰山頂 (11:40)
この日は遠く雲仙岳まで見えていた。
山頂からの展望。
遠くに祖母・傾の山並みが見える。
山頂からの展望 三俣山本峰山頂 三俣山本峰から北峰に続く登山道
同じく山頂からの展望。
写真中央に根子岳。(→刮目写真館へ)
三俣山本峰山頂 (12:15)
標高は1744.8メートル。
三俣山本峰から北峰に続く登山道。
残念ながら、崩落のため通行禁止。
本峰から見た大鍋 三俣山南峰山頂 小鍋
本峰から見た大鍋。少し時期を外したものの、見事な紅葉である。 三俣山南峰山頂 (12:40)
ここで昼食をとる。
雨ガ池に下る道の途中から見た小鍋。
逆光でうまく撮れませんでした(汗
雨ガ池への道筋を示す案内標識 雨ガ池に到着 本道に合流
雨ガ池への道筋を示す案内標識。
今回、北峰には行きません(^^;
雨ガ池に到着 (15:30)
しんどい下りだった・・・(疲
本道に合流。長者原まであと2.6キロ。駐車場には16時50分到着。
おまけ (Google Earthで三俣山を訪ねてみる)
登山口近くの駐車スペースから見た由布岳と飯盛ガ城 野々草高原登山口
上空からまっすぐ見下ろした三俣山の全景。
写真左上(県道621号線のアイコンのある場所)が長者原。
硫黄山道路もよく見えています。
硫黄山道路の一部を拡大してみました。同じく上空からまっすぐ見下ろしています。素人考えですけど、砂防ダムの数の多さに呆れてみたり。本当にこんなに必要なんでしょうか。。。
登山口近くの駐車スペースから見た由布岳と飯盛ガ城 野々草高原登山口
少し角度を変えて、じっくりと観察。
すがもり小屋から伸びる山頂への登山道もよく見えます。
まだまだ拡大できますので、興味のある方は実際にGoogle Earthを使ってみてください。
三俣山本峰から坊がつるを見下ろしたところ。
拡大すれば、坊がつるキャンプ場のトイレや炊事棟まで確認できます。ほとんどバーチャル登山の趣ですね・・・。
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■PRIMUS(プリムス) P-114ナノストーブ■
登山用ストーブの老舗プリムスの誇る世界最小クラスのガスバーナー。超小型ながら火力は必要十分な2300kcal/h、重量はわずかに64グラム(圧電点火装置部含む)という優れもの。中央のバーナーヘッドから垂直に吹き出る炎はソロ用クッカーを使った調理に最適だ。惜しむらくは圧電点火装置の着火性能がイマイチなので、別途ライターを必携しておくこと。
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■スノーピーク(snow peak) ソロセット極チタン■
パッキングしやすい円筒形の1人用クッカー。収納時は内部に110gのガスカートリッジ2本を入れておくことができる。重量155gと超軽量のクッカーだが、チタンは熱伝導率が低いため内容物全体に熱が回りにくく、加熱部だけが焦げ付きやすいので、ラーメンなど汁物を中心としたメニューとなろう。

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■スノーピーク(snow peak) チタントレック900■
同社のソロセット極チタンをぴったり収納することができるチタン製のクッカー。前述のソロセット極チタンと合わせることで、手軽にもう1人分のキャパシティを増やすことができる便利なアイテム。上蓋は小型ながらフライパンになっているのでわずかに料理のバリエーションも増えるw

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由布岳 (野々草高原登山口~飯盛ガ城~由布岳西峰=東峰 2007.11.10)
狭霧台より由布岳を望む 大分合同新聞社から刊行されている『高齢者向け 大分の低い山々』という本に面白そうな山が紹介されていた。
 由布岳に寄り添うように位置している飯盛ガ城という山がそれだ。
 以前、由布岳を訪れた際、登山道上から飯盛ガ城に登るハイカーを見かけたことがある。背の高い樹木が一切見当たらない、まるで全体が芝生で覆われたようなその山を、彼らは何とも気持ちよさそうに歩いていた。そのときから何となく気にはなっていたのだけれど、書店で見かける大手出版社の登山ガイドブックにはコースの紹介がされていないので、今まで行く機会に恵まれずにいた。
 その本には他にも今まで名前を知らなかったようなマイナーな山が紹介されているので、興味のある向きは手に取ることをお勧めする。

 さて、我が山友会はまかり間違っても「高齢者」ではないので、飯盛ガ城だけでは物足りない(はずだ)。
 そこで飯盛ガ城を経由して由布岳に登り、ついでにお鉢廻りをしてみようということになった。

 出発当日、いつものように午前7時前に大分市街を脱出した我が隊は一路湯布院を目指した。
 途中、狭霧台に立ち寄り、由布岳の全景を撮影。その後、野々草高原登山口直近の駐車スペースに車をつけた。
 どこかにあったのかも知れないが、野々草高原には明確な登山口の表示が見当たらない。仕方がないので、ガイドブックを見ながら「この辺だろう」と当たりをつけて、アタック開始。登山口と思しき場所からは細い踏み跡が伸びているので、それを頼りに高度を上げていく。飯盛ガ城の登山道には視界を妨げるような遮蔽物が皆無だ。振り返ると、湯布院の町をすっぽりと朝霧が覆っているのが見えた。
 「ここはいい場所だのお・・・」予想以上のロケーションに隊長もご満悦だ。
 「しかし、意外にきついですね・・・」
 僕は早くもふくらはぎに痛みを感じながら言った。
 あまりにも単調で素直な登山道の傾斜でふくらはぎの筋肉が常に伸ばされている状態なのだ。
 「たしかに・・・斜めに歩かないと足がつりそうだ・・・」
 僕たちは示し合わせたように何度か小休止を取り、最後はふらつきながら山頂へ辿り着いた。
 「おお・・・、合野越展望所があんなに小さく見える」僕は息を切らしながらも、思わず声をあげた。
 「懐かしいなあ・・・あそこでアイゼンをつけたよなあ・・・」と隊長。
 由布岳に登山経験のある人の多くは合野越を経由していると思うが、その場所を上から見たことのある人は少ないのではないだろうか。面白い眺めなので、ぜひ一度飯盛ガ城の山頂も踏んでいただきたい。

 山頂で一服した後、由布岳の岳本登山口方面に降りた僕たちは次に由布岳の山腹に取り付いた。
 合野越へ向かう分岐から林の中へ入ると、思ったより短い時間で合野越展望所に到着した。そのまま、歩き続けて山頂へ向かう。由布岳にはもう何度も登った経験があるので、力の配分はわかっている。
 正午前にマタエに着いた僕たちは東峰の斜面の一角に腰を下ろし、昼食をとった。
 昼食後、バックパックをデポしてお鉢廻りに取り掛かる。
 今回は西峰から廻ってみる。数年前まで西峰への道のりは結構スリリングなコースだったと記憶するが、鎖場の位置が変更されたのか、割と手軽に登れるようになっていた。少し拍子抜けしながら、西峰山頂に到着。何点か写真を撮った後、お鉢廻り最大の難所である最低鞍部の岩峰に挑戦。この日は天気が良いせいもあり、さほど苦労することもなく岩峰をやり過ごすことができたが、雨で足場が濡れているときは避けたほうが無難だろう。
 その後、東峰山頂に着いた僕たちは荷物をデポした地点へと戻り、もう一度コーヒーを淹れると、秋の一日を心行くまで満喫した。
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
登山口近くの駐車スペースから見た由布岳と飯盛ガ城 野々草高原登山口 登山道から見た由布盆地
登山口近くの駐車スペースから見た由布岳と飯盛ガ城。 野々草高原登山口 (8:50)
明確な表示はないが、きっとここだ(^^;
登山道から見た由布盆地。朝霧が町全体を覆っているのがわかる。
遮蔽物の全くない飯盛ガ城への道 飯盛ガ城山頂 飯盛ガ城から見た合野越展望所
遮蔽物のない飯盛ガ城の道。見た目はのどかだが、結構きつい登りだ。 飯盛ガ城山頂 (9:40)
すでに気力も体力も残っていない(汗
飯盛ガ城から見た合野越展望所。
人影はまばらだ。
由布岳へ進む 飯盛ガ城より岳本登山口方面へ下山 合野越展望所への分岐点
次の目的地である由布岳へ進む。
せっかく稼いだ高度が惜しい(^^;
飯盛ガ城より岳本登山口方面へ下山。目の前に合野越へ続く分岐がある。 合野越展望所への分岐点 (9:55)
合野越展望所 登山道から見た飯盛ガ城 マタエ
合野越展望所 (10:10)
休むことなく歩き続ける甲斐隊長。
登山道から見た飯盛ガ城。
このへんから少しガスが出てくる。
マタエに到着 (11:40)
今回は西峰からお鉢廻りをする。
昼食タイム 荷物をデポして、再起動 由布岳西峰山頂
その前にいったん昼食タイム。
コーヒーがうまい。
荷物をデポして、再起動(^^
時刻は12時30分。
由布岳西峰山頂 (12:55)
標高は1583メートル。
荷物がないので、足取りも軽い お鉢廻りの難所、最低鞍部付近 由布岳東登山口への分岐点
お鉢廻りを開始する甲斐隊長。
荷物がないので、足取りも軽い。
お鉢廻りの難所、最低鞍部付近。
見ているだけで気が引き締まります(汗
由布岳東登山口への分岐点 (13:40)
東峰山頂はもうすぐだ。
由布岳東峰山頂 合野越から再び岳本方面へ下る 迂回路を探索
由布岳東峰山頂 (14:00)
西峰より僅かに低い標高1582メートル。
合野越から再び岳本方面へ下る。
さて、飯盛ガ城をどう越えるか・・・。
隊長判断で迂回路を探索(^^;
最後はヤブ漕ぎしながら無事下山w
駐車場へは16時10分到着。
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■Coleman(コールマン) ステンレスパーコレーター3■
パーコレーターといえば、大人数用の製品がほとんどで山屋の道具というよりキャンプ用品という感じが否めない。しかし、こちらの製品は手頃な大きさでデイパックに入れて山に持って行くことも可能だ。また、構造上、珈琲の味が落ちるなど賛否両論もあるが、本来、珈琲は嗜好品である。何よりワイルドな雰囲気は捨てがたい。

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■MSR 断熱マグカップ■
容量350mlの蓋付きステンレス製二重構造カップ。表面がウレタンコーティングされているので内容物が冷めにくく、本体もあまり熱くならない。取っ手のない1/4円形をしているので荷物と荷物の間に詰め込みやすく、パッキング時に重宝する。

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傾山 (見立-奥村林道-黒仁田登山口~九折越~傾山 2007.11.24)
傾山 「傾山に簡単に登れるコースがあると聞いたのだが・・・」
 甲斐隊長からそんな電話があったのは、由布岳に登った翌々日のことだった。
 最近、特に登山熱があがっている隊長のこと、どうも職場の上司からそんな話を聞き込んだらしい。登山の趣味を持つ人同士はすぐに山の話で打ち解けてしまうものだが、その例に漏れず、隊長が最近山にハマっていることも同じ趣味を持つ仕事仲間にはすでに知れ渡っているようだ。
 余談になるが、隊長の勤める職場に仕事でお邪魔したときのことである。
 「山岡くんは山オタクらしいねえ」
 隊長とは違う部署の浅野さんという方からそう声を掛けられた。聞けば、浅野さんも学生時代に山岳部で鳴らした剛の者であると言う。
 「いえ、山オタクというほどでは・・・、ごにょごにょ。(どちらかと言えば、山オタクではなく世間一般のイメージそのままのオタクに近いのですが・・・。ひきこもりですし・・・)」僕は口ごもりながら答えた。
 畏れ多くも山岳部出身の方に一端の山屋と思われては恥ずかしい限りだが、とりあえず、ここはよしとしておこう。
 害のない誤解は解かないでおくに限る(汗

 閑話休題。

 そして、当日。
 いつもより遅い時間に大分市を脱出した我が隊は国道326号をひたすら南下し、県道6号(宇目-日之影線)に入った。
 さらに奥村林道を経由して黒仁田林道の終点に向かう。未舗装の悪路をしばらく行くと、道の向こうに登山者のものらしい車が2台駐車しているのが見えた。WEBで仕入れた事前情報によると、本来の黒仁田登山口はもう少し先のようだったが、この夏の台風で道が流されているらしい。
 道路沿いに四駆を停め、行軍開始。
 歩き始めてすぐに林道の名残を発見。
 それを見た隊長が突然、
 「山ちゃんはホームページとか作れるの?」と聞いてきた。
 「まあ、何となく・・・程度でよければ作れますけど。何故、ホームページなんですか?」
 「いや、こんなふうに災害で変化した登山道の最新の情報をだな、ネットを使って共有することはできないものだろうかと思ってなあ・・・」
 「システムとしては、画像の投稿が可能なスレッド型の掲示板を作って山ごとにスレを立てておけばよいのでしょうが・・・情報提供者の確保が難題ですねえ」
 「なるほどな・・・」隊長はそう呟くと、難しそうな顔をした。(注1)
 さて、20分も歩くと水場があるが、ペットボトルの中身は全然減ってないので補給の必要はない。下山時にでも自宅でコーヒーを淹れるための水を汲んで帰ることにして先を急ぐ。それから10分ほどで九折越に到着。水場も近いし、よい幕営地点になるだろう。
 後学のため、ここにいったん荷物をデポして、九折越小屋を見に行く。
 「いい小屋だねえ・・・」山小屋泊に人生の108分の1を賭けている隊長が満足そうに呟いた。「ここまでなら余裕で荷物を持って来れるのお」
 どうやら、部隊内で「いつかやろう」と話し合っている山頂付近からの日の出撮影を目論んでいるようだ。
 小屋の中を物色し終えた僕たちは、九折越に引き返してバックパックを回収し、そのまま山頂へ向かった。
 ここから先は尾根を歩くことになる。しばらくの間、尾根道らしい緩やかなアップダウンを繰り返していたが、後傾の手前になるとさすがに傾斜がきつくなった。それでも、さして苦労することなく後傾の頂上へ到達。
 小休止をとった後、本傾の山頂まで一気に登り切る。山頂には10人ほど先客がいたが、昼食を終える頃には僕たちだけになっていた。
 いつものことだが、我が隊は他の登山者にくらべて山頂に滞在する時間がかなり長い。普通に1時間半は居座っているし、我が物顔で昼寝もする(汗
 「福岡とか遠くから来ているのかも知れないけど、何かもったいないねえ・・・」コーヒーの入ったマグカップに口をつけながら、隊長が独り言のように呟いた。「せっかく頂上まで来たのだからもっとゆっくりすればいいのに」
 隊長の言葉に激しく同意である。
 往復1時間の山に行く場合でもヘッドライトを持って行くのは山屋の基本だ。
 コースにもよるが、それなりの準備と心構えさえしっかりしていれば、たとえ日が暮れたところで往路を戻るのに大した危険はない。

 山の中くらい時間を気にせずのんびり過ごしましょう。
 古国府山友会からの提案である(^^

 注1)この会話がきっかけとなって当サイトが誕生しました。当初は記事中の会話のような掲示板メインのサイトにする予定でしたが、活発な情報提供をお寄せいただけるだけの魅力的なサイト作り&SEO対策を講じるにあたり、やはりらんぼ~流のスキル&人間的魅力では実現不可能なことに気付き、現在の形に落ち着きました(^^;
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
県道6号(宇目-日之影線)から奥村林道に入る 黒仁田山神社の鳥居 「傾山」と書かれた案内標識
県道6号から奥村林道に入る。ここから悪路を10キロほど走破(^^ 林道沿いにある黒仁田山神社の鳥居。
思わず車を停めて撮影。
「傾山」と書かれた案内標識 (10:10)
林道脇に駐車して行軍開始。
水場 九折越 九折越から見た傾山
水場 (10:30)
写真右下のパイプから給水できる。
九折越 (10:40)
水場も近いし、幕営地に適している。
九折越から見た傾山。
印象的な岩峰だ。
九折越小屋 小屋の中はよく掃除されている 山頂を目指す
九折越小屋へ寄り道 (10:45)
焚火の痕跡を数箇所確認。
小屋の中はよく掃除されている。
今度、お泊りしよう(^^
小屋の下見を終え、山頂を目指す。のどかな尾根道が次第に急坂に変貌する。
登山道の途中にある岩峰 うっすらと霜をまとったコケ植物 杉ガ越コースとの合流点
登山道の途中にある岩峰 (11:20)
写真中央は甲斐隊長(^^;
うっすらと霜をまとったコケ植物。
綺麗すぎです・・・。
杉ガ越コースとの合流点 (12:10)
個人的に嫌な思い出のあるルート(汗
後傾から見た傾山の頂上 見事な霜柱 分厚い霜柱
後傾から見た傾山の頂上。
10人くらい先客がいるようだ。
見事な霜柱。地面が持ち上げられているのがよくわかる。 手にとって見た。
分厚いw
冷水コースとの合流点 傾山山頂 本傾から見た後傾山頂
冷水コースとの合流点 (12:30)
山頂まで、あと1分と書かれている(^^
傾山山頂 (12:31w)
1分で到達するには走る必要が(^^;
本傾から見た後傾山頂。
のんびりと昼食をとった後、往路を戻る。
駐車場所へは15時40分に到着。
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■Chinook(チヌーク) キャニオン ハードアノダイズド フライパン■
軽量のアルミ製フライパン。取っ手が折り畳めるのでパッキングしやすい。内面はノンスティック加工されており、内容物が焦げ付きにくくなっている。フライパンとしての使い勝手もさることながら、深さが結構あるので袋ラーメンを作るのにベストなクッカーだ。サイズは7.75インチと8.5インチの2種類がある。
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