らんぼ~流 山屋の視点
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黒岳 (男池~風穴~天狗岩~高塚山 2007.4.5)
天狗岩山頂にて  「次はどこに行こうかの・・・?」
 4月に入ってすぐ、僕は隊長から次の登山記事で紹介する目的地の相談を受けた。
 「2ヶ月連続で頂上に立ってないですからね。ここらへんで一度まともな山行をしておきます?」
 「うむむ。まともな山なあ・・・。何か特徴のある山だと記事が書きやすくていいのだが ――
 「だったら、黒岳なんてどうでしょう?」
 九重の中でも原生林が残っていることで有名な黒岳は高塚山、天狗岩、前岳の三座の総称だ。
 そのピークの一つである天狗岩は、まるで天狗が巨大な石を積み上げたような、九重山系の中でも異質な山容をしている。
 また、代表的なルートである男池園地から登っていくと、途中、風穴に立ち寄ることができる。風穴は夏でも洞内に氷が残っている場所で、九重の中でも特徴的なスポットの一つと言えるだろう。

 さて、アタック当日。
 その日は稀に見るほどの晴天であった。
 思えば、今まで山頂を目指した取材登山は全部雨や雪であったから感慨もひとしおだ。
 「今日はいい写真が撮れそうですねえ」
 「うむ!」隊長もいつになく張り切っている。
 男池の駐車場に車を止め、手早く準備を整えてから行軍開始。
 まだ無人だったが、男池入口の清掃員詰所に設置された箱に清掃協力金(1人100円)を投げ入れた。
 男池で水を補給した後、登山道を奥へ奥へ。
 4月だというのにまだまだ九重は寒い。足元でさくさくと霜柱の砕ける音がする。
 しばらく進むと、もう一つの水場である「かくし水」がある。冬場は凍って水が流れていないこともあるが、今回は問題なく水にありつけた。
 さすがにペットボトルの中身は減ってないので、備え付けられているステンレスのマグカップで体内に補給(^^;
 かくし水から30分も歩くと、白骨樹の美しいソババッケに到着する。ここはマムシが多いというから夏場は敬遠したいが、この時期なら問題ない。
 ソババッケを過ぎると、登山道が次第に雪に覆われてきた。
 「おお、雪がまだ一面に残っているなあ」隊長が喜びの声をあげた。
 ソババッケ~風穴間の道は大きな岩がごろごろしている。加えて、今日は岩の隙間を雪が隠しているので、歩きにくいことこのうえない。それでも思ったよりペースが落ちることはなく、1時間ほどで無事風穴に辿り着いた。
 「それじゃあ、中に入ってみましょうか」
 このためだけに用意してきたザイルを風穴のそばにある木の幹に結びつける。備え付けのロープがあることは知っていたが、風雨にさらされ続けたロープには体重を預ける気になれないものだ。
 さて、ヘッドランプをつけて、降下開始&ほどなく着地。
 と同時にいきなり転倒しそうになった。
 「うがっ、床がやばいですね。一面氷が張っていて滑りまくります」
 夏でも氷が残っているという風穴の中、ましてや、外にも雪の残っているこの時期はもう床も壁も備え付けのロープも何もかもがカチンカチンに凍りついていた。
 「うおお、これは面白い」
 隊長が興奮してフラッシュを焚きまくる。
 そんなこんなで風穴で遊ぶこと、しばし・・・。ザイルの撤収などの時間を合わせて、すぐそばの黒岳の取り付きから登り始めたのは風穴到着後50分が過ぎていた。
 さて、ご存知のこととは思うが、ここから先の黒岳登山は急登の連続である。
 特に天狗分れまでの登りは相当にきつい。途中何度も小休止をはさみ、ようやく天狗分れまで辿り着いたのは、取り付きから登り始めて1時間15分が経過していた。
 「疲れましたね」
 「もうへとへとじゃあ・・・」
 座り込みそうになるのを堪えて、そのまま天狗岩へ向かう。
 5分ほど行くと、木々の間から異容の天狗岩が見えた。
 「おお、確かに天狗が積み重ねたような岩場だ」
 「あの上では炊事とか難しいですから、ここに荷物を下ろしていきましょう」
 荷物をデポして、天狗岩へ。程なく山頂(岩頂)に着く。道標を突き立てる土がないので、一番高い場所にある岩に白いペンキで『天狗1556』と書かれてあるだけだ。
 今日は天気が良いので、遮蔽物の全くない360度の展望を心ゆくまで楽しむことができる。
 「ここはすごいのお・・・」
 そう言いながら、隊長はひたすらシャッターを切りまくった。
 その後、荷物をデポした場所に戻り、昼食。
 さらに、黒岳の実質的なピークである高塚山山頂へ立ち寄った後、帰路へついた ――

 さて、男池登山口へは16時15分着。
 駐車場に着くなり、僕たちはアスファルトに座り込んで、しばらく動けずにいた(汗
 「今回はきつかったですね・・・」
 「う、うむ・・・、来月はまともな山は避けよう・・・」

 果たして、来月の取材登山はどうなることやら・・・w
(文・山岡隊員 、写真及び写真説明・山岡隊員)
男池清掃員詰所 登山道 よく整備された案内標識
男池駐車場に到着 (7:15)
写真は男池清掃員詰所。
清掃協力金を支払って、進軍開始。
まずは遊歩道をつらつらと歩く。
よく整備された案内標識。
道はわかりやすい。
男池にて飲料水を補給 かくし水 ソババッケ
男池にて飲料水を補給。
ここの水は最初から当てにしていた(^^
かくし水 (7:50)
当然、ここでも水を汲むw
ソババッケ (8:25)
白骨樹林が美しい。
大戸越に向かう道との分岐 タイトル 「春の息吹」 風穴
大戸越に向かう道との分岐。
古い標識と新しい標識が並んでいる。
タイトル 「春の息吹」
拡大写真を刮目写真館に展示中(^^
風穴 (9:30)
ザイルを垂らして内部へ突入。
風穴内部の氷 氷付けになっていた据え付けのロープ 無事脱出
風穴内部の氷。
床も完全にスケートリンク状態w
氷付けになっていた据え付けのロープ。
ザイル持参は正解だった(^^;
そんなわけで無事に脱出!
次の目標は黒岳山頂だ。
天狗分れ 天狗岩 高塚山山頂
天狗分れ (11:35)
黒岳の取付きから、実に75分が経過。
天狗岩 (11:50)
360度の展望が得られる。
高塚山山頂 (13:20)
標高は1587メートル。
タイトル 「春の息吹その後」 ヤブレガサ? フキノトウ?(適当
タイトル 「春の息吹その後」
さすがに午後は雪が解けていた。
ヤブレガサ?(汗
今回は植物撮影にも熱が入った。
フキノトウ?(適当
野草の名前も覚えたいものだ・・・(^^;
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