らんぼ~流 山屋の視点
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行縢山 (行縢少年自然の家~行縢の滝~行縢山 2007.10.14)
行縢山 「今回は本当に軽いコースを設定しました」
 僕は自信を持って言った。もちろん相手は前回ハイキングと称して大船山まで連れて行かれた不遇の人、赤尾隊員である。
 「世間一般で言うところの市民の山です。大分で言えば霊山、佐伯で言えば城山です!」
 「・・・で、それはどこですか?」
 「延岡市民の山、行縢山です! ルート上に日本の滝100選に選ばれるほどの名瀑を擁するにも関わらず、標高831メートルと大変お手頃になっております!」
 軽佻浮薄な営業マンの台詞のように聞こえてしまうが、間違いなく真実を列挙した言葉だ。
 行縢山に初めて登ったのは、今から9年前 ―― まだ、僕が佐伯市に住んでいたころにお世話になっていたアウティングというアウトドアショップ主催の定例登山会のときであった。月に一度のペースで行われていたその登山会では、宮崎の大崩山や屋久島の宮之浦岳といった本格的な山にもちょくちょく出掛けることがあった。その中で催された行縢山への山行は登山会の常連メンバーにとってちょうど箸休めのような小粒のイベントだった。
 そのときに感じた行縢山の印象は今でも強烈に残っていて『行縢山=ファミリーハイク』という図式は、僕の中でフェルマーの最終定理のように証明こそ困難なものの確固たる法則として確立されていた ――
 
 アタック当日 ――
 僕たちはいつものように大分市内の某所で落ち合うと、国道10号を一路南へ下り、行縢山へ向かった。
 10時少し前に現地入りした我が隊は「行縢少年自然の家」の駐車場に車を停め、さっそく進軍を開始した。
 登山口から続く道は市民に親しまれている山だけあって、整備が行き届いている。谷に架かる吊橋など、幅さえあれば車が通れるほど堅牢な造りだ。
 「どうです。言った通り、ハイキングコースでしょう?」僕は胸を張って言った。
 しかし、隊長とその部下1名は少しでも急な坂があると、
 「いや、ハイキングにしてはかな~りきつい」と異を唱えた。
 特に隊長は前回の山行で「なるほど、ハイキングですね(^^メ」と嫌味を浴びせられたのを根に持っているようであった。
 登り始めてから、1時間も歩かないうちに「行縢の滝」への分岐がある。
 分岐点からわずか60メートルの距離に日本の滝100選に数えられる名瀑があるのだから行かない手はない。
 僕たちは分岐を左に折れると、「行縢の滝」を目指した。歩くこと数分で滝の横の岩場に出る。
 「いや、これはなかなか・・・」
 「凄いですねえ」
 幅30メートル、落差77メートル。一枚岩のような山壁を真っ白な水流が轟音を立てて落ちる様はまさに圧巻だ。滝の周囲はあたり一面水煙が立ち込めていて、僕たちが立っている岩場までじっとりと濡れている。隊長が果敢にもカメラ片手に滝壺まで降りていくのが見えた。
 さて、問題はここから先の行程である。
 名瀑「行縢の滝」で小休止をとった我が隊は再び山頂を目指した。
 そこから、県民の森への分岐を経由して山頂までの道のりの長いこと長いこと。
 「しんどい・・・」
 皮肉ではなく真実味を帯びた疲労の声が部隊内から漏れ始めた。
 「おかしいな、こんなにきつい山だったかな・・・?」
 自身も疲労をはっきりと意識しながら、僕は言い訳がましく呟いた。
 手軽な山のはず、と高をくくっているから、自然と歩くペースが早くなる。
 何より心構えが出来ていない。疲れるのも当たり前である。
 山登りを表現する言葉に『楽と思えば楽でなく、苦と思えば苦でもない』というものがあるが、まさにその通りだ。
 それでも、8合目付近にある最後の水場で水を補給して小休止をとると、若干心の余裕が生まれた。標高の高いところにある水場は本当にありがたいものだ。
 正午を僅かにまわった頃、僕たちはようやく山頂に達した。
 心配していた天気も、時折小雨がぱらつく程度で、特に支障はない。
 僕たちはいつものように食事をとり、たっぷりと一時間は山頂で過ごした後、往路を戻った。
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
行縢少年自然の家駐車場 行縢神社 最初の橋
行縢少年自然の家駐車場 (9:50)
曇り空にも関わらず、登山客は多い。
行縢神社 (10:00)
帰りにお参りをした。
最初の橋 (10:15)
県民の森に続く道だけに整備は良好。
キノコ 行縢川に架かる吊り橋 行縢の滝を確認
うまそうなキノコ。
もちろん食べてはいない。
行縢川に架かる吊り橋 (10:30)
立派なつくりだ。
吊り橋の上から、第1目標地点の行縢の滝を肉眼で確認(エヴァ風
行縢川 行縢の滝への分岐点 行縢の滝
欄干につけられた表札(?
必要以上の風格だ。
行縢の滝への分岐点 (10:40)
当然、立ち寄ることにする。
行縢の滝 (10:45)
日本の滝100選に選ばれている。
行縢山雌岳への分岐点 県民の森への分岐点 分岐点にあった山頂への案内標識
行縢山雌岳への分岐点 (11:15)
今回は行きませんw
県民の森への分岐点 (11:25)
もちろん、行きませんw
分岐点にあった山頂への案内標識。
最後の水場 水場様 案内標識
最後の水場 (11:50)。5合目より上の水場は本当にありがたい。 水場様。
ありがたいけれど、つくりは安っぽいw
「○○の汗」という表現にこだわりを持つ行縢山の案内標識。頂上は近い。
行縢山山頂 頂上付近の岩峰で勝利のポーズをとる甲斐隊長 同じ岩峰で座り込む山岡隊員
行縢山山頂 (12:10)
ガスで展望はないが、よい山頂だ。
頂上付近の岩峰で勝利のポーズをとる甲斐隊長。後ろにはもちろん何もない。 同じ岩峰で座り込むらんぼ~流。誰も信じてくれないが、高所恐怖症である。
下山時刻は14時35分。
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トレッキングステッキの老舗レキの衝撃吸収システムを搭載したスタンダードモデル。最近では他メーカーから安価な製品が発売されているが、時に命を預けることのある装備にはある程度の予算をかけておくべき。同社の製品にはさらに軽量のカーボンモデルもあるが、カーボンは一旦傷がつくと脆そうなのでアルミ素材のものが安心。

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涌蓋山 (ひぜん湯登山口~女岳~涌蓋山 2007.10.21)
涌蓋山山頂 「今度こそ、今度こそ、ハイキングですっ!」
 10月に入って2回目の山行となる涌蓋山登山はそんな甘い言葉で赤尾隊員を騙して説得して計画された。
 10数年ほど前、大分の山をまだあまり知らなかった僕は佐伯市の「山人(やまんど)の会」主催の登山会に参加して涌蓋山を訪れたことがある。
 「何と、つまらない山だろう ――
 身を隠す深いブッシュもなければ、突撃すべき急角度の斜面もない、血沸き肉躍るようなゲリラ的地形からはかけ離れた山容。
 そこには、迷彩色のフェイスペイントを施したトム・べレンジャーの姿など望むべくもなく、ユキさんを連れたハイジとペーターが意味不明な歓声をあげながらお花畑を駆けぬけ、食事も軍用のレーションよりも俵結びとタコさんウィンナーがメインの手作り弁当が似合う ―― そんな、長閑で牧歌的としか表現しようのない山。
 当時、現在よりもはるかに硬派ならんぼ~流山屋を自認していた僕は、涌蓋山を「山」ではなく「長大で単調な坂道」としてしか認識できずにいた。
 もちろん、(悲しくも齢を重ねた)今ではそうした牧歌的な山の素晴らしさや楽しみ方というものが何となく理解できるようになってきたのだが、そのとき受けた涌蓋山の印象は時が経つにつれてさらに強固なものになり、僕の中で固定観念として完全に定着していた。
 それゆえの ――
 ハイキングです、であった。
 「・・・本当ですか?」そう聞き返す赤尾隊員の目は明らかに猜疑心に満ちていた。
 「本当です。僕はどこかの隊長と違って、嘘はつきません。前回の行縢山は僕の記憶違いです。いや、大船山などと較べれば決してハードなコースではなかったと思いますが、それでも僕の記憶の中に今もなお生き続けている行縢山よりは間違いなくハードでした。はっきりとハードのような気がしました。しかし、今回は絶対です。牛でも登れる山です! よもや、間違いなどありませんっ!」
 僕は唾を飛ばしながら力説した。
 そして、アタック当日がやってきた ――

 その日は稀に見る快晴だった。
 これまで雨に祟られることの多かった古国府山友会の山行にしては、この天気だけでも快挙と言えるだろう。
 「いや、これはちょっと恥ずかしくなるくらいのハイキング日和ですねえ・・・」
 ひぜん湯登山口に着いた僕たちは、手早く準備を整え、山中に突入した。
 登山口から少し山道を行くと、いきなり笹の生い茂る緩やかな斜面に出る。笹に覆い隠された小径をわずかに覗く踏み跡を頼りにガサガサと音を立てながら歩いた。今日は晴れているから気持ちがよいが、雨で笹が濡れているときは遠慮したい場所だ。
 道案内の道標は要所要所に立っているので迷う心配はない。
 しばらく歩くと林道の終点に合流した。『涌蓋山石ノ塔駐車場』と書かれた看板がある。
 「ここまで車で来れるんですね・・・」他にも何か言いたげに赤尾隊員が呟いた。
 「次はここまで四駆で来よう」林道走破に人生の108分の1を賭けている隊長も深く頷く。
 不埒な山屋である(汗
 広々とした登山道には当たり前のように牛が放牧されている。
 僕はかつて久住山南登山道のアプローチで牛に道路封鎖を受けて以来、彼らが苦手なのだが、その話はまた別の機会に譲ろう。
 鉄柵で隔離された牛の生息地帯を抜けると、少しずつ斜面がきつくなる。
 再び別の林道と交差し、樹林帯を抜けると女岳の山頂だ。
 そこから見晴らしのよい尾根伝いの道を30分も歩くと涌蓋山の山頂に到達する。
 「着きましたねえ」
 「広い山頂だなあ。・・・何か頂上という気がしないな」
 全般的に傾斜が緩やかなので、それなりの距離を歩いた割には疲労は少ない。
 僕たちはいつものように山頂での昼食を終えると、他の多くのハイカーを尻目に昼寝を強行した。
 某隊長はこのサイトの挨拶文でその顛末を挙げ、他の隊員のいびきで恥ずかしい思いをしたと書いているが、最初にご就寝されたのはご本人であることをこの場を借りて付け加えておく(^^
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
ひぜん湯登山口に続く道 登山口直近の駐車スペース 涌蓋山ひぜん湯登山口
ひぜん湯登山口に続く道。(写真中央)
山荘「やまの彩」の駐車場横にある。
登山口直近の駐車スペース (8:55)
普通車なら5~6台は止められそうだ。
涌蓋山ひぜん湯登山口 (9:00)
奥に謎の明王像が見える。
謎の明王像 笹の生い茂る小径を行く赤尾隊員 登山道の要所にある案内標識
謎の明王像。横の石柱には、「大日龍泉 不動明王」と書かれている。 笹の生い茂る小径を行く赤尾隊員。
今回こそ、ハイキングコースだ。
登山道の要所にある案内標識。
迷うことはなさそうだ。
林道と合流 林道終点にある「石ノ塔駐車場」 豊後牛の一個師団
林道と合流 (9:50)
未舗装だが、四駆なら行けそうだ。
林道終点の「石ノ塔駐車場」 (9:50)
次回はここから出発しよう(汗
久住南登山口以来の宿敵、豊後牛の一個師団。すかさず、妄想下で銃を抜く。
気持ちの良い登山道が続く 登山道から見た涌蓋山(右)と女岳(左) 登山道から見たみそこぶし山
気持ちの良い登山道が続く。
雲ひとつない晴天だ。
登山道から見た涌蓋山(右)と女岳(左)。まだまだ先は長い。 同じく登山道から見たみそこぶし山。
標高は1299メートル。
「気持ちの良い登山道」終点 林道を横切る 女岳山頂
「気持ちの良い登山道」終点 (10:15)
再び林の中に突入。
5分ほどで一度林を抜け、林道を横切る。写真はブッシュへの再突入点。 女岳山頂 (10:55)
標高は1425メートル。
女岳から見たくじゅう連山 涌蓋山山頂 昼食後、爆睡する甲斐隊長
女岳から見たくじゅう連山。
くじゅう連山のほぼ全景を見渡せる。
涌蓋山山頂 (11:20)
山頂はとても広々としている。
昼食後、爆睡する甲斐隊長。
約1時間ほど就寝w
駐車場には15時35分到着。
-らんぼ~流イチ押しの厳選アイテム-
■BlackDiamond(ブラックダイヤモンド) トレイルショック コンパクト■
トレッキングステッキのメーカーといえばまずLEKI(レキ)が浮かぶが、クライミング用品から出発したメーカーであるブラックダイヤモンドの製品も品質の面では信頼がおける。特にこのモデルは価格がこなれていることから人気が高い。らんぼ~流が選ぶからには当然アルミ素材&衝撃吸収システムを搭載している。

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